ホーム > 10Recollection
【第54回有馬記念回顧】軽く飛んでグランプリ春秋制覇にポストSSの涙をみる
2009年12月27日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
というわけで、今年のJRAの競馬も終わりである。
レース結果
レース回顧
6.8-11.0-11.2-11.3-11.9-12.3-12.6-12.3-12.5-12.1-12.0-11.7-12.3
今年の有馬記念は「エリ女事件」のトラウマからの必要以上に前に行く馬のマークは厳しくなるこの秋の競馬の流れをそのまま表した競馬になったといえよう。リーチザクラウンが単騎で逃げるも、息の入らないペースで制御は効かない。しかし一連の流れから楽な逃げは許さない先行馬&マツリダゴッホは3コーナー過ぎから早々と前を潰しにかかる。結局前に行く馬はほとんどゴッホに掃除され、お誂え向きな展開となったドリームジャーニーは「軽く飛んで」の完勝となった。いやまあしかしペースが速かったとはいえ、4コーナーから軽快なコーナリングでまくってきた姿には一瞬ディープなんちゃらの面影が見えて、朝日杯で蛯名が「軽く(ry」と言ったのも不思議ではないなという手応えの気持ちが良い勝利だったのは確か。と、同時に天皇賞で掲示板外した馬がアッサリと巻き返せてしまうあたり、ポストSSの競馬は本当にコース適性、馬場適性で勝ち馬がコロコロ変わる時代に突入していて、さらに2番人気だったあたりに競馬ファンもそのへん順応してるよなと思わざるを得ないのである。特に種牡馬入りという話も聞かないので来年も現役を続けるであろう勝ち馬にそのへんを克服した走りを期待したいが、まあ普通に宝塚記念でまた買っておけばいいんじゃない的な雰囲気を感じる。
逆に秋3戦勝ちきれなかったとはいえ、どんな競馬場、どんな展開でもキッチリ上位に入線した2着ブエナビスタはえらい。3歳牝馬で「挑戦者」であるはずのこの馬が王者の競馬で負けてしまったのはこれは仕方がないし、評価を下げる必要はまったくない。成長度という意味では完成されてそうで、来年牡馬に勝ちきる上積みが得られるかは微妙なところだが、ダスカになれる可能性を持った馬だといっていいだろう。
3着エアシェイディはギリギリ掲示板くらいまで着順を落とすと思っていたが、思った以上に流れが向いたイメージ。ただまた後方からの競馬は他にサンデーサイレンスがいないために通じてるだけの武器。それで勝ちきる能力があったら、もっと前に勝っていそうで掲示板をウロウロは続くのではなかろうか。4着フォゲッタブルが3歳牡馬最先着。成長力という意味では一番のものを持っているのは確かも、DID産駒が古馬になってどこで勝とうかという悩みもあり、YOUメルボルンC行っちゃえYOと叫んでおく。5着マイネルキッツはいつの間にかの掲示板確保といった印象。三浦皇成のヨシトミ先生化は順調に進んでいるようで何よりである。グラ基地の星セイウンワンダーは6着。後方から良い位置で競馬をしていたが、伸びずばてずの流れ込み。本質的にはやはり距離が長いのかなといった印象で、来年の春は親父よろしく安田記念なんてどうでしょう?7着ゴッホはご苦労さん、8着イコピコは実力は出し切ったピコ、13着リーチザクラウンはダートに行け、15着アンライバルドは・・・どうしたんだろ?
とにもかくも今年のJRAの競馬は終了。たぶんもう一回くらい更新がある予定ですが、一年間読んでいただきありがとうございました。来年はtwitterに感けずにもうちょっと更新をしたい・・・が、むしろtwitterの発言をうまくブログ化する方法を考えてみたほうがいいかもしれないw
レース後のコメント
◇1着
※
→
◇2着
※
→
◇3着
※
→
【第29回ジャパンカップ回顧】同期男子と昔の男にエスコートさせる魔性の女ウオッカ
2009年11月29日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
twitterのつぶやきをまとめて回顧エントリにするだけの簡単なお仕事
レース結果
レース回顧
東京の古馬G1を完全制覇するのだからウオッカには歴史的名馬を捕まえて魔性の女と言い放つのも何だかなーといいつつ、2009年JCの勝負の綾は同期男子アサクサキングスが先手を取ったことと、ハナを奪い返した後の昔の男武豊の刻んだペースであろう。想定外にアサクサキングスが出していったことで、リーチは前半脚使わざるを得なくなった。これが単騎逃げだったら巧くペースを操れたのだろうが、結局前半に馬群を縦長にプロデュース出来なかったことで3コーナーで息を入れることも出来ずに、グっと馬群が詰まってしまった状態で直線を迎えてしまった。ペースを見ると12.7-10.5-12.0-12.0-11.8-12.2-12.1-12.0-12.0-11.4-11.4-12.3で前半59秒-後半59.1秒と、柏木集保が嬉しすぎて失禁しそうな見事な平均ラップ。メンタル面よりもフィジカル的なスタミナを問われるレースとなり、結果として去年の天皇賞秋回顧でも触れたウオッカのストロングポイントであるミドルペースでの一瞬の末脚を生かすには絶好の展開・ペースとなったと言える。これがリーチの単騎逃げだったら全馬脚を余した中で、早めのブースト点火を余儀なくされて最後止まっていただろうし、もっと速いペースになっていればフィジカル要素に強い量のあるオウケンブルースリの末脚が勝っていただろう。ダスカが去り、なかなか前を引っ張ってくれる強い馬がいなかったところで、同期の男子と昔の男にJCという舞台で最高の展開を用意させるとは、その魔性の女っぷりというか、持っているっぷりは空前絶後というよりないのである
そしてその展開の中、最後残せたのはやはりルメールだからということにも触れねばならない。やはり武豊のように道中ロスをなくすことで末脚を持たせる=スタミナ切れたら終了な騎手よりも、脚が上がった後にフォームを出来るだけ崩さないで走らせることで脚を保たせられるルメールや岩田のほうがウオッカには合っている。というか、ルメールは日本競馬については軽くデットーリ入ってるんじゃないか。有馬もルメールが先行させられれば誤魔化しが効くと思えるので、有馬も出走したら過剰人気と切って捨てることはできなそうなのは難しいところだ。鼻出血で出走停止ですって。このまま引退という路線になりそうな予感。
しかしまあ東京の1600、2000、2400を勝った上に2歳G1も取っているのだから、これでウオッカが男だったらもう財布がマジックテープでも抱いて!って感じの超絶な成績。本質的にはマイラーなのだろうが、それでもダービーとJC勝つのだから恐れ入りましたというしかない。あと何戦ウオッカのレースが見られるのか微妙なところだが、ディープインパクトに続いて、生で競馬の歴史に立ち会えて良かったなと思わせる名馬である。
2着以下にも軽く。2着オウケンブルースリは相手が悪かった。能力的には2400以上ではウオッカと遜色ないのだろうが、今回はウオッカのためのレースになってしまったのだから仕方がない。まあ端的に言えば2400以上ならディープスカイよりちょい強いというのが、この馬の評価としては正しい気がする。ただ殿下も話していたが、この馬が東京向きかというと微妙なところ。改修前の東京ならともかく、今の東京にバッチリという馬ではない。というか、この時期の外伸びの東京にあうだけといったほうがよいんじゃないだろうか。そのへん頭に入れて付き合っていきたいところだ。3着レッドディザイアはパドックでグイグイと気合いを表に出した素晴らしい出来そのままに好走。ミッキーすげーよ。ただこの馬はまだ受けて立つレースをしたことがないので、その点牝馬限定戦に戻ったときにコロっとやられないかなという不安は残るのだけど。4着コンデュイットの好走はレーティング的には美味しいというか、よく走ってくれた。平均ペースが能力をキッチリ出し切ってくれた形。まあ日本競馬よく適応してくれたーといったところか。エアシェイディの掲示板は想定通り。スタミナを問われすぎたのだろうが、天皇賞秋は枠がもったいなかったと改めて言える。スクリーンヒーローは4コーナー手応え抜群もさっぱり伸びず。これはもう2走ボケというしかない・・・と、思ったら寄られて驚いて伸びなかったという騎手コメントも。とにかく実力はあるはずで巻き返して欲しい。
レース後のコメント
◇1着
※
→
◇2着
※
→
◇3着
※
→
【第70回菊花賞】経験には目を瞑り、血統と枠順重視が改めて鮮明となった
2009年10月31日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ちょこっとだけ忘れないうちに回顧
レース回顧
勝ったスリーロールスは血統派からは当然のように穴にあがっていたダンスインザダーク産駒。個人的には▲評価までしかできなかったのが悔しい。2000以上の勝ち鞍がなかったことでちょっと重みを下げてしまった。とにかく最近の菊花賞は血統と枠順がかなりのウエイトを占めているレース。折り合いに自信がない馬が増えていること、サンデー以降抜けた実力馬が2400以上では出ていないことから、とにかく長距離について強い血を持っていて、内枠で馬の後ろに突けて折り合いをつけられるかの勝負になっている。これはこれで違う条件を3つ試させる三冠として、そして競走馬の多様性の観点から悪くない事だとは思うが、いかんせんステップや条件レースでそれを試す機会が少ないので荒れるように見える。馬券を買うからすれば経験的なところは以前よりも使えるレースが少なくなってるだけに目を瞑る必要があるのだろう。まあスリーロールス自体は伝説の新馬戦4着馬でポテンシャルの背景はあったわけだけど。今週の馬三郎でアドマイヤメジャーが負けたからといって、距離短縮を唱えだしたリーチには吹いたがw
2着フォゲッタブルもそういう意味では抜群の血統的な裏付けがあった。正直どちらが勝ってもおかしくなかったが、騎手の差、枠の差ちょっとしたことで明暗が分かれてしまった形。3着セイウンワンダーも母母父にリアルシャダイを持つステイヤー血統。どうしても気性的に難があり、今回もなんども頭を上げてしまったがの辛いところだったが、ポテンシャルは見せてくれた。善戦マンが板に付きつつあるが、朝日杯はしっかり勝っているG1ホース。ここまでの実績は親父にだって負けてはいない。ドリジャニを目標に来年の宝塚記念を狙いたい。もちろん今年の有馬に出られれば狙うw
4着イコピコは距離適性の差がでた形。JCは面白そうだ。5着リーチザクラウンはよく頑張ったがこの気性では淀の3000は逃げ切れない。ラップの妙についてはアメボス氏や殿下のところを参考に。アンライバルドは皐月賞でも最後止まってたように見えたくらいで距離が長すぎた。ダービーが良馬場だったとしてもダメだったような気がする。そういう意味ではロジユニがここでどういうレースをしたかは見たかった。最後に◎ナカヤマフェスタとは何だったのか(泣)もう一生ダービーを一生遊ぶじゃなくて、もう一生セントライト記念勝ち馬は菊花賞じゃ買わない。
レース後のコメント
◇1着スリーロールス
※浜中騎手 折り合いさえつけば距離はこなせると思っていたので、最初の3角の上り下りをスムーズに運びたかった。他の馬のことは気にせず、ゆっくりゆっくり走らせることだけ考えて乗りました。理想の内枠だったし、うまく運べましたね。直線で抜け出してからターフビジョンを見てヨレてしまった時は少し焦りましたが、内から2着馬がきたらまた伸びてくれました。小さい頃から夢見ていたGⅠジョッキーになれて、万全に仕上げてくれたスタッフやこんな強い馬に僕を乗せてくださった関係者の方々に感謝しています。
◇2着フォゲッタブル
※吉田隼騎手 勝ち馬が直線で遊んでいたので、「これは」と思ったんですが、それで押し切られたんですから、現時点での力の差が出たんでしょうね。ただ、これからもっともっと力をつけてくる馬だと思いますし、先が本当に楽しみになる内容だったと思います。
◇3着セイウンワンダー
※福永騎手 掛かってハミが抜けるところがなかった。1角で2着馬に内に入られて余計に厳しくなってしまったね。それでも3着だったんだから、うまく乗れていればと思うと残念。
【第57回神戸新聞杯回顧】イコピコ=フクキタル説を唱えてみる
2009年9月30日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
凛子が眠そうなので、今日のラブプラスはこれくらいにして神戸新聞杯回顧を書いてみる
レース結果
レース回顧
まず勝ち馬のイコピコについて。リーチザクラウンのしてやったりの12.6-10.8-12.1-12.5-12.3-12.2-12.7-12.4-12.1-11.3-11.5-11.7というペースでの逃げに対して、1秒以上他馬より速い上がり3ハロンの末脚で差しきったわけだから能力の高さは窺い知れる。見終わった後の感想はイコピコ=マチカネフクキタル説。中距離ベストと思わせる斬れすぎるほどの末脚と、秋を迎えての成長力からのイメージである。本番となると距離の壁があるような気もするが、だからといってコテコテのステイヤーが同世代にいるわけでもない。キッチリ折り合えば本番もフクキタルの可能性はあるのではないだろうか。
2着リーチザクラウンは気になるのが馬体重。ガレ気味の方が走るというのはスペシャルウィーク産駒だけに不思議はないが、ここは前哨戦。本番に向けての調整はかなり難しくなったのではないか。菊花賞を勝つには、鞍上が脚を溜めすぎるのではないかと邪推したくなるラップを刻んだこともあり、レース前よりも評価が下げざるを得ない。3着セイウンワンダーは正直もっとマイル~2000mくらいのほうが斬れる脚が使えるのではないかと思う。ただ天皇賞もウオッカがいるわけではあるし、折り合いさえキッチリつけばリアルシャダイの血が騒ぐ可能性もあるので、優しく見守りたいところだ。4着アンライバルドは掛かった分伸びきれなかったというコメントもあるが、そもそも末脚が長く続かないタイプのように思える。直線の短いコースで瞬発力を生かす競馬があっている印象だけに、菊花賞も伸びきれず父兄同様上手く行って3着止まりなのではないだろうか。
9着アプレザンブレーヴは絞れればと思いたくなるが、菊花賞では斬れ負けしそう。10着トライアンフマーチはリーチザクラウンが相当厳しいラップを刻んだ場合は面白いかもしれないが・・・。11着アントニオバローズは喉なりという噂もある。一気に混戦ムードの菊花賞。こうなると折り合えばイコピコがぶっこ抜いちゃうんじゃないかなという気がしてきたよ。
レース後のコメント
◇1着イコピコ
※四位騎手 少し行きたがるかも知れないと聞いていたけど、中団で折り合いをつけて追走できたし、3コーナーを回っても手応えは良かったからね。あとはどう捌いて行くかを考えていたけど、直線はよく伸びて春の実績馬を捉えてくれた。瞬発力が身上だから3000mの菊花賞でも折り合いが鍵になりそう。うまくタメが利けば期待できるはず。
→折り合いにまだ難はあるそうだが、こなしちゃいそうなんだよな。
◇2着リーチザクラウン
※武豊騎手 勝ち馬の決め手には敵わなかったけど、今日は道中の折り合いをつけて運べたのが収穫。秋緒戦としては、いいレースができたと思います。
→レース自体は良かったけど体調維持がね・・・。
◇3着セイウンワンダー
※福永騎手 スタートが良かったですし、折り合いもついてうまく流れに乗れました。追い出した時には前を掴まえられそうな感触でしたが、それでも力のあるところを見せられましたね。次は3000mですから、やはり折り合いが鍵になるでしょう。
→こちらも折り合いが鍵。ただ最初の2ハロンは力んでたしねえ・・・。
【第27回ローズS回顧】上位3頭は本番が楽しみな秋華賞トライアル
2009年9月24日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
引き続きローズSも回顧してみる
レース結果
レース回顧
春の実績馬が順調に駒を進めてきたローズS。断然本命に押されたレッドディザイアは2着。勝ったのは春は忘れな草賞を勝ってオークス4着と好走していたブロードストリートだった。ラップを見てみると12.4-10.9-11.2-11.8-11.8-11.4-11.4-11.6-12.2。メモリーパフィアが逃げたペースは前半58.1。馬場の良い開幕週とはいえ、これを後半46.6でまとめたのだから、レコードタイムも納得のレベルの高いレースだった。1着ブロードストリートは好スタートから好位の後ろでじっくり脚を溜める競馬。直線追い出されるとキッチリ伸びて、外からきた2着馬も押さえきった。いかにもインを突けるアグネスタキオン産駒らしい競馬。開幕週に強い母父Cozzeneも効いたか。自在性もあるし、本番の平坦京都内回りは持ってこいだろう。ブエナビスタが相変わらずの競馬をするなら十分勝ち目はある。
2着レッドディザイアはいかにも四位鞍上のトライアルといった試運転。今回は外を回したが、この馬は本番は早めに抜け出す競馬を試みるだろう。若干シルバーコレクターぶりが板についてきてしまっているのが気になるが、本番に向けてはまずは視界良好といったところ、1着馬との差は仕上がりと、トライアルに徹した競馬の差と見ておきたい。3着クーデグレイスはこのペースで先行してギリギリまで粘り混むのだから、スムーズに厳しいラップの競馬をさせたら強いダンシングブレーヴの血がよく出た競馬だった。本番は反動と、今回の1,2着馬が早めに動くであろう事が課題ではある。課題ではあるが、もしブエナビスタを気にして他の馬の仕掛けが遅れるようだったらチャンスはあるといえよう。穴でもう一度狙いたい。4着ミクロコスモスは馬群に突っ込めず競馬に注文がつくタイプだけに、レベルの高いレースとなるとそのロスが命取りとなる。今年の3歳牝馬路線はレースが上手い馬も、ロスが多いけど半端無い末脚を持つ馬が両方いるだけに、この馬が頭に出てくるイメージはわいてこない。
レース後のコメント
◇1着ブロードストリート
※藤田騎手 今日は馬の力を信じて、いつもより前目の位置で運ぶつもりだった。直線は外からレッドディザイアがきているのは分かったけど、こちらも道中で脚が溜まっていた分、よく伸びて凌いでくれたね。春と比較してお尻の肉づきが良くなった気がするし、数字はそう増えていなくても、全体にいい筋肉がついてきたよう。次のGⅠでも今のいい状態を維持していければ楽しみ。
→今回は好騎乗で2着馬を完封。仕上がりが良かった分状態維持は今後の課題か。
◇2着レッドディザイア
※四位騎手 勝った馬はインで我慢していたが、ゴチャつくレースは嫌だなあと思っていたからね。外からミクロコスモスがマクッてきた時もヒルむことはなかったし、その後もいい感じで伸びていた。体も理想的だったしね。勝って本番に行けるのが一番だったけど、時計も速かったし、秋緒戦とすれば好発進といえるんじゃないかな。
→トライアルの競馬に徹したことが伺える内容。
◇3着クーデグレイス
※川田騎手 道中はいい位置で運べました。そんなに切れる脚を使えないと聞いていたから、4角は早目に動く形で。先頭へ立つとフワッとする面はありましたが、上位の2頭は実力馬。健闘してくれたと思いますし、秋華賞の出走権も取ることができましたからね。
→追わせる馬に乗せると川田は上手い。是非本番も乗って欲しい。
【第63回セントライト記念回顧】相手関係の弱さは気になるが内容は濃かったトライアル
2009年9月23日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
リハビリがてら回顧を再開
レース結果
レース回顧
春の実績馬ナカヤマフェスタVS上がり馬といた様相を呈した今年のセントライト記念だったが、終わってみればナカヤマフェスタが力を見せつける形となった。ラップから見ていくと12.3-11.5-11.9-12.7-12.5-11.9-11.5-11.8-11.7-12.0-12.2。いかにも中山芝2200mらしい後半1200mから加速する脚の削りあいの消耗戦。この流れを外枠から追走し、残り1000mから押しながら勝ちきったナカヤマフェスタのレース内容は濃いというしかない。菊花賞に向けて適性を見せた形となった。ただ乗り難しさあるのも事実。鞍上の注文通りに競馬ができれば頭まであり得るが、反応の悪さを本番でも見せるようだと先に仕掛けた馬に粘りこまれそうな予感はする。ジっとしすぎると斬れのある馬にやられそうでもあり、条件は外枠で坂上から上手くスパートできるかというところだろう。
2着セイクリッドバレーは枠と、自分から動きに行かなかった鞍上の好騎乗で何とか2200mをこなした印象。気性的にも血統的にも菊については疑問符。予想以上にポテンシャルを見せてくれたのがフォゲッタブル。言わずとしれた良血だが、ダンスインザダークの重さのせいでここまで時間が掛かった。というか菊にも間に合わないかと思っていたが。乗りやすさ自体はありそうだし、スタミナに不安はない。さっと先行して坂上からいち早く仕掛けられれば、面白いレースができそう。4着アドマイヤメジャーはアグネスタキオンだけにこの流れは厳しかったのだろう。外枠から脚を削る競馬では持ち味は発揮できない。ただ最後差し込めてきた辺り、個人的な印象よりもポテンシャルがあるイメージ。内枠を引けて、インを突くというようなスズカマンボの天皇賞春の競馬をアンカツがしてくれれば・・・。
レース後のコメント
◇1着ナカヤマフェスタ
※蛯名騎手 ダービー以来のレースだけど、馬体の張りなど春先よりも凄く良くなっていた。ただ、稽古でも気難しい面を出すことがあるので、レースで出さなければとそれだけ心配していた。もともとスタートが上手だし、こういう良馬場もこの馬には合っていたからね。レースでは折り合いもつき、いい感じで流れに乗れた。むしろ3角あたりではハミを取らなくて焦ったほど。距離が延びる分にはまったく心配ない。いい形で菊花賞に向かうことができて良かった。
→鞍上の言うとおり距離は持ちそう。馬場は良馬場のはいいのが確かだが、今の中山は見た目以上に力のいる血統に向いている馬場。京都の軽い馬場だと相当巧く乗らないと斬れ負けしそうではある。
◇2着セイクリッドバレー
※松岡騎手 5、6番手の指示だったんですが、押して行ったら少し掛かりましたね。でも、力をつけているし、こっちが思った以上に頑張ってくれました。もう少し短い距離の方がいいかと思っていたんですが、この感じなら乗り方ひとつでこなせそうです。
→今回もうまく乗っているし、長距離の腕をメキメキ上げている鞍上だけに「乗り方ひとつで」というのはわかるが、あくまで距離を持たせるだけで勝ちきるまではどうか。
◇3着フォゲッタブル
※吉田隼騎手 4角では前のナカヤマフェスタより手応えが良かったし、「勝てる」と思ったんですけどね。向こうもずっと強いところとやってきた馬だし、地力がありましたね。でも、そんなに負けていないし、凄く乗りやすくて、馬込みに入っても大丈夫でした。何とか菊花賞の権利が取れたし、折り合いがつくので距離も大丈夫だと思います。いい馬だし、まだ良化の余地があるので、挽回したいですね。
→ここからの成長力に期待だが、鞍上は川田あたりが面白そう。
第70回優駿牝馬回顧&他レース回顧
2009年5月30日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
第70回優駿牝馬
◆2009/05/24 東京 11R オークス(G1)
※ブエナビスタはアンカツが直線入り口で行き先を迷う騎乗ミスがあったが、馬の力でねじ伏せる勝利。ただし追い込み一手の脚質である限り、今後も必要以上な接戦を強いられることはありえるだろう。ディープインパクトならともかく、どこかで負けてもいいからチャレンジできるという場が必要な予感。そう考えると凱旋門賞ぶっつけはありえない。少なくとも1回は使わないと、ディープの二の舞になると思われる。2着レッドディザイアはパーフェクトなレースだったが、相手が悪かった。先行有利な今の秋華賞は、このまま無事にさえいければ獲れる。本命ジェルミナルは3着。枠の問題もあって思い切った先行策ではなかったが、ちょっと上位2頭とは力の差を感じる内容。
東京
◆2009/05/23 東京 7R 500万下
13着:マサノウイズキッド
※ちょっと掛かってしまったのと、砂を被ってやる気を無くしてしまった感じ。次走も人気がないのなら買いたい。
◆2009/05/23 東京 8R 500万下
2着:エリモラフィーネ
※後方からの競馬。期待通りの伸び脚だったが、相手にもうまく乗られた。芝1400はピッタリ。
◆2009/05/23 東京 9R カーネーションC(500万下)
6着:モエレアイドル
※もうちょっと落ち着いた走りができていれば。小回りの方がいいのかも。
◆2009/05/23 東京 11R フリーウェイS(1600万下)
8着:ハネダテンシ
※想定よりも後方からの競馬。今の馬場でこれではちょっと届かない。買うフジキセキを間違えた・・・。
◆2009/05/23 東京 12R 1000万下
6着:モエレジンダイコ
※自力で勝ちきるにはちょっと力不足か。
中京
◆2009/05/23 中京 10R テレビ愛知OP(オープン)
2着:ピサノパテック
※これは予想通りで距離短縮で変わり身を見せてくれた。続けての好走は微妙なので人気するようなら次走は買いづらい。
新潟
◆2009/05/23 新潟 7R 500万下
8着:ドリームシャドウ
※結果的に休み明けが厳しかった競馬。
◆2009/05/23 新潟 8R 500万下
2着:トップオブボストン
※期待通りの走り。集中力が続かないタイプだけにこの舞台はあっている。
東京
◆2009/05/24 東京 6R 500万下
8着:ヘヴンリースパーク
※出遅れが響いた。ダート短距離ならもう一度狙いたい。
◆2009/05/24 東京 7R 500万下
3着:パワーコレクター
※もう一絞りできていれば2着もあったかもしれないが、期待通りの好走。
◆2009/05/24 東京 8R ガーベラ賞(500万下)
6着:マイネアリス
※気性の問題もあるし、小さい馬。外枠に入ればもっと走れる。
◆2009/05/24 東京 10R 薫風S(1600万下)
6着:ラインストーム
※前残りの競馬に泣かされた形。脚は使っているので次走もう一度注目。
◆2009/05/24 東京 12R 由比ヶ浜特別(1000万下)
4着:トーホウカイザー
※人気馬が前をかわいがってくれたおかげで先行有利の流れに。もうちょっと速くなっていれば・・・。
中京
◆2009/05/24 中京 7R 500万下
9着:デュークデビル
※時計が速すぎた形。道悪はダメだが、もうちょっと荒れた馬場のがいいのかもしれない。
◆2009/05/24 中京 10R 東海S(G2)
5着:エスケーカントリー
※期待通りの出入りの激しいスタミナ勝負で1番人気は飛んでくれた。しかしそれを尻目に上位馬は経験を生かした大人の競馬。後方一辺倒ではちょっと厳しかったか。
新潟
◆2009/05/24 新潟 10R 胎内川特別(500万下)
7着:ブルーアンビシャス
※着差はわずか。力は出し切っている。
【第4回ヴィクトリアマイル回顧他】春の女王決定戦は見慣れた内伸び馬場に
2009年5月23日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
先週の予想結果と簡易回顧。
第4回ヴィクトリアマイル
◆2009/05/17 東京 11R ヴィクトリアマイル(G1)
※勝ったウオッカは力の違いを見せつけた形だが、相手も弱かった。ハイペースでもスローペースでも使える脚が短い上にスムーズに走らないとその力を発揮できないタイプだが、今回は全てが巧く回った形。というか、そもそも東京芝マイルに適性がある馬が相手にいなかったし。イン差し血統のフレンチデピュティ~クロフネラインが2着3着は予想通り。2着ブラボーデイジーは今の東京を乗る上で教科書のような競馬。3着ショウナンラノビアは上がりに限界があるタイプなのに鞍上が大事に乗りすぎた。この2頭を分けたのは騎手の積極性と、母父の差といってもいいのかも。リトルアマポーラ、カワカミプリンセスは牝馬限定の東京芝1600を勝てるタイプではなかったと言うこと。
東京7日目
◆2009/05/16 東京 5R 未勝利
◎エスターナ
※3着。右回りで前進がありそう。ただし次回は旨みがないか。
◆2009/05/16 東京 6R 500万下
◎キンセイポラリス
※8着。前がふさがったのが運の尽き。次走良馬場+減量騎手だったらもう一度狙える。
◆2009/05/16 東京 7R 500万下
◎タツキセキ
※9着。好位で折り合ったが距離に限界があるタイプか。
◆2009/05/16 東京 8R 500万下
◎ニシノテンクウ
※10着。逃げ馬が勝つという予想は当たったが・・・。軽い馬場で良いタイプで雨降ったら期待。
◆2009/05/16 東京 9R 夏木立賞(500万下)
◎メジロルマン
※9着。もっと前で強気に競馬できれば。
◆2009/05/16 東京 10R 六社特別(1000万下)
◎セプターレイン
※3着。前残りの流れを考えれば力は出し切った形とはいえる。
◆2009/05/16 東京 12R 1000万下
◎タニノジュレップ
※14着。叩いての上昇があればもう一回くらい狙ってもいい。
京都7日目
◆2009/05/16 京都 6R 500万下
◎コパノマユチャン
※7着。坂のあるコースで前が止まる流れのがいいのかもしれない。
◆2009/05/16 京都 9R 葵S(オープン)
◎カツヨトワイニング
※17着。調子落ちか。
新潟5日目
◆2009/05/16 新潟 6R 未勝利
◎ツクバハピネ
※12着。
◆2009/05/16 新潟 7R 500万下
◎ディアアゲイン
※1着。快勝。スタートはいまいちだったが、腹を決めてイン突きは良く乗ったと言える。
◆2009/05/16 新潟 9R 500万下
◎エイデンダンス
※5着。ブリンカーの効果はあったが、どうしても勝負所でズブい。外回りコースでもう一度狙いたい。
昨日の予想は単複1:2で購入したとして回収率72%・・・。まあ出だしはこんなモノですかね・・・。
東京8日目
◆2009/05/17 東京 9R TV埼玉杯(1000万下)
◎ギムレットアイ
※6着。どうしても勝負所で置いて行かれるタイプ。もっと時計のかかる次の開催なら出番があるかも。
◆2009/05/17 東京 10R 晩春S(1600万下)
◎アスクデピュティ
※7着。混合戦だったのが厳しかったのかも。芝マイルで限定戦に出てきたらもう一度。
◆2009/05/17 東京 12R 1000万下
◎ヒラボクシャトル
※13着。少し使わないとクラス慣れしないかも。
京都8日目
◆2009/05/17 京都 10R 栗東S(OP)
◎カルナバリート
※6着。手応えは良かったのだが、このクラスでは伸びきれない。時計に限界があるタイプで稍重に湿った馬場もマイナスだったか。
新潟6日目
◆2009/05/17 新潟 10R 湯沢特別(500万下)
◎ナムラブーム
※7着。もっと時計がかからないと厳しいタイプか。
◆2009/05/17 新潟 11R 邁進特別(1000万下)
◎ゼネラルメデューム
※8着。これは痛恨。直線1000mは斤量が効くし、ダッシュ力が勝負の分かれ目。そう考えたら勝ち馬は買えたよな。
【第69回皐月賞回顧】13年前のはじまりの時に思いを馳せるアンライバルドの勝利
2009年4月20日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
何を隠そう記憶にある最初のダービーはフサイチコンコルドが勝った13年前のダービーであった。あのときダビスタを始めたばかりの中2!の僕は、ノーザンダンサーの3*3というインブリードという響きに取り憑かれ、まあ見事に競馬に嵌っていったわけである。で、当然のごとくPOGなどに手を出し、毎年毎年良く見せるバレークイーンの仔に騙され続け(ピタゴラス!)、そんなこんなで社会人4年目突入・・・、ああもう27歳、思えば中2病も遠くになりにけり。そんな月日を経てのバレークイーンの仔のアンライバルドの皐月賞制覇である。まあ、あれだ競馬っていいよね。
レース結果
レース回顧
13年前に出会った競馬の風の匂いとともに、「競馬」を再認識した今年の皐月賞。ラップと展開とともに上位馬を振り返ってみる。
抑えの効かない先行勢を更に外からリーチザクラウンがプレッシャーを掛ける展開が生み出した流れは12.1-10.8-11.9-12.1-12.2-12.1-11.9-11.8-11.7-12.1。見事に平均ラップが続く息の入らない競馬。勝ったアンライバルドは折り合いに不安があっただけに、この流れは幸いだった。道中は中団でピッタリ折り合うと、4コーナーから仕掛けた時の脚はやはり一級品。一瞬で馬群から抜け出すと後はセーフティーリード。最後は坂を上がって若干止まったように見えたが上がり34.6でまとめて見事に皐月賞制覇となった。とにかく今回は折り合いがガッチリついたことが勝因といえようが、注目すべきはやはり岩田の技術。ウオッカの安田記念が記憶に新しいが、とにかく馬の一瞬の脚を引き出して、さらにそれをゴール板までピッタリ保たせるその好騎乗がここまでの圧勝劇を生み出したのであろう。これが武豊や四位だったら恐らくタメご(ry もちろんこれは馬の力があっての芸当。13年の間を経てG1馬を送り出したバレークイーンには恐れ入るとしかいいようがない。次走は当然ダービー。課題は今回の1.58.7という速すぎる時計がもたらす反動と坂を上がって止まったように見えたところ。まあ反動はここまでゆっくり使っているし、馬体重も変動が少ないタイプだけにあまり心配ないかもしれない。距離については血統的には当然問題ない。キレすぎるような脚についても鞍上が岩田だけに保たせてしまうような気はする。長くいい脚を使える馬に、ピッタリ後ろからマークされた場合が怖いくらいか。まあさすがに大崩れはしないでしょう。
2着3着馬はそういう意味で後ろから長く脚を使っただけに次は頑張りがいがありそう。2着トライアンフマーチは良くも悪くも母父が素直に出るスペシャルウィーク産駒。いかにもリファールっぽい末脚だった。思い返せば皐月賞はリファール系が強いレース。血統で馬券を買うものとしては拾っておかねばならない馬だった。く、悔しい・・・でも血統は侮れない・・・ぶるぶる。ダービーは緩急が求められることと、下手に色気を保って乗ると良くないタイプだけに評価が難しいところ。3着セイウンワンダーは良く復活してくれた。嬉しい。超嬉しい。今回は後ろからいっただけに距離についてはまだ未知数なところはある。ただ父グラスワンダーにしても距離不問であったわけだし、リアルシャダイとサンデーサイレンスが入っているのだから、普通にこなしても不思議はない。ここは宝塚記念の親父ばりにアンライバルドをピッタリマークし潰しにいって欲しいところだ。実を取るならマイル路線だろうけどね。
1番人気のロジユニヴァースについては、位置取り折り合いともに問題なかったように見えるだけに敗因はマイナス10キロの馬体重に求めたくなるところ。実はここまでのレースは全て3ヶ月近い休み明け。使い込むとダメなタイプなのかもしれない。それと今回は初めてのG1で厳しいラップ。ここまで本当の意味で揉まれた経験がなかったのも災いしたとも想像できる。そうなるとダービーでこの経験を生かせるかということになるのだが、ダービーを勝つには上がりが足りないイメージがあるんだよなあ。人気もそうは落ちないだろうし、あまり積極的に買いたい気はしない。
最後にリーチザクラウンについて軽く触れておくと、母父にSeattle Slewが入ってるだけに、この一本調子は天性のモノ。押さえつけてもどうなるものでもないのだろう。ダービーでは思い切って逃げる形になると思われる。とはいえ、Bold Ruler→Mr. Prospector→Seattle Slewには府中の2400を押し切れるスタミナも瞬発力もイメージできず、正直厳しい。むしろダートに行けば化けるんじゃないかと思うだけに路線変更に期待したいところだ。
レース後のコメント
◇1着アンライバルド
※岩田騎手 位置取りに関しては出たところで折り合いをつけるつもりでした。道中はいつもより折り合えて逆に手応えを心配したくらいですが、仕掛けた時の反応は良かったです。4角手前でゴーサインを出したらまとめて交わしてしまったのであとは何とか我慢してくれと思っていました。このまま何とか無事に行けばダービーでもチャンスがあると思います。
→鞍上も早いと思った仕掛けではあろうが、それを保たせるのは間違いなく騎手の技術。
◇2着トライアンフマーチ
※武幸騎手 体調がいいのは分かっていましたからね。今まで教えてきたことがようやく実を結びました。まだフラフラ走っていましたが、最後で爆発してくれました。勝った馬は強かったですが、この馬もまだ力をつけてくれると思うのでダービーでもチャンスはあると思いますよ。
→今回は騎手も無欲に乗った競馬。ダービーも下手に色気出さなければ・・・。
◇3着セイウンワンダー
※内田博騎手 本当はもっと前でレースをしたかったが、スタートでヨレて後方からに。前に勝ち馬を見ながらレースをしたが、向こうが動いた時に離されてしまった。瞬発力の差が出たけど、最後はこの馬も詰め寄っているし、伊達に2歳王者ではないよ。距離も問題なかった。今日は負けたが、この内容なら次走が楽しみ。
→長く脚を使えると感じてくれたなら楽しみ。2歳王者は伊達じゃない!(アムロ声)
【第69回桜花賞回顧】圧倒的なパフォーマンスも隙は見せたブエナビスタ
2009年4月14日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
今回の桜花賞でのブエナビスタのパフォーマンスは見事だっただけど、馬場が演出した一瞬見せた隙をつける血統の実力馬がライバルにいなかったことにも助けられているよねという話。
レース結果
レース回顧
戦前からブエナビスタ1強ムードだった2009年の桜花賞。終わってみれば、確かに今回のメンバーの中でブエナビスタは抜けていた。オークスもほぼ間違いないだろう。しかし今回の桜花賞のパフォーマンスは、その強さは馬場が演出したロスをつけるだけの血統を持った馬がいなかったということに起因すると思われる。
というのもSS亡き後の実力の拮抗した日本競馬のトレンドは「内伸び」であり「外差し」ではない。SS直仔のような瞬発力が望めない以上、一つのロスが大きな差につながる競馬となっているのが今のG1だ。そしてそのような馬場で台頭している血統はタキオンであり、フジキセキであり、フレンチデピュティなのである。今回確かにフジキセキとタキオンの仔は出走していた。だがこの2頭は綺麗な馬場での内伸び担当だ。今回のようなちょっと馬場が荒れたときパフォーマンスを発揮するフレンチデピュティ産駒がいなかったこと、これがブエナビスタにとって実に大きかった。
もし今回の桜花賞でブエナビスタ1頭だけが外から差したのだったら、もちろんこのようなことは言えない。だが他に外を回った馬が僅差の2,3着に来ているということは、逆に言うと1,2,3着馬と張れるほどの、隙を突けるほどの内伸び先行馬がいなかったことにになる。だからこそアンカツは前夜まで作戦に迷ったのであろう。今年の桜花賞、確かにブエナビスタは強かったが、今回のパフォーマンスは有無を言わせぬ異次元の強さというよりは、隙を突ける適性を持った馬がいなかったからこそできた力業だったというべきだ。一応ラップを振り返ると、12.4-10.8-11.7-12.0-12.2-11.7-11.6-11.6で最後の1ハロンで時計のかからない末脚勝負。これは調整失敗で先行できなかったダノンベルベールや、ヘタレな先行馬勢が生んだ流れ。この流れで先行して35秒フラットくらいであがれる馬がいなかったのは、本当に運が良かったといえる。まあオークスはブエナビスタにとって、条件は好転するのでそれこそ隙はなくなるだろうが、今後内伸び条件に出てきた場合は思い切って逆らってみたい気持ちを強くしたところである。
簡単に2着馬以下について。レッドディザイアはここまで上級馬は平坦小回りで前々で粘る馬ばかりだったマンハッタンカフェ産駒。牝馬だからか、同産駒の中では規格外のキレ味を持ってはいるが、逆にそれはキレすぎる印象もあって距離伸びてよいかは未知数。普通にオークスで来ても不思議ではないが、ブエナビスタに逆らいづらい現状、どうせ人気になるのだったら軽視したい。3着ジェルミナルは今回は馬場もあって後方からの競馬になったが、本来は先行できるタイプ。野芝に変わった東京でスローで先行できれば、面白い存在。鞍上福永も込みでオークスは期待したい1頭。4着ワンカラットはファルヴラヴ産駒らしいスピード馬。今回後ろからの競馬ができたの収穫だろうが、東京2400となると疑問符がつく。個人的にはオークスはブエナビスタ-ジェルミナルの1点勝負かな。
レース後のコメント
◇1着ブエナビスタ
※安藤勝己騎手 本当に強い馬です。馬の強さはわかっていたので、とにかくこの馬の力を信じて乗ろうと思ったんです。だけど、なんだかんだ言ってもプレッシャーはありましたよ。だから勝ててホッとしています。スタートは五分で出ましたけど、外が伸びる馬場だったので、後ろから外を回った方が安全だと思いました。実は作戦に関して昨日の夜に悩みました。道中は前とどれだけ離れているかはまったく見ていなかったです。ちょうど前にジェルミナルとレッドディザイアがいたので、この2頭しか見ていませんでした。追い出して、この2頭に並びかけたところで『勝った』と思いました。今日は珍しく精神が落ち着いていて、気持ちが余裕がありましたから。1600mよりも2000m以上の方が競馬はしやすくなりますし、初めての東京も問題ではないでしょう。とりあえず、次のオークスで負けないことですね。
◇2着レッドディザイア
※四位洋文騎手 やっぱりブエナは強いね。でも、今日でまだ3戦目なのにパドックからレースまで落ち着いていたし、次に向けていいレースができました。まだ馬がフワフワしながら走っていても、最後はいい脚だったし、一瞬だけ『やった!』と思ったけど早すぎるって(笑) 折り合いをつけてリラックスして走れたし、距離は延びても大丈夫だと思います。ああいう競馬をされたらどうしようもないけど、やっぱり悔しいよ
◇3着ジェルミナル
※福永祐一騎手 今日は前半ハミを外して行ったんです。結果的に位置取りはあの位置になりましたが、その分余裕を持って追走できました。いい感じで併せ馬の形に持ち込んで、いけるかとも思ったんですけどね。負けはしたけど、お手上げって着差じゃないし、次に向けてのメドは立ちましたよ
【第26回フェブラリーS回顧】若き4歳馬2頭が見せつけた鮮やかな世代交代劇に震えた
2009年2月22日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
2008年、王者は不死鳥のごとく蘇った。それは才能だけで走っていた3歳馬たちに、経験が、継続が、執念がモノをいうダート競馬の奥深さを見せつけた結果となった。そして2009年。王者の壁に跳ね返され続けた若馬たちは、今度は挑戦し続けることで成し遂げられるモノがあるというダート競馬の醍醐味を見せつけてくれた。鮮やかな世代交代劇。最強牝馬の不在を感じさせない若馬の意地とプライドを見せてくれたような素晴らしいレースだった。
レース結果
◆第26回 フェブラリーステークスレース結果
◇フェブラリーSレース結果映像
レース回顧
正直ヴァーミリアンの調整の狂い、カネヒキリの内枠からここで世代交代劇が起きる予感がしていたのは事実だ。しかしそれがあの2頭になるとは・・・。ダート競馬がなんたるかを改めて教えてもらった気がする。レースを振り返ってみよう。
ダッシュよく行ったのがエスポワールシチー。鞍上から考えても緩いペースにするとは思えなかっただけに、これは大方の想定通りだろう。7歳馬2頭はというと、心配していた内枠も気にせず、揉まれずに好位をキープするカネヒキリと外からそれをマークするヴァーミリアン。一方ここで4歳馬は外枠を利して、好位につける。他馬も思い思いの自分の位置につけた、この時点で良いレースになる予感がしたといっていい。そのままエスポワールシチーが引っ張る流れで隊列かわらずに1000m通過。時計の出やすい馬場状態とはいえ前半58.8だからこれはなかなか厳しいミドルペース。しかもここからさらに加速。こうなると完全にスピードとスタミナ双方問われる厳しいレースとなるのも当然だ。直線に入ると一足先に仕掛けるエスポワールシチーをカジノドライヴが猛然と捕らえにかかる。追いかけるカネヒキリと、外からサクセスブロッケン。エスポワールシチーが残り200で力尽きると、追う3頭の火が出るようなデッドヒート。カジノドライヴが王者を沈めたところで、外からグイッと出たサクセスブロッケンが、ダート戦線に鮮やかな世代交代を告げたレースとなった。全体のラップは12.7-10.5-11.9-11.9-11.8-11.3-12.1-12.4。前半から厳しい流れになったし、先行した馬が最後まで止まらずに押し切ったスピードと持続力が両方問われたレコードタイムだから非常に価値は高い。高レベルのG1らしいG1だったと言い切れるレースといっていいだろう。
勝ったサクセスブロッケンは去年は古馬の厚い壁に跳ね返され続けてきた。しかしその挑戦が今回の勝利を生んだと言っていい。東京ダート1600で外枠という好枠に入ったのも大きかったし、距離が短縮されてスピード勝負になったのも良かったのだろう。鞍上も目標・ペース何一つ誤りのない素晴らしい騎乗だった。今後まだまだ成長が見込める馬だけに、今後楽しみなのは間違いない。今後は2000mでも強い競馬ができるようになってくるだろう。自分から動く競馬ができるのも魅力的。しばらくは逆らえないところだ。
2着カジノドライヴは負けてなお強しの競馬。王者を自分から動いて沈めたのは素晴らしい走りだったといっていい。上がり目という面でみると、能力的には微妙だが、体調的にはまだまだありそう。次はドバイに向かうのだろうが、調整さえ上手くいけば、そこそこ期待できるのではないだろうか。勝てるパフォーマンスかというと微妙だったが、スピード勝負に対応できたのも含めて前哨戦としてはベストに近かった。芝での走りもみてみたいところだ。
3着カネヒキリもよく頑張ってはいる。今回の走破タイムが勝ち馬と同じレコードの1.34.6で、2年前勝ったときが1.34.9。今回はインぴったりを回って、対応しては見せたが、年齢的にこれだけ速い勝負になると厳しかったのも事実だろう。能力に衰えはなく、2000mでスタミナがより問われる競馬になったら、再逆転もありえるかもしれない。ただ脚部不安を考えると、個人的には十分走りを見せてもらえたし、引退してもいいんじゃないかなという気も。これが芝なら悩むことはないのだろうが、ダートだと種牡馬価値として認められるために現役続行しそうでもあり、何ともいえないところだ。
今回のレースを演出した隠れ?MVPがエスポワールシチー。こちらも自分でレースを作って0.2秒差なのだから相手が悪かったとしか言いようがないが、素晴らしい走りだった。コーナー4つの競馬場だったら、もっと肉薄できたかもしれない。これからが楽しみな4歳馬だ。5着フェラーリピサは力は出し切っている。6着ヴァーミリアンは調整の狂いもあっただろうし、スピード競馬が辛かったというのもあるだろう。去年が1.35.3で勝って、今年は1.35.1。自分の能力は出し切っているとの見方もできる。ただこれで対カネヒキリで全敗は変わらず。勝負付けが済んだと思われても仕方がないところで、ヴァー的には辛いよな。個人的に期待していたヒシカツリーダーは10着。まだまだ雑巾がけが足りなかったと言うことか。
勝ち続けていた王者に、厳しい流れのレースで世代交代を見せつけるという非常に見応えのある本当に良いレースだった。ただやっぱりG18勝の壁だけは越えられないんだよなあ。まあ挑戦し続けることが大事なのは今日のレースで改めて教えられたことだし、これくらい高い壁が日本競馬にあるというのはそれはそれでいいことかもしれない。これでブルーコンコルドあたりが更新というオチつきそうで怖いけどw
レース後のコメント
◇1着サクセスブロッケン
※内田博騎手 カネヒキリ、カジノドライヴ、ヴァーミリアンにどれだけ食らいついて行けるかと思っていたんですが、前走より馬にやる気が出ていたので、自信はありました。直線はカジノドライヴがよく粘っていたので、捉え切れるかな、と不安だったんですが、最後はハミを取ってグイッと伸びてくれました。道中、ハナにはこだわらず4~5番手でもいいと思いながら乗っていたら、それが馬に伝わったようで、リズム良く走れました。その分、最後にもうひと伸びしてくれたんでしょうね。こういった接戦では騎手の腕を試される部分もあるので、勝てて良かったです。馬の力も大きかったですね。今年最初のGⅠをこういった形で勝てて、関係者の皆さんには感謝しています。まだまだ成長しているので、これからが楽しみです。
◇2着カジノドライヴ
※安藤勝騎手 3角まで凄くいい感じで運べたし、瞬発力勝負にならないように早目に動いて行ったのも予定通り。最後まで止まっていないんだけど、残念だったね。凄くセンスのいい馬でこれからまだまだ楽しみな馬。今日は距離経験がなかったことも影響したかも。
◇3着カネヒキリ
※ルメール騎手 凄くいいレースができたとは思いますが、前走に比べると少し疲れが見られた分、最後の切れが鈍かった気がします。それにこのところ2000mくらいのレースが続いた分もあるかも知れませんね。
【第53回有馬記念回顧】ダスカが・・、まだ、逃げてる途中でしょうがっ!!
2008年12月28日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
今日僕はスクリーンヒーローがダイワスカーレット負かしに行った姿に、毎日王冠のグラスワンダーを見たわけで・・・、そんなのはグラ基地だけだというのは十分わかっており・・・、だけどダイワスカーレットにサイレンススズカを見たかというと、それは無理と思われ・・・、父さん、ダスカに満足できない僕は贅沢なのでしょうか?
なんかテンションあがらずネタに走りました・・・。
レース結果
レース回顧
振り返ればエイシンデピュティが回避した時点で、今年の有馬記念は「いかようにしてダイワスカーレットのペースを乱すか」が勝負であったといっていい。殺到する男達をちぎり捨て、振り払ってゴールへ駆けていくスカーレット。手乗りタイガーを巡って男たちをなぎ倒していく、みのりんのように!そんな風景を思い浮かべていた僕の眼前に広がる光景は15時25分、後方でウダウダしているマツリダゴッホ@蛯名と、2番手で追走するも追い上げる脚はなく、ただただ後続を蓋していただけのメイショウサムソンと@武豊であった。何だよ、これ。いや、ちぎり捨ててはいる。だけどなあ・・・。
もちろんレースとしては文句ない圧勝なのに違いないのだ。4コーナーで並ばせない、力で押し切った逃げきりなのだから。さらにいえば37年ぶりの牝馬の有馬記念制覇である。一方のメイショウサムソンにしても勝つための2番手だったわけで、動きたいけど動けなかっただけ。ただ結局鈴をつけにいくべき馬が動けず、勝負にいけたのはスクリーンヒーロー@デムーロのみだったことに、個人的な不完全燃焼感はぬぐえない。だったらラスト12.3くらいでまとめてクリスエス並のぶっちぎりを・・・っていうのも無理な相談だとはわかっているのだが。うーん、今日の有馬記念をもってしてもなおダスカについて、僕はホント強さ以上に魅力を感じないのは、申し訳ないとしかいいようがない。
一方スクリーンヒーローについてはテンションがあがるレースであった。毎日王冠ではないけれど、自力で勝負をしに行っての5着。2,3,4着は勝負を捨てて終いをかけた馬たちだけだっただけに、この走りは次に期待を抱かせるもの。それに有馬記念はもともと出る予定ではなかったレースだけに体調面で若干反動があったとも思える。前走がフロックではないことを見せ付けてくれただけに、本当に来年が楽しみになった。目標は天皇賞春になるのだろうが、平坦に変わるのもプラスだろう。
2着アドマイヤモナークは殿一気で展開を味方につけた形。3着エアシェイディは中山芝2200で重賞を勝ってるわけだし、天皇賞からいってこの走りは予想内。4着ドリームジャーニーもこのメンバーで終い勝負なら不思議ではない走りといえよう。
・・・いまいちまとまらないし、ノリの悪い回顧になってしまった。仕方ない。ヒーロー負けちゃったし。ただレース自体というか、ダスカの走りはすばらしいものであった。ぜひこの走りはドバイWCで見たいものである。とりあえず、あれだ、グラス最強。
レース後のコメント
【第9回JCD】帰ってきたカネヒキリの鮮やかな王位奪回劇
2008年12月10日 yuta | 個別ページ | はてブに追加
レース結果
レース回顧
何はともあれ賞賛すべきはカネヒキリの復活である。とにかく凄い。ふっかつと打とうとしたら、深津って出たのは、どこの僕の子猫ちゃんだ。痛快ウキウキ通りだ。クリスマスだ。いやカネヒキリにとっては痛快だろう。赤い帽子から一足早く取り返したクリスマスプレゼントなのだから。果たして戦前、誰がここまで鮮やかに王者の地位をヴァーミリアンから取り戻すと思っていただろうか。2年4ヶ月の休養というのはフィジカル的な問題以上に、競走馬のメンタルから闘争心を奪ってしまうのは十分な時間だ。科学の進歩があったにせよ、この長期休養をものともせずに、同年代のライバルと年下の挑戦者を斬って捨てたのは見事というしかない。
もちろんカネヒキリに全てが上手く働いたのは事実。阪神ダ1800で消耗戦にならなかったことは、フジキセキ産駒の彼にはバッチリの流れではあった。導いたルメールが、人気がなかったことも相まってフジキセキ得意のインからのちょい差しを見事にひきだせたのも良かった。気楽に乗れたから出来た勝利であるとは言える。ただそれでもやはりこれだけの休養を挟んでの勝利は、格別のものであり、そして鮮やかな王位奪回劇は見るものを痺れさせた。
一方、最も倒さなければならない相手@殿下執務室2.0に負けてしまったのがヴァーミリアンだ。あーこれは終わったかもしれんと思ったのが1コーナーで外国馬にぶつけられたところ。これで一気に位置取りが後方に。東京ダ2100ならともかく阪神1800mでTOPクラスが集まるレースでは、この不利は大きかった。率直にいえば、これは武豊だったらやらなかったミスだ。右回りに不慣れな外国馬がコーナーで膨れるのは、ある程度想定できる不利であり、こういうところで緻密に乗るのが武豊の真骨頂。今回ばかりは乗り替った岩田が責められるのはある程度仕方がないところだろう。もちろんその流れで僅差まで迫ったのは意地、ではある。ただやはり歴史に残り続けるのは、勝者だけ。歴史は彼をカネヒキリには勝てなかった暫定チャンピオンという位置づけとしてしまうかもしれない。救いは彼にはまだチャンスがあるということ。次のレースで彼は全てを賭けてもカネヒキリを倒さなければいけない。そしてまたそれは幸せなことである。王者の証はライバルを倒して、手に入れてこそ、さらに輝きを増すのだから。
2着メイショウトウコンからすれば、相手を絞りきって狙い澄ました末脚だっただけにトウコン、いや痛恨。シルクジャスティスの有馬記念を思わせる藤田の騎乗ではあった。ただし自分から動けない馬の宿命でもあり、これが実力とも言える。3歳勢は経験不足。ダートのTOPにあがるにはまだまだ雑巾がけが足りないというところか。経験がモノをいう砂路線だけに、ここからの成長に期待したいところ。ただ王者になるべき馬はその壁を軽々と乗り越えてきたのが歴史でもある。はてさて3歳勢の明日はどっちだ?
レース後のコメント
◇1着カネヒキリ
※ルメール騎手 この馬のレースは過去に何回も見ていて、初騎乗でも強さはよく分かっていた。それにGⅠへ向けてトレーナーもキッチリ仕上げてくれていたから、自信を持って乗ることができた。スタートを決めて先行集団から離されず追走して、直線まで余力を残して運べたのも作戦通り。抜け出してから最後は2、3着馬も迫ってきていたが、それを凌げたのは、能力は勿論、精神力の強さもあるからだろう。
→とにかく思い通りのレースを出来ていたというのが伝わってくる。そしてまた休養を挟みながら最後しのぐ精神力は見事としかいいようがないね。
◇2着メイショウトウコン
※藤田騎手 ゲートはおそらく出ないだろうと思っていたし、腹を括って自分のペースで運んだ。4角ではやったと思ったけどね。着差が着差だけに勝たせてあげたかった。悔しいね。
→ノリ的ともいえる。
◇3着ヴァーミリアン
※岩田騎手 1角でぶつけられて位置取りが悪くなってしまったのがねえ。折り合いはついたし、向正面では外へ出せたんだけど......。結果を出せず、申し訳なかった。
→端的に言えば騎乗ミスってことですよ。
【第28回ジャパンカップ】ターフに驚異ともに、銀幕の英雄が舞い降りた
2008年12月 1日 yuta | 個別ページ | コメント(4) | トラックバック(1) | はてブに追加
10年前。まさかの6着にこんなはずではないと呆然としていた。ライバルの快勝を眺めながら、ただただ復活を祈っていた。3週間前、真一文字の伸びてくる姿に、こんな親父の越え方もありかななんて、微笑ましい勝利を祝った。そして、今日。グランプリ馬を呑み込み、ダービー馬を引き連れて、東京の直線を堂々と駆けあがってくるその姿に、僕は一瞬目が眩み、そして叫んだ。
「グラス最強!」
晩秋の東京競馬場をウイニングランしている姿は、まさに銀幕の英雄というに相応しく、僕の脳裏にはあの朝日杯が、毎日王冠が、有馬記念が、宝塚記念が駆け巡った。世代は変わっても受け継がれていく、この喜びの中にに身を浸らせながら、これから続くであろう夢の続きに僕は・・・思いを馳せたんだ。
2008年11月30日、スクリーンヒーローが、グラスワンダー産駒が、ジャパンカップを勝ちました。
レース結果
レース回顧
ダービー馬3頭の戦い、菊花賞馬、グランプリ馬の参戦。外国馬を除けば(というのがちょっと矛盾しているが)、史上まれに見る豪華メンバーとなった今年のJC。しかししかし、制したのは愛するグラスワンダー産駒のスクリーンヒーローだった。ダートでデビューを果たして、オープン入りすると、3歳時にはラジオNIKKEI賞、セントライト記念を2着。いかにもパワー型の、非根幹距離がピッタリな印象のグラスワンダー産駒というイメージだった。骨折で休養に入った後、札幌で鮮やかに復帰戦に勝利すると、準オープンを2着2回。そしてアルゼンチン共和国杯を3番人気を勝利する。勝ち方は素晴らしかったが、なにせ谷間のG2なんて思っていただけに、JCはまずは経験となって、来年に生かせればなんて思っていたのが大方。しかし振り返れば、ここ2戦は上がりの3ハロンはともに33秒台。3歳の時とは馬が変わっていたのだ。
豪華メンバーとはいえ、外国馬も少なく、折り合いに難がある馬が多かっただけに、ラップは12.6-11.6-12.4-12.6-12.6-12.8-12.6-12.0-11.9-11.2-11.3-11.9で、前半は61秒台でおさまった。それだけに先行馬有利だったのは確かだが、外から楽に追走して、34秒ジャストでまとめあげての勝利は、とにかく過去2戦を含めて馬が変わっていることを指し示している。決してフロックとはいえないだろう。的確に流れを読んで先行馬をマークし、直線抜群のタイミングで、伸びるコースに導いたデムーロの騎乗も見事としかいいようがない。会心の勝利。
冷静に考えると、この馬のキレ味は母父SSの血が為せるわざなのだろう。SSの能力の高さには脱帽するしかない。ただ末脚の持続力、楽に先行できる気性は紛れもなく父から受け継いだ能力。まさに父の最高傑作といえよう。ていうか、先行できて、33秒台であがれて、折り合いにも難が無くて、スタミナも豊富で、洋芝も、ダートも走れるとかマジ最強すぎるんじゃないの、うふふふ。あーもう有馬も楽勝だわ、これ。ダスカとか目じゃないね。つかドバイ行ったほうがいいんじゃないの。というわけで、体調に問題がなければ、有馬記念→ドバイ→天皇賞→海外一叩き→凱旋門賞というローテーションがいいんじゃないでしょうか。デムーロも乗れるし。うん、これで行こう。ごめん、やっぱ冷静じゃなかった。
・・・もう語り尽くした感じがあるけど2着以下。2着のディープスカイは位置取りの差。というか、良くも悪くも四位らしい馬任せの競馬。あの位置取りでここまで来るのだから、能力の高さは見せている。ただこれウオッカのときにも書いたけど、馬の能力を引き出すことに固執するあまり、自分からレースを作る意識に欠けるのが四位の弱点。それが今回も出た形で、この乗り方がが続くようならまた乗り替られるんじゃないだろうか。一方3着のウオッカは距離不安の中、頑張った。というか、道中も力んでいただけに、直線で一瞬沈んだときには掲示板もないと思ったのだけど、正直驚いた。これで3着というのは馬の底力ともいえるけど、何よりそれを引き出した岩田の騎乗が凄すぎる。まさしくこれが能力を120%出し切らせている騎乗というもので、そういう意味で四位より、武豊より岩田のほうがウオッカには合っているといえよう。4着マツリダゴッホは不得意な舞台でよく走っている。定石通りなら有馬記念は勝負圏内だろう。スクリーンヒーローが勝つけど。実は◎だった5着オウケンブルースリは流れが落ち着きすぎた。あとは本当の一線級との初めての勝負だったというのもあったのかも。能力は示しているし、来年のJCあたりは要注意。スクリーンヒーローが勝つけど。メイショウサムソンは衰えもあるし、ペースが落ち着きすぎたのもある。○アサクサキングスは想定外というか、がっかりのルメールの騎乗。先行させて引っ張れという話。持ち味を出し切れなかった。出し切れてもスクリーンヒーローが勝ったけど。
とにかく最高だった今年のJC。天皇賞秋は今年のベストレースと言ったが、JCは過去8年(というか、グラスの最後の有馬記念以来)の全てのレースの中でのベストレースとなった。あーもうグラス最強。スクリーンヒーロー最高!君は紛れもなくヒーローだ!
(私信)レース直後に祝電を送ってくれた殿下、ぶかさん、いわさしさんありがとうございました。こんな日が来るなんて本当に・・・。そして現地に行かなかったのはご愛敬と言うことで・・・。有馬は参戦しますよ!
レース後のコメント
◇1着スクリーンヒーロー
※デムーロ騎手 先生には馬の力を信じて好きに乗って欲しいと言われていた。道中はいい位置につけて手応え良く進めていたし、攻め馬の動きが良かったマツリダゴッホをマークして乗っていた。それに馬が集中して走ってくれたからね。デキの良さを含めて、すべてがうまくいった感じで最高のレースができたと思う。今年はレベルの高いメンバーが揃っていたが、ここに参加できて良かったし、自分自身もジャパンCを初めて勝つことができて嬉しい。日本のファンにはいつも暖かい声援を送ってもらっているので感謝している。
→全てがうまくいったのは事実だが、それを持ってきたのはデムーロの騎乗でもあり。マツリダゴッホマークは向こうの伸びを欠くタイミングもあわせてばっちりだったよな。
◇2着ディープスカイ
※四位騎手 前走のようにハミを噛んでしまっては最後まで保たないと思っていたので、スタートに気をつけていたが、リズム良く走れたし、4角でも十分な手応え。勝った馬は交わせると思ったんだけどね。向こうも渋太かったよ。1番人気の責任を果たせず残念。期待の大きな馬だから、こういう遅い流れでもしっかり結果を出せるようになることが来年以降のテーマかな。
→まあ強い競馬をしているけど、後方から行く馬の宿命でもあり、四位騎乗の宿命でもあり。ただやはり東京芝2400は世代限定ならともかく、古馬と混じると長いのかなという気もしないではない。
◇3着ウオッカ
※岩田騎手 結果的に今日はスローペースだったことが応えていた。本当はもっとフワッと出てくれればいいけど、ゲートの出がいいので、そこで馬に逆らわずに前に行く形に。位置取り的にはこれでいいけど、ちょっとムキになってしまった。折り合えばもっと弾ける脚を使ってくれる馬だけどね。それでも最後まで渋太く頑張ってくれたよ。
→この馬の場合距離よりもペース的なものが問題だからなあ。スローの時は無理矢理にでも溜めていかないとダメなタイプなのだろう。早めに流れれば逆に好位追走でも脚を使えるのに不思議だねえ。
【第33回エリザベス女王杯回顧】実に「らしい」勝利のリトルアマポーラ
2008年11月24日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
レース結果
レース回顧
1週間遅れでさらっと回顧。古馬牝馬の上位2頭、というか現役最強の2頭が当然のように天皇賞に回ってしまったために、ここでテーマとなったのは「復活」と「悲願」と「3歳」。「復活」のカワカミプリンセスは3歳時に圧倒的な強さを見せながら、エリザベス女王杯の降着以降、完全に歯車が狂ってしまった。怪我からやっと復帰すれば、時代は既に一つ下の世代。もう一度自分を第一線で輝かせるために必要なG1タイトルを狙いに降着となった京都に戻ってきた。「悲願」のベッラレイアは3歳時に、あと一歩G1に足りないレースを続けてきた。同世代のライバルからは置いて行かれてしまったが、もう一度追いつくために絶対に欲しいG1タイトル。京都芝2200は適性的に絶好の舞台で悲願達成を狙った。そして忘れてはいけなかったのが「3歳」。世代レベルは疑問視されていたが、ここは3歳馬が連勝中のエリザベス女王杯である。世間の目に一矢を報いたいところであった。・・・あれ、やっぱ書き出してみたもの微妙に弱いテーマと言わざるを得なかったな。しかしこの弱いテーマ、実にエリザベス女王杯らしい。というのはエリザベス女王杯自体は他のG1とはちょっとズレた適性を求められるレースであるからだ。牝馬の芝2200というのはスタミナも微妙に求められるし、それなりの斬れも求められる中途半端な舞台。ここが初G1となる馬が多いのもそのためである。
つまり勝ったリトルアマポーラは実にエリザベス女王杯の勝ち馬らしい勝ち馬だったといえる。クイーンCを勝ったときはオークスはこの馬かと思わせたが、春はいまいちな結果。休み明けで挑んだ秋華賞もチグハグな走り。ここで思い切りの良いルメールに乗り替わってのエリザベス女王杯というのは実にいい流れだった。しかしまさかレジネッタよりも人気になるとは世間の人は馬券の上手いものですな。勝って納得だが、オッズ的に頭にはしづらかった。今後は牝馬路線ならトップレベルでいけるだろうが、今回は鞍上込みでのレース。春に乗り替わって人気になるようなら蹴飛ばしたい。
2着カワカミプリンセスはノリの見事な2着付けな結果に。といっても、王道の競馬はしている。使ってないから馬は消耗してないとはいえ、あそこから伸びきれないあたり3歳時よりも衰えがあるのかもしれない。今後有馬記念に向かうようだが、一線級とは差がありそう。良くて掲示板だろう。3着ベッラレイアはここは最大のG1タイトルのチャンスだったが、父のキャラを見事に受けついだ結果に。よく走ってはいるが、末脚に条件がつくタイプ。ここで勝てなければもうチャンスはないといっていい。4着◎マイネレーツェルは適性ピッタリだったが、ちょっと能力が足りなかった。トライアルっぽい馬が来るのがこのレースだけに人気しなさすぎで、ここは美味しいと思ったのだけどなあ。
最後にポルトフィーノは落馬がなかったとしても、気性が難しい馬なだけに能力を出し切れたかは疑問。この人気で買うのはリスクが高すぎた。しかしまさかリアルベアナックル@神戸新聞杯が見れるとはねえ。無事だったから言えることだけどw
レース後のコメント
◇1着リトルアマポーラ
※ルメール騎手 今日はスタートが凄く良かったので、思っていたよりもいい位置でスムーズに流れに乗れました。直線に入っても十分に手応えはありましたし、後ろからカワカミプリンセスがきても、それを抑えてもう一度伸びてくれました。DVDで過去のレースを見てはいましたが、本当に力のある馬ですね。日本ではいつもGⅠでいい馬に乗せてもらっているので、今日は結果を出せて嬉しい限りです。今まではハーツクライで有馬記念を勝った時が一番感激しましたが、今日はそれと同じくらい嬉しいですね。ありがとうございました。
→ルメールはこういう末脚のちょっと足りない馬を先行させて能力を出し切らせるのが上手いよねえ。キチンと過去のレースを研究してるからこその騎乗だわ。
◇2着カワカミプリンセス
※横山典騎手 勝ち馬の後ろにはいたけど、今日みたいな馬場状態や、展開もうまく向こうに向いたし、もし負けるとすればあの馬かなとは思っていた。負けは負けだが、ひと頃は調子を崩していたのに、完全に立ち直ってくれたからね。それが何よりだよ。
→まあ力は出し切っているだけに負けても仕方がないかなというコメント。ノリの2着は力出し切っての2着が多いから文句は言いづらいよな。それにしても多いけどw
◇3着ベッラレイア
※秋山騎手 スタッフがうまく仕上げてくれて具合は良さそうでした。スムーズなレースができて、最後もしっかり伸びてくれました。頑張ってはくれましたが、上位の2頭が強かったですね。
→まあ完敗ですわな。
【第138回天皇賞(秋)回顧】「魅力以上の強さ」への可能性を残したウオッカの勝利
2008年11月 4日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
レース結果
レース回顧
その2センチの差で、ウオッカは「魅力以上の強さ」への可能性を残し、ダイワスカーレットは「強さ以上の魅力」へのチャレンジに失敗した。
ダイワスカーレットの作り出したラップは12.6-11.1-11.5-11.9-11.6-11.6-11.7-11.3-11.3-12.6(58.7-58.5)。これは名勝負を生むに相応しい素晴らしい逃げであった。このラップからはダスカ@アンカツの「ウオッカの能力を全て受け止めた上で力でねじ伏せる決意」のようなモノが感じられるといっていい。唯一の誤算は前半5ハロン目の11.6。ここでラップを落とす余裕がなかった。これまでラップを思いのままに操って勝ちきってきたダスカには大舞台で初めてといっていい誤算。しかしこれによりダスカを自らのキャラクターの壁を越えるチャンスがはじめて生まれる。一方ウオッカにしてみれば、ダスカの刻むレースは自分の能力をあますことなく引き出すペース。馬群もばらけ、この馬のストロングポイントであるハイペースでの一瞬の末脚を活かすには最高の展開。これまでダスカとの直接対決においては常に思うがままのレースを相手にされていただけに、このような「自らの土俵でのガチンコ勝負」に負けてしまったときには、対ダスカにおいてはアイドル馬としての対比でしか語られなくなってしまう。2008年秋の天皇賞は両名牝の存在意義を賭けた展開となって直線を迎えた。
最後の直線。坂をあがって、ダスカの脚が一瞬止まる。休み明けでのG1、ペースを操れずに負けたとしてもダスカには言い訳がつく展開ではあった。一方この展開で負けたら言い訳のつかないウオッカは猛然とその一瞬の脚を武器に追い込む。しかしここからダスカは譲らない。ラップに誤算があってもなお1完歩1完歩粘りこみ、彼女のキャリアの中で最高のレースに、「強さ以上の魅力」に見るものを惹き込んでいくダイワスカーレット。ストロングポイントである一瞬の脚を使い切り、それでもなお自分の「魅力以上の強さ」へのチャレンジを守るために食い下がるウオッカ。そう最後の数十メートル両者の脚は完全に止まっていた。それでも負けられない2頭の戦い。スタートしてから1分57秒2後、2008年秋の天皇賞は終わりを迎え、15分弱の長い写真判定の後、勝利の女神は2センチ差で魅力溢れるダービー馬の、その実力に微笑んだ。
勝ったウオッカはライバルの作り出した最高の展開の中での能力を出し切っての勝利。この展開で勝てなければ、完全に勝負付けは済んでしまったと言われてもおかしくないレースだっただけに、2センチ差とはいえ勝ちきったことは、ウオッカの、陣営の大きな自信となるだろう。ただしこの展開でもなおライバル馬に2センチの差しかつけられなかったことは、この馬のスイートスポットの狭さ、末脚の難しさを指し示しているといえる。次走はジャパンカップ。とにかく反動が心配になる激しいレースであっただけに、この馬の難しさも含めて馬券的には買いづらいレースにはなりそうだ。
一方のダイワスカーレット。一言で言えば負けてなお強し。今までのようにペースを完全に支配した自分の世界での競馬とは違って、相手の舞台にのっての競馬。それがこの馬の底知れない潜在能力を魅せつけた結果となったといえる。今回はその「強さ以上の魅力」を勝ち馬として残すことには失敗してしまったが、もう一度くらいチャンスはあるだろう。今回の走りを見ていると、その舞台にドバイを浮かべてしまうのは妄想しすぎているだろうか。とにかくこちらも休み明けでの反動が気になるので無事に行って欲しい。
完全に名牝2頭に霞んでしまったが、3着ディープスカイの走りも見事なものであった。決して弱い3歳世代での二冠馬ではないことは確かだ。下手に王道の競馬をするのではなく、インぴったりを突けば、もう少し着差は縮まったかもしれないが、今回の競馬は良い経験となっただろう。叩いて強くなっていくタイプ。ジャパンカップではこの経験を活かし、また違う一面を見せてくれるのではないだろうか。管理人期待のグラスワンダー産駒は仲良く6着、7着。2頭とも従来レコードを更新した1分57秒5で走っているのだから、現時点での力は出し切っている。なかなか王道G1を勝ちきるにはいろいろな手助けが必要だろうが、とにかくこれからも重賞戦線を賑わせて欲しい。
レース後のコメント
◇1着ウオッカ
※武豊騎手 ゴールの瞬間は自分でも分からなかったんですが、帰ってきてホワイトボードを見ると劣勢の表示。判定の結果が出るまで生きた心地がしなかったですね。外枠だったので前半は落ち着かせるのが難しかったけど、向正面では折り合ってくれました。ペースが速かったのも良かったですね。4角では手応え十分だったし、直線は他の馬を気にせず、ノビノビ走らせることだけを考えました。この素晴らしいレースを勝てて関係者と馬とファンの皆さんに感謝したいです。
→表彰式、自分のサイトでのでのテンションの高さからも伺える安堵と喜びのコメント。今回はウイニングランしてなかったが、それくらい余裕がなかったんだろうなあ。
◇2着ダイワスカーレット
※安藤勝騎手 今日は久々のせいかいつもよりテンションが高かった。そのせいでハミを取って少し力んで走っていた。だからゴール前の100mでは3着かなと思ったくらい。他の2頭も一杯になったんだろうけど、あそこからよく頑張ってくれた。改めて能力を感じさせてくれたね。これを使えば落ち着くはずだから巻き返しを期待したい。
→今回はとにかく休み明けが響いたのは関係者もわかっていた様子。それでもあれだけ粘るのだから鞍上も驚きだったのだろう。
◇3着ディープスカイ
※四位騎手 枠順は結果的に良かったと思います。馬場状態も考えて今日はスタートを出して行ったけど、少し力んで走っていましたね。4角を回った時も手応えは良かったし、追い出してからオッと思ったけど、もうちょっとでしたね。ダービー馬として恥ずかしくないレースはできたし、今後につながる競馬はできました。
→こちらもちょっと力んでいた様子。やはり叩き3戦目くらいで一番仕上がる馬なのか。
【第13回秋華賞回顧】陣営のチャレンジが生んだ最高の結果
2008年10月21日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
レース結果・関連リンク
◆第13回秋華賞結果
◇レース映像
◇第13回秋華賞 総括 其の一<日本中央競馬会 個人馬主のブログ >(ブラックエンブレム馬主)
◇クリアして次へ...<小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)>
レース回顧
戦前にいろいろあったが、終わってみればブラックエンブレムが1着、プロヴィナージュが3着と小島茂厩舎デーとなった今年の秋華賞。この1、3着を競馬の神様が~などと言ってしまっては、回顧の価値がなくなってしまう。ただ見逃せないのはやはりこの結果は小島茂師の2つのチャレンジ、「栗東滞在による調整」と「プロヴィナージュの出走」が生んだ勝利、好走だったといえるということだ。
まず「栗東滞在による調整」としたことで、3歳牝馬へ負担となるステップレースからの繰り返し輸送のデメリットをなくし、さらに栗東の施設を使った余裕ある調整を行うことが出来た。春に時計を出さない調整(これも1つのチャレンジではあった)を余儀なくされ大敗した反省を活かし、厩舎運営には大きな苦労を抱えながらも、栗東滞在に踏み切ったチャレンジがブラックエンブレムに万全の体調を呼び込んだのだ。
また「プロヴィナージュの出走」も大きかった。出走しなければ3着はないというのも当然あるが、この出走でレースの流れが変わったということも大きい。レースの流れを振り返ってみよう。12.3-10.4-12.3-12.2-11.4-12.5-11.9-11.5-11.8-12.1という時計は見た目厳しい流れといえる。ただここで注目は先行しているのが軒並み人気薄であった、特にいつもならばペースメーカーとなりレースを支配するであろう武豊が勝機の薄いと思われていたユキチャンで先行していたことだ。有力馬が軒並み後方からの競馬をし、またユキチャンも早々とバテたことで残り4ハロン過ぎからプロヴィナージュは余計なプレッシャーを受けずに先頭に立つことができた。時計的にはここからのロングスパートは厳しいが、有力馬が後方でマークが甘い分、息を入れながらの仕掛けが可能となったために、最後の粘りに繋がったのである。またここで有力馬が牽制したことで、4コーナーからごちゃつきコーナーでのロスが大きくなった。このことにより好位後方のインでじっとしていたブラックエンブレムのアドバンテージは非常に大きいモノになったと言える。もしポトルフィーノが武豊で出走していれば、ポトルフィーノ自体の結果はともかく、実力馬(と思われる)に乗った武豊に対して後続がマークを甘くするはずがない。時計以上に厳しい後半になったであろうコトは明白だ。結果をみれば、レジネッタもトールポピーもタイム差は0.5秒で着順ほど負けてはいない。もし前がかりの流れとなっていれば、プロヴィナージュは苦戦していただろうし、ブラックエンブレムも激流に飲み込まれてしまった可能性は高い。この混戦の中でプロヴィナージュの出走によって呼び込まれたレースの流れがブラックエンブレムに味方したことは非常に大きい。そういう意味でもプロヴィナージュの出走、そしてポトルフィーノの除外は小島茂師の管理馬にとってプラスのチャレンジだったといえる。今回の結果が悪かったとしても、小島茂師のチャレンジは否定されるべきコトではない。ただチャレンジしたことがこの結果を呼び込んだというのもまた事実である。
2着以下についても簡単に触れておく。まずこの時計差がない結果をみるに、枠、位置取り些細なことがで着順は大きく変わっただろう思われる。その中でムードインディゴは道中はブラックエンブレムの後ろ、直線は不器用な脚を損ねることなく外からの強襲とダンスインザダーク産駒のお手本のような騎乗ぶり。福永騎手の好騎乗による2着と言える。4着ブライティアパルスは秋に1000万下を勝っていれば十分秋華賞は勝負になるということをまたも示した結果。もちろんこの馬にとっても有力馬が前のマークを甘くしたことが好走に繋がったといえる。5着エフティマイアは悪くない位置取りだったが伸びきれなかった。間隔が空いた分か、そこらへんを含めて関東馬のデメリットが出てしまったか。リトルアマポーラ、オディール、トールポピーあたりは脚は見せているだけに、流れが変われば巻き返してきそう。◎だったメイショウベルーガはもっと前がかりの競馬にならないと出番がなかった。
レース後のコメント
◇1着ブラックエンブレム
※岩田騎手 トビの綺麗な馬なのでパンパン馬場で走りやすそうだったし、内枠でロスなく運べましたからね。直線も前がガラッと開いてくれたし、馬もよく耐えて伸びてくれました。展開に恵まれたところはありましたが、まだまだこれから良くなってきそうな馬。気楽に乗れたこともありましたが、よく頑張ってくれました。
→前走の負けはとにかく馬場が全てだったともいえる。また人気薄だったことでインで脚を溜めて、一か八か内を突けたともいえるだろう。
◇2着ムードインディゴ
※福永騎手 返し馬で具合の良さは感じましたし、レースでも内目でうまく脚をタメて運べました。4角で外に切り替える時もスムーズで、抜け出せるところまでは行ったんですが、勝った馬はもっとうまく内が開いていましたからね。調子の良さを生かせたし、現状での力は出し切れたと思います。これからの成長が楽しみな馬です。
→力は出し切ってるし、上手く乗った満足感のあるコメント。
◇3着プロヴィナージュ
※佐藤哲騎手 馬のデキが抜群に良かったからね。中途半端なレースはしたくなかったし、思い通りのレースができたと思う。最後までアワヤというレースだったように、馬自身が頑張ってくれたよ。
→ああいう流れで自分から動けるのが佐藤哲騎手の真骨頂であるし、そういう意味で本当に思い通りのレースが出来たのだろう。
【第42回スプリンターズS回顧】全てがかみ合った綺麗な勝利
2008年10月11日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
リハビリがてら、まったりとしたスプリンターズS回顧。どんだけ久しぶりなんだよという感じだが。
端的に今年のスプリンターズSの感想としては2つ。1つは施行時期が変わってから、夏競馬の延長戦という性格が濃くなってきているということ。そしてもう1つは野芝の生えそろった中山芝1200の最終週という条件が、テンの速さとパワー、つまりダートも走れる先行馬に適性を求めているということである。まあそれこそダイタクヤマトあたりから、そのトレンドはあったわけだが、今年の優勝馬もその流れに乗った勝ち馬と言えよう。
勝ったスリープレスナイトはダート1200で2連勝&芝1200で3連勝のクロフネ産駒、しかもノーザンダンサーのクロスまでもった完璧な馬力型スプリンターだ。今回の条件にはピッタリ。人気を背負っての納得の勝利である。それにしても馬の力もさることながら、レースラップも向いた。11.9-10.4-11.3-11.4-11.5-11.5と上がりが33.6というのは、スプリントのG1にしては遅い流れである。スタートから回転数を全開にして、ピッチに走るタイプの馬ではないだけに、激流になった場合が唯一不安だったわけだが、今回の流れを味方につけて、好位で抜ける競馬は全てがかみ合っての勝利と言えるのだろう。鞍上上村騎手は嬉しいG1初制覇。すでにいろいろなところで語られているが、なかなかジワっとくるゴールシーンだった。ただこのあと予定されている香港→ドバイの遠征は正直苦戦は免れない予感。香港やドバイのスプリント路線を勝つには、テンからバリバリ行ける上に、粘り強い脚を残せることが必要。今回は緩い流れとなり、それを耐えるだけのポテンシャルを見せられなかっただけに、好戦にはさらなる進化は必要に思える。
2着キンシャサノキセキは遅生まれのフジキセキ産駒。洋芝の函館スプリントを勝っているようにパワー型の1頭であり、本格化を迎えた今ならこの結果も順当。ただスプリントG1を勝つには高松宮杯にもスプリンターズSにもワンパンチ不足感は否めない。今後も安定勢力とはなるだろうが、頭では買いづらい馬になりそう。そして3着ビービーガルダンも夏に使ってきた馬。もうちょっと時計がかかれば、頭もあるのだろうが野芝のG1ではちょっと分が悪かった。今回はアンカツが上手く流れに乗っていっぱいいっぱいの3着。
4着スズカフェニックスは乗り代わりで新味が期待されたが、後方からの競馬を強いられてジエンド。今回の舞台は向いていないだけに、良く走ったといえる。10着ファイングレインは高松宮杯を勝っているだけに適性外。そして叩き2戦目で勝てるG1ではなくなっているのが今のスプリンターズSである。
◆レース後のコメント(→は管理人評)
◇1着スリープレスナイト
※上村騎手 一番気をつけていたゲートを無事に出ていい位置が取れたし、予想していた展開で競馬ができた。直線はなるべく追い出しを我慢してからゴーサインを出したが、期待通り反応してくれて、抜け出した時は勝利を意識したよ。この馬のことを一番よく知っているのは自分だと思って自信を持って乗ったが、力を出してあげられて本当に良かった。関係者や厩舎スタッフ、ファンの皆さんなど、応援してくれた方々に感謝したい。今日は橋口先生の誕生日。いい恩返しができた
→とにかく全てが噛み合っての勝利だったことを示すコメント。「この馬のことを一番よく知っているのは自分だ」って勝って言えるのは騎手冥利に尽きるだろうなあ。
◇2着キンシャサノキセキ
※岩田騎手 仕上がりは良かったし、外枠だったので無理せずに勝ち馬を見ながら競馬はできた。力を出し切っていると思うけど、並びかけた時にスッと離されてしまったから。
→力負け。器用貧乏な分、爆発力がないというのは深読みしすぎ?
◇3着ビービーガルダン
※安藤勝騎手 以前に中山で乗った時もそうだったけど、4角で少し反応が悪くなった。そこで気を抜いていたから逆に伸びてくれたけどね。結果的にその分の差が出てしまった。あとワンパンチだったけど、初めてのGⅠで頑張っている。
→今後に期待を持たせるコメントではあるが、押し切れるだけの力が今はないと言うことも同時に伝わってくる。これがいっぱいいっぱいと読みたい。
【第58回安田記念回顧】ウオッカが強烈に酔わせてくれた2008春ベストレース←暫定
2008年6月10日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
ウオッカひいてはタニノギムレット産駒のひとつのパターンが見えたレース。前走ヴィクトリアマイル時には「ロベルト系という観点からいえば、ある程度前で自分でレースを作っても脚が使えそうなものだが、ダメなのはメンタル的な問題?」と回顧で書いた。今回キツイ流れからのフィジカルなスタミナと、その中での末脚の持続力が問われる安田記念というレースで、そのポテンシャルの高さを見せつけてくれた。不安視されたメンタル面も「馬を動かせる騎手」への乗り代わりと厳しいラップでの競馬というショック療法で払拭した形だ。それにしてもここまで見事に騎手のスイッチが馬を蘇らせるとは。ここ数戦の競馬は「気分よく生かせて最後に脚を使わせる」「馬の気分を損ねないように乗る」というパターンに少し馬が飽いていたというのもあるのかもしれない。ある程度前走からの武豊が馬を前に行かせていた伏線があってこそというのもあるかもしれないが、「馬をストレスのない形で動かす技術を持つ数少ない騎手」である岩田へのスイッチは結果論ではあるが好判断だったといえるし、岩田は好騎乗だったといえる。若干話は逸れるが「馬を気分よく走らせる」のは秀才騎手、「馬を気分よく動かせる」のが天才騎手だと個人的には思っているので、そういう意味で前者に分類される四位、武豊に持っていない天才性を岩田は持っていると激しく評価したい。ちなみに後者に分類されるのは福永洋一とか、デットーリとか、確変時のペリエ、ルメール、田原あたりとか。
一方ウオッカ単体でなく、タニノギムレット産駒という領域で考えると、やはりブライアンズタイム産駒≠タニノギムレット産駒であることはキチンと指摘しておきたい。確かに広タニノギムレット産駒はい意味でロベルト系らしい使い込まれての成長度や、厳しいラップでも末脚が衰えないハイペース適性を持っているが、注意したいのは小回りで4コーナーから脚をなし崩しに使うのは得意ではないということ。これはたぶんタニノギムレットの現役時代に共通する骨格からくる不器用さが遺伝しているのであろうが、あくまで能力を出し切れるのは広いコースでの伸び伸びとした競馬をしてきたときである。イメージ的にはブライアンズタイム産駒4とトニービン産駒6くらいのイメージがよいのかもしれない。というわけで、今後のウォッカの路線を考えるとやはりある程度速く流れるマイル~2000mがベストとなるのだろう。そういう意味では秋は天皇賞→マイルCSが無難ではあろう。ただ外国馬の参戦からある程度前が流れるJCについては今日のような競馬が出来れば勝つ可能性は十分あると思われるので是非挑戦してもらいたい。
2着◎アルマダは香港馬の中では唯一マトモな状態だっただけに、この好走は想定内。グッドババはマイナス15キロが示すように体調不安であったし、ブリッシュラックは今年はお釣りがない状態だった。というかはじめて春のG1あたったよorz。先も書いたがキツイ流れでフィジカルなスタミナを問われがちな安田記念は前に行って、我慢できる馬、特に香港馬には絶好のレース(というか香港馬がいるからそういうレースになるとも言えるけど)だけに、個人的には得意なレースなのだ。3着エイシンドーバーは去年京王杯スプリングカップでレコード勝ちしているように時計勝負には自信があったし、ジリジリとした末脚は持っていた。確かに拾いづらい戦績ではあったが、去年の安田記念は消化不良気味だっただけに、福永が上手く乗ったといえよう。まあ3着馬は難しいやね。4着エアシェイディは母父ノーザンテーストでSS産駒では唯一買える血統構成。よくがんばった4着だろう。一方スズカフェニックスは切れ味勝負の典型的なSS産駒。この馬を安田記念で買うのはちょっとセンスなさ杉といったら言い過ぎか、いやでもダメでしょ、この馬買ったら。1番人気スーパーホーネットは8着。出負けは鞍上の若さが出たとも言えるし、また前走が鮮やかすぎてここでは乗りづらかった面はあるとも言える。1400があまりにベストと思える馬だけに、厳しい流れの東京マイルを勝つにはあと1ハロンの踏ん張りが効かなかったようにも思える。
NHKの中継で合田さんが春シーズンのベストレースと挙げていたが、個人的にも今年の安田記念には春シーズン暫定ベストレースの称号を与えたい。ウォッカの1年ぶりの復活という物語性、12.1-11.1-11.4-11.6-11.7-11.4-11.4-12.0と最後の1ハロンでグっと時計がかかるも全体は上がり34.8、勝ち馬34.0でまとめているというセクシーなラップ、そして有利不利のないガチンコ勝負での3馬身半差という圧倒的な勝利。どれをとっても春シーズンのベストといえる痺れるレースだった。←バキューン!
◆レース後のコメント
◇1着ウオッカ
※岩田騎手 この馬場状態と馬の気持ち、それに内目の枠を引いていたことで、今日は前々でのレース運びを考えていた。直線では内が開いていたので、迷わずに突いて行った。そこを一瞬で抜けて行って、そこからの加速が凄かったので、後続もこないだろうと思っていたし、実際に足音も聞こえてこなかったからね。あとは最後までしっかりと追うだけだった。追ってからの反応が凄く気持ち良くて、このあたりはさすがにダービー馬といったところだね。
◇2着アルマダ
※ホワイト騎手 素晴らしいレースだったが、勝った馬が強かった。4コーナーでは荒れた馬場を気にしていたので馬を馬場のいいところに出す必要があった。もっといい馬場でやらせてあげたかったが、全力は出せたし、悔いはない。
◇3着エイシンドーバー
※福永騎手 荒れ馬場は得意じゃないけど、何とか我慢して走ってくれた。内枠だったし、狙っていたポジションを取れてイメージ通りの競馬ができた。最後まで頑張ってくれたよ。
第一部は納得、秋に続編を見せて欲しい今年のダービー回顧
2008年6月 2日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
牝馬の優勝という去年のような衝撃はなかったとはいえ、着順を眺めてみれば、1番人気の優勝を筆頭に現時点での能力が綺麗に反映された今年のダービーは、JRAプレミアムの力を見せつける配当と共にある程度の満足感は得られたレースだったのではないだろうか。
勝ったディープスカイはスタートからインベタを走り、最後の直線で真横移動を見せながら、大外に持ち出しての差しきり。内ラチ沿いに拘った他馬を尻目に、愛馬の能力を信じた鞍上にエスコートされた見事な勝ちっぷりだった。前走は内を突いての勝利だったように、レース巧者ぶりであるのは間違いなく、ダスカにも共通するアグネスタキオン産駒一流馬のもつ自在性という武器を活かして、その芝2400を乗り切った。2400という距離に正直疑問を抱いていたが、メンタル面での強さからの自在性をきちんと受け継いだ一流馬は2400も十分こなせるということなのだろう。反省。ラップといい抜け出し方といい、最高の競馬をしたスマイルジャックを並ぶまもなく交わしたあたり、このメンバーでは何回やっても着順は変わらないと思わせるパフォーマンスではあった。ただ大外を豪快にといった印象の割にはレースをスタートからじっくり見ると、ロスのない綺麗な競馬をしていることには注目。それでいてここ5年でははじめて同日の1000万下のタイムを下回っているのは正直微妙。タイムだけで語ることは危険だが、世代の低評価イメージを覆したとは思えず、それだけに春の東京を2回使ったダメージをしっかり取って、秋に是非上の世代と戦って欲しい。
2着スマイルジャックの低評価はあまりに意外。皐月賞は無理して仕上げたスプリングSの反動が出ただけで、血統的にもダービーは完全に買いの呼吸だった。ただ殿下と現地でレース後に話したときにも出たのだが、「博打的に買いの呼吸だとはいえ、ダービーに対する態度として、その観点のみで◎を打てんよなあ」というところに引っかかってしまった。個人的には対抗としたが、博打的呼吸で着には突っ込んできそうだが、勝ちきるイメージがわかないなあというあたりの気持ちだっただけに仕方ないかなと。3着ブラックシェルは若干力のいる馬場だったことも向いた。1コーナーでこすられたことで武豊は納得がいってなかったようだが、マツクニ流のギリギリ仕上げだからこそ、そこで馬が怒ってしまったともいえる。勝ち馬には前走で完敗してるだけに結果として、この着順は順当であったとはいえよう。予想としては武豊と陣営を甘く見ていたかもしれない。◎マイネルチャールズは4着。減点ナシの仕上げ、騎乗だったようには思えるが、「ダービーを勝つための何か」というプラスアルファがなかったようには感じた。キチンと競馬したとはいえるが、末脚の爆発力があるわけではないことはわかっていたわけで。まあ逆に言えばそこを予想の段階で見抜けなかったのは勉強不足ということ。5着レインボーペガサスは妥当な成績。言うなれば前走の末脚は中山コースでこそ発揮できる瞬間的なパワー寄りのものだけに、馬場に助けられてこの結果といえよう。クリスタルウイング、アドマイヤコマンドは青葉賞組の能力は順当に出しましたよといった仲良し入線。サクセスブロッケンはレース前に危惧したとおり芝ダート云々よりも芝1400ベストの母親から受け継いだ距離適性の問題。明らかに2400は長かった。距離の話が出たところで、菊花賞への展望を軽く触れると、面白いのはスマイルジャックとマイネルチャールズ。特にマイネルチャールズは坂の下りを上手く使って、今回足りなかった「何か」を補えれば結構イケるかもという話をレース後に現地では話題にした。忘れないようにメモw
最後に四位のインタビューについて。唯一無二のダービーというレースのインタビューだったんだから、もうちょっとスマートにして欲しかった。先週の裁決ではないが、酌量の余地があったとしても、客観的な競馬のアピールとしては最悪の選択。レースそのものはそれなりの満足感を与えてくれる好レースだっただけに、残念の一言。
◆レース後のコメント
◇1着ディープスカイ
※四位騎手 やることをしっかりとやってプラス体重、これはデキがいいということ。返し馬でもいい感じだったしね。あとはインが荒れてきているので、内枠からどうコース取りをしようかと考えていた。ブラックシェルを見ながらと思っていたが、向こうが出て行ったので、こちらは下げてレースをした。4角ではフローテーションの後ろにいたが、そこからゴーサインを出す形に。最後は一杯になっていたし、内外が離れていたので前に出ているか微妙だと思ったが、勝てて良かったね。
◇2着スマイルジャック
※小牧太騎手 半馬身遅れたけど前が開いていたのでスッと好位へつけられた。これまで乗った3回は、ずっとハミを噛んだまま走っていたのが、今日は向正面で初めてハミが抜けたんだ。それで自分のペースで走れたのが大きかったね。直線で抜け出したときは足音が聞こえなくなったのでやったかと思ったが、離れたところから一気に差されてしまっては......。まだ良化の余地を残しているので秋が楽しみ
◇3着ブラックシェル
※武豊騎手 1角で挟まれたのがすべてだね。そこで引っ張って道中、力んで走ってしまったからね。直線は抜けてきそうな格好をしていたけど、伸び切れなかった。大きなレースでは皆、綺麗な競馬をして欲しいね。
今年のオークスが浮かび上がらせた裁決における「2つの身内」の問題
2008年5月27日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
オークスの回顧となると、やはりまずは審議の件について触れなければならない。すでにいくつかネットでも反応が拾えるわけだが、ここはやはり柏木集保のコメントを引用したい。
ひとつは「G1級の多頭数のレースだから少々のラフプレーは見逃してあげるべきだという情状酌量を許されてしかるべき」という見方がひとつ、もうひとつは「権威あるクラシックレースだからこそルールは守るべきだ」という見方があげられます。明らかに普通のレースならば降着です。 <U局競馬中継より>
改めて強く思ったのは、もう以前から指摘されていることだが、主催者であるJRAの職員による「審判・裁決」は完全に限界に達したというこの一点。これも今回の担当審判・裁決委員に対する不満やあいまいに対してではなく、制度に対してである。現在の審判・裁決のかかえる大きな不条理は、今回の斜行で改めてあまりに大きく明確になった。多頭数の激しいレースで、ときに斜行や他馬に対する妨害(故意ではないもの)が生じるのはやむをえない。レースである。そのときに審判は、公正であり、すべての競馬に関わる人びとに公平でなくてはならない。もちろんすべてのファンに対して。
しかし、審判がJRAの職員では、いかなる人物を配したところで最初からそれは不可能である。主催者であるJRAの優秀な職員であればあるほど、その審判の与える影響やもたらす事態を考慮してしまう立場から離れることはできない。<略>
<netkeibaより>
生放送中からnetkeibaのコラムを通して、今回の件を非常によく指摘したコメントであり、さすが集保、俺たちには出来ないこと平然と(ryといったところ。改めてまとめると、今回の件で混同してはいけないのはまず一つに「池添の騎乗の是非」と「裁決の公正さ」はあくまで別次元の問題であるということである。多頭数のクラシックのレースともなれば、ある程度「勝ちに行く」騎乗によってラフプレーに近い騎乗は今後も起こりうるだろうし、それを否定してしまうことは競馬の勝負としての側面をスポイルすることになる。もちろん綺麗に迷惑をかけないように乗るように努力するのは当然であるが、完全に防ぐのは難しい。今回の騎乗に是非はあるだろうが、それについては正直なところ議論しても仕方がない。問題なのはそのような状況において唯一頼れるモノ、レースの審判である裁決が極めて現場の雰囲気に依存していること、そして信頼が失われていることである。そしてその要因はやはり現在の制度設計そのものにがあると言わざるを得ない。
それは柏木集保は指摘するように、身内で身内を裁くという制度の問題だ。さらにいうと、「身内(JRA)である人間が審判員であること」と「判断に当たって身内(騎手)の意見を酌まざるをえないこと」という2つの意味での「身内」の問題である。前者については、普通に考えて組織内の人間が審判を行うというのは全く保って公正性を担保できるものではなく、真っ当な設計であるとはいえないというのは当然のことであろう。そしてもう一つ「事象(特に被害の度合い)を判断するに当たって騎手の意見を参考という以上に重要視せざるを得ない」こと、もっといえば「裁決委員に騎手経験者がいないがために、外見からのアクションと騎手の反応でしか被害の度合いをはかれない」ことにある。これは何度も坂井千明元騎手あたりが指摘していることだが、現在の裁決の判断基準では「上手な騎手」が被害を受けた場合過小評価されがちになる。今回の場合においてもアンカツあたりがオーバーアクションにならなかったということが降着にまで至らなかった決め手になったのではないかと勘ぐりたくなってしまうところだ。また柏木集保が指摘するように、今回の加害者が地方騎手、外国人騎手だった場合に被害者のリアクションはこの程度で住んでいたのか甚だ疑問だ。もちろん「元身内の人間」である騎手経験者を裁決委員に入れることはそれなりのハードルと公正さを担保するための制度設計が必要にはなるだろう。しかし今後このようなグレーゾーンを続けることのJRAのリスクは非常に大きいものであり、この2つの身内の問題は早晩解決する必要がある問題なのではないだろうか。降着と過怠金の関係等、ファンに対しての審議問題は様々に指摘すべきところはあるが、今回に関して言えば非常に「現場の雰囲気」に流された裁決のように感じて上記のような問題が顕在化したと思える。
と、審議の話はここまでにしてオークスの回顧。盛大に今週も外したが。勝ったトールポピーは行儀は悪かったが、その末脚は強烈だった。桜花賞での10キロ減から成長、デキともに微妙のような感じではあったが、例年のオークスとは違う力のいる馬場でのスタミナ、末脚の持続性が問われたことが大きかったのかもしれない。父ジャングルポケットは最近どちらかというとジワっとした末脚という武器が小回りでしか通用していない印象があったが、やはり馬場、展開がハマれば広いコースでの末脚は一目置かざるをえないといったところだった。
2着エフティマイアは桜花賞2着ながら13番人気。博打的にはここでは買いの呼吸だったか。不利に泣いた馬がいるなかで影響がなかったことも大きかったし、また2400についても折り合いをキッチリつけた精神力が距離克服の要因であろう。オークスについては問われるのはフィジカルなスタミナよりもメンタル的なスタミナで、フジキセキ*ニホンピロウイナーという血統にあまり惑わされたはいけなかったということかもしれない。3着レジネッタは不利に泣いたが、力は見せつけた。馬場も向いたし、マイルベストっぽい桜花賞馬がオークスで3着というのは何度もみた光景でこの結果は十分考え得る結末。4着ブラックエンブレムは体重を減らしながらの好走で陣営の苦労が実った。秋に反動がないかだけが心配。6着リトルアマポーラは枠もあっただろうし、このようなタフな展開になるとアグネスタキオンの東京芝2400は何とも危うかった。
◆レース後のコメント
◇1着トールポピー
※池添騎手 午前中の競馬でCコースの内目が思ったほど悪くないと思っていたので、道中は外々を回らず内に入れて競馬をした。2Kgとはいえ体が戻っていたし、返し馬の感触が桜花賞に比べて良かったので期待していたが、追い出しての反応も良くて最後はよく頑張ってくれたね。他馬に迷惑をかけてしまったのは申し訳ないが、昨夏のデビュー時から距離が延びていいと思い、目標にしていたオークスを勝てて良かった。
◇2着エフティマイア
※蛯名騎手 折り合いはつくと思ったが、それでも距離をこなせない馬はいるから、走ってみないと分からない部分はあった。でも、攻め馬をキチッとやってプラス体重だったし、落ち着きもあって馬は前走以上に良くなっていたからね。道悪もこなしてくれたし、手応えよく追走できたんだが......。あともう少しだった。
◇3着レジネッタ
※小牧太騎手 勝ち馬を見ながらの位置で運んで、直線もうまく抜けてこれたんだけどね。2角で両サイドから挟まれて、少し行きたがったことが最後に響いたかな。向正面ではうまく折り合いがついていたし、距離は対応してくれたと思う。改めてこの馬の能力を感じたよ
参考記事
◇オークス/柏木集保/重賞レース回顧
◇オークスとかいろいろ。<殿下執務室2.0 β1>
◇オークス感想<みんなの予想を超えて@はてな>
◇あとから見たらエポックメイキングなオークスなのかも<白線の内がわ>
◇勝負の世界なら当たり前のこと<坂井千明ブログ「チアキのトレセン便り」>
◇第69回オークス回顧<田原成貴の競馬日記>
◇オークス 審議結果 について<風遊>
【第3回ヴィクトリアマイル】東京マイルの変貌とダービー馬の苦悩
2008年5月24日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
完全な上がり勝負となったヴィクトリアマイル。勝ったエイジアンウインズは1ハロン長いかに思われたが、前走の逃げ切りとは打って変わった好位からの見事な競馬での勝利。距離については超スローのおかげで保ったともいえるが、改修後の東京芝1600でしかもAコースは押し切れるように変わってしまったといったほうが正しいのかもしれない。実際改修後はフジキセキの好得意コースとなり、問われる能力が緩急の中の末脚というよりも、いかに速い脚を持続してそのまま押し切れるかに変わってきている。フジキセキ、アグネスタキオンあたりには今後も逆らえないと言うことかもしれない。
ここでも負けたウオッカはどう評価すればいいのかますますわからなくなってきた。あえていうならスローの上がり勝負でしか脚は使えないが、かといって使える脚も本当に一瞬しかないタイプ。ロベルト系という観点からいえば、ある程度前で自分でレースを作っても脚が使えそうなものだし、ダービーの走りを見るともっと長く脚を使えてもいい気がするのだがなあ。そのへんの弱みはもしかしたら精神的なモノもあるのかもしれない。どちらにせよ今後もどこで買えばいいのかと言われると善戦はすれど勝てるレースが思い浮かばない。今後も相当に厳しいように感じる。3着ブルーメンブラットは鞍上の好騎乗だったが、こちらはそれでも距離が保たなかった。仕方ない。
◆レース後のコメント
◇1着エイジアンウインズ
※藤田騎手 東京のマイルのGⅠを逃げ切るのは難しいからハナには行きたくなかった。考えていた通り馬込みからの競馬ができたからね。道中は手応え十分に追走できたし、直線は一瞬、開いた隙に入って行けた。ゴール前は外からウオッカがきていたのは分かったけど、この馬の力を信じて追った。スローペースでも折り合いはついたし、初めて乗ったけど、乗りやすい馬だった。今日はスタッフが完璧に仕上げてくれたし、馬の力で勝たせてもらったようなもの。これからもっと強くなって欲しいね。
◇2着ウオッカ
※武豊騎手 このところ終いが甘くなる競馬が続いていたので今日はギリギリまで追い出しを我慢した。一瞬は凄い伸びだったけど、ゴール前で勝った馬と同じ脚になってしまった。トップスピードが続いていれば何とかなったんだけどね。調教で跨った感じも良かったし、このメンバーなら勝たなきゃいけないんだけどね。まだ、本当じゃないのかな。
◇3着ブルーメンブラット
※後藤浩騎手 絶好位でレースができたし、馬はよく走っているんだけどね。今日は上位2頭の力を認めるしかない。1600mがギリギリの分、最後にひと踏ん張りできなかった。
【第13回NHKマイルカップ】施行条件が変わって黄金ローテは健在
2008年5月18日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
1週間遅れの悪循環に入ってるので、日曜だけど回顧。ディープスカイの優勝で毎日杯→NHKマイルCの黄金ローテは今回も炸裂した結果となった。ただし来年以降のことを考えると殿下も指摘しているように、毎日杯の施行条件が変わっていることは留意しなければならない。今年に関してはちょうどよく馬場が後ろも届くような状態であったことに加え、前がある程度引っ張ったおかげでスタミナがある程度問われる展開になり、距離適性が長めの2頭のワンツーとなった。だが勝ち馬の通った直線の位置取りからもわかるように、改修後の東京1600はある程度小脚を使って好位を取るか、もしくは内を突ける馬でないと勝ちきれなくなっている。血統的にはフジキセキ、アグネスタキオンあたりが非常に強い。今後毎日杯を荒っぽい競馬で勝ったような馬が人気になった場合は疑ってかかったほうがいいだろう。
そういう意味で勝ったディープスカイは鞍上の好騎乗が光ったレースぶりになった。どうせ外を回すだろうとか思い込んでいて申し訳ないw 四位は結構東京とか京都とか広いコース(馬にあまり負担をかけないで内を突けるコース)では意外と器用な乗り方をすると言うことをすっかり忘れてた。レースの流れも向いたし、仕掛けどころ、コース取りも完璧だった。次走はダービー出走ということになるが、距離適性はギリギリながら届いても持ってもおかしくない。まあアグネスタキオンを東京2400で買うと負けのような気はするが、簡単には切り捨てられないだろう。2着ブラックシェルはこちらも後方でバラけて伸び伸びと走れたのもよかった。ただ距離短縮で結果を出すクロフネ産駒。ダービーではあまり買いたくない。3着ダノンゴーゴーはハマったなあとしかいいようがない。4着ドリームシグナルは◎だったが、最後坂の上で止まってしまった。外を回って勝てるほど甘くはない。内を突いてればとも思えるが、距離もギリギリだった。
◆レース後のコメント
◇1着ディープスカイ
※四位騎手 道悪だったけど、みんな同じ条件だし、出たなりの位置で小細工をせずにこの馬の競馬をしようと思っていた。内目の荒れた馬場も気にしていなかったので、直線はインに潜り込んだんだけど、うまくいったね。期待通りの脚を使ってくれたよ。稽古でもずっと跨ってきて、目標をここ一本に絞っての調整。狙い通り勝てて嬉しい。
◇2着ブラックシェル
※後藤浩騎手 1600mだからテンに仕掛けて行った。道中は馬場のいいところを走ってこれたし、思い通りのレースができた。一瞬はこれならと思ったが、勝った馬は強かったね。東京ならマイルでも走れるが、フットワークのいい馬だし、距離はもっとあってもいい。
◇3着ダノンゴーゴー
※藤岡佑騎手 スタートが遅いのは分かっていましたからね。折り合いはつきましたし、追い出した時はこれならと思ったんですけどね。道悪もこなしてくれましたが、良馬場ならもっと切れる脚が使えたと思います。距離も大丈夫ですね。馬も落ち着いていました。
【第137回天皇賞(春)回顧】ステイヤー決定戦としてすがすがしい好レース
2008年5月12日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
また一週間遅れの回顧になってしまった。というわけで天皇賞春の回顧。戦前の混戦模様とは反して、長距離G1らしい締まった、見応えのあるレースとなった。これは逃げてレースを創ったホクトスルタンと、人気を背負ってきちんと勝ちに行ったメイショウサムソン、アサクサキングス、そして出遅れにも慌てずに好騎乗のアドマイヤジュピタ@岩田等の上位人気馬と鞍上の頑張りに尽きるであろう。
ラップを見ると13.3-12.1-11.4-12.2-12.1-12.2-11.8-12.8-12.6-12.5-12.7-12.3-11.8-11.3-11.5-12.5と淀みない流れの上での、ラスト5ハロン~4ハロンからの加速が目につく。この流れを作り出し、さらには上位人気馬の早めのプレッシャーにも耐えきって4着に残ったホクトスルタンは見事というしかない。今回はまだ力足らずだったが、明け4歳馬。天皇賞4代制覇の資格を十分に持つことを今回アピールできただけに、とにかく無事に来年のこのレースまで成長を遂げて欲しい。
一方1番人気のアサクサキングスは人気を背負ってるだけに早めに動かざるをえなかった。こちらもまたかなり内容の濃いレースをしたのは間違いない。ただ全盛期とはいえないメイショウサムソンにピッタリつけられたいたのを凌げなかったのは世代交代を告げるには能力が足らなかったと言うこと。弱い馬ではないが、血統的にはチャンピオン級になるというよりも中位人気で単穴を明けるイメージは抜けきれない。メイショウサムソンは見事な変わり身。ただあそこで勝ちきれないのは若干能力にかげりが見えているのかなあという印象もある。
そして勝ったアドマイヤジュピタ。出遅れは想定外だったであろうが、おかげで展開はドンピシャ。もちろん天皇賞を勝つ能力は十分に持っているからこその後方からの追い上げだったのだろうが、とにかく後半は非常にレースをしやすい流れになっていた。それにしても一番人気を前にみてキッチリゴール前に差しきるのは母父のリアルシャダイから思わずライスシャワーを思い浮かべてしまった。今後は2400以上を使い込まれロングスパートレースが得意の馬だけに、瞬発力が課題になりそう。天皇賞秋は道悪になればといったところだろう。全般的にステイヤーが能力を出し切った天皇賞らしい好レースで、馬券は外れたが満足できるG1だった。
◆レース後のコメント
◇1着アドマイヤジュピタ
※岩田騎手 スタートを失敗してしまったけど、それにも動じず、すぐ折り合いはついたし、本当に利口な馬だね。4角では手応え十分で、いつでも動ける態勢だった。サムソンを見ながら一緒に上がって行ったけど、仕掛けが早かった分、抜け出した時にフワフワしてしまった。サムソンがジリジリと差を詰めてきていたので焦ったけど、よく凌いでくれた。
◇2着メイショウサムソン
※武豊騎手 4角での反応がもうひとつ良くなかった分、そこで勝ち馬に一気に前へ出られてしまったのがね。でも、最後はよく差を詰めてくれたし、着差が着差だけにほんと惜しかった。
◇3着アサクサキングス
※四位騎手 人気を背負っていたし、ゲートもそれなりに出たのであのポジションで。早目にスパートしたつもりだったけど、すぐ後ろにメイショウサムソンがくっついてきていたからね。あのあたりはさすがに古馬の貫禄というところかな。こっちは明けて4歳。まだ時間があるんだし、これからの成長も楽しみにしているよ。
【第68回皐月賞回顧】マイネルのクラシック制覇はまだまだ遠い
2008年4月29日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
またも1週遅れだが、皐月賞回顧。とにかくマイネルがクラシックを勝てない理由がよく伝わったクラシック一冠目であった。
このレース、マイネルチャールズ@松岡が勝てなかった理由は弥生賞を鮮やかに勝ちすぎてしまったことに尽きる。マイネルチャールズは弥生賞を勝ってしまったことで一番人気としての立場をはからずも獲得してしまった。今回皐月賞において非常に窮屈な競馬を強いられ、結局「展開に泣いた」結果となったことは偶然ではない。今年のクラシック路線を一番人気として突き抜けられるほどの実力馬ではないことはわかっていたにも関わらず、弥生賞で全力を出して手の内を晒してしまったことがによる必然である。皐月賞を振り返ると、スタート直後さっとブラックシェルはチャールズに被せにいった。結果チャールズは馬群に包まれ、ペースが遅いのはわかっていたにも関わらず、動けない状態となり、レース全体の流れは決まってしまった。もし弥生賞をトライアルの競馬に徹して、負けていればこのようなポジショニングになることはなかったのである。クラシック路線というものは皐月賞・ダービー・菊花賞が単独で存在しているのではなく、大きな流れの中にある。確かに今回武豊のプレッシャーの中で松岡は良く乗っているとはいえる。だが、それは皐月賞単発の話であり、クラシック全体を眺めると、大きな意味で弥生賞から続いた騎乗ミスであるといえるだろう。
ただこれは松岡を一人責める問題ではない。事細かく指示を出して、乗り代わりも辞さないという態度の陣営でトライアルの競馬に徹しろというのは、若手騎手には酷な話だ。つまりとにかく必死すぎる陣営、マイネル全体の戦略が生んだミスであるともいえ、これがマイネルがクラシック、狙ったG1を勝てない最大の要因であるともいえる。折り合いをつけるのも大事、先行できる馬に育てるのも大事なのは当然。ただこの勝つことへの拘りが抜けない限り、マイネルのクラシック勝利はまだまだ遠いものなのではないかという思いを強くしたレースとなった。
勝ったキャプテントゥーレはそのような流れの中で自らの立場を活かしきった積極的な競馬がもたらしたといえよう。マイネルチャールズ、ブラックシェルに注目が集まる中で自分と馬を信じ切った川田のレースは見事ではあった。今後彼が一流騎手の仲間入りをするには今の松岡が直面しているような壁が立ちはだかるであろうが、期待して見守りたい。一方タケミカヅチのヨシトミの騎乗はもはや名人芸の領域。ぐるっとまわってきて、ヒョイっと顔を出すこの微妙さが生んだ2着で、まあ今回のような混戦では十分考え得る結果であった。ダービーも3着くらいには来るのではないか。1着は乗り変わらないと厳しいだろう。4着レインボーペガサスは折り合いに気を遣った分攻めきれなかった4着。皐月賞を勝つ能力は十分持っていたことを見せてくれただけに予想に悔いはない。ダービーとなるとパワーに寄りすぎてるかなという印象は受けるが。ブラックシェルは武豊の迷いが見えたレース。これについては次のエントリでコラムとする予定。ダービーに向けてはやはりショウンアルバに注目したい。
◆レース後のコメント
◇1着キャプテントゥーレ
※川田騎手 弥生賞の経験があったので自分の競馬をさせようと思っていました。中間にゲート練習をしていたし、他に行く馬もいなかったのでいいリズムで走れました。追い切りでは切れる脚を使うんですが、競馬ではモタモタするので早目の競馬。でも、直線では他馬の足音が聞こえなかったし、後ろも見えなかったのでターフビジョンを見る余裕がありました。それにしてもよく頑張ってくれました
◇2着タケミカヅチ
※柴田善騎手 いつもはボテッと見える馬が、今日はスッキリしていた。道中も随分といい感じで走っていたし、最後もよく伸びているんだけどね。確かにもっとペースが速ければ良かったのは確かだけど、他の馬も同じだからね。先につながるレースができた。
◇3着マイネルチャールズ
※松岡騎手 馬体は少し減っていましたが、状態は悪くありませんでした。流れが遅くても折り合いはつきましたが、もう少し速いペースで流れて欲しかったですね。今日の競馬で折り合いに不安がなくなりましたし、ダービーでまた頑張ります。
【第68回桜花賞回顧】凡走理由は書けても、好走理由は書きにくい大波乱
2008年4月21日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
大波乱となった桜花賞をちょっと遅れたけど軽く回顧。・・・といっても凡走理由は書けても好走理由は書きづらいんだよねえ。凡走理由から書くと、トールポピーはとにかく出来が下降線だった。素人目にもマイナス10キロは好意的にとらえらない印象。フサイチホウオーの下だけに成長力に難があるのかも。さらにいえばハイペースで嵌った阪神JFができすぎただけで、自力で動いて勝ちきれるタイプでなかっただけに、前に有利な展開になった時点で今回は出番がなかった。スローがみこまれるオークスも厳しいだろう。リトルアマポーラは出遅れがすべて。こちらは逆にオークスで狙いたい一頭。体重も増えて出てきたし。オディールは掴みづらい馬だけに評価が難しいが、前走走りすぎたのかなという感じ。ブラックエンブレムは小島茂師の苦労が伝わってはいたが、クラシックを桜花賞を勝つには余裕がなかったということなのだろう。ブラックエンブレムにとって追い切りをしないという選択肢はベストだったのかもしれないが、クラシックは追い切りをしないで挑むほどギリギリの状態では勝てないということなのかもしれない。あくまで結果論ではあるが。
で、勝ち馬ですが・・・うーん正直どうして差してこれたのかよくわからないw エフティマイアとソーマジック、ハートオブクイーンあたりはうまくレースの流れに乗れていたというのが最大の要因なのだろうが、レジネッタについては結構厳しい位置取りだっただけに、能力が上だったのかなあという奥歯にも物の挟まった言い方しかできない。まあフレンチデピュティ産駒はたまーによくわからない凄い脚を使う(@ピンクカメオ)からそれが嵌ったのかなあw
◆レース後のコメント
◇1着レジネッタ
※小牧太騎手 道中は掛かり気味の追走だったけど、手応えそのものは十分に残っていたからね。直線で追い出してからは期待通り力強く伸びてくれた。体はそう大きくないけど、追い比べになってもヒルまない素晴らしい根性の持ち主。JRAに移籍して一年目からずっといい馬に乗せてもらいながら、なかなか大レースを勝てなかったけど、やっとGⅠを勝てて嬉しい。応援あリがとうございました。
◇2着エフティマイア
※一瞬はやったと思ったんだけどね。レースを開けて立て直した効果が大きかった。馬に落ち着きがあって柔らかみも十分だったからね。この馬は本質的に寒い時期が良くないみたい。
◇3着ソーマジック
※直線で勝ち馬が内外にフラフラしていて、ちょうど前をカットされる形になってしまったのがねえ。そこまではこれ以上ないぐらい思い通りに運べたし、最高のレースができたんだが。
【第38回高松宮記念回顧】例年とは違うリズムが求められた春のスプリントG1
2008年4月 4日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
日本にある2つのスプリントG1は距離は同じ1200だが、全く異質のものとなっている。中山の坂から転げ落ちるようなコース形態野上に、夏にじっくり生育された、パンパンの野芝の高速馬場で行われるスプリンターズS。そして使い込まれた冬のオーバーシード馬場で、追い込みが効きやすいスパイラルカーブの中京で行われる高松宮記念。前者はアメリカ的スタートの早さ、一息に走れるスピードの持続力・パワーが問われ、後者はオーバーペースに巻き込まれずに脚をため、いかに4コーナーをうまく回って直線でトップスピードを乗せられるかが勝負となる。このような特徴を持つため、前者の好走馬はアメリカ寄りスピード血統、距離適性が短めとなり、後者は1200のリズムに慣らされすぎていない、息を入れて走ることを覚えている馬が馬券となる。とまあ、こんなことは誰でも今となっては有名な話。オッズもそれを踏まえて1200にしか良績がない馬よりも、1400あたりに実績がある馬に集中した。しかし得てしてこういうものは皆が気づいたときに崩れるもの。出走馬自体も距離適性が長めにシフトした結果、逆に好位をサッととれるスピードを持った1200のリズムを刻んできた馬の勝利となった。
勝ったファイングレインは1200を2戦しての競馬。去年までだったら最後差されていたかもしれないが、これだけ距離適性が長めにシフトした競馬となれば、この馬のスプリント能力が大きなアドバンテージとなった。怪我からの復帰は見事で陣営の努力は立派のひとこと。フジキセキ牡馬の芝G1勝利ははじめてで、SS系種牡馬の先駆者のプライドを見せつけた形となった。そして2着もフジキセキ産駒のキンシャサノキセキ。南半球産だけにやっとフィジカルのバランスがよくなってきたのかなという印象。こちらも距離適性的にはトレンドと逆をつけたのが好走要因。そういう意味では両馬ともに、今後ここまでハマるG1があるかは未知数。またこの2頭の注目はNHKマイルC好走馬であるということ。殿下もチラっと書いているが、今の微妙なNHKマイルCのひとつの形を見せつけたは確か。というのも3歳春に東京マイルを力業でねじ伏せられる馬は大抵クラシックに向かってしまう昨今、NHKマイルCは「マイルにも微妙に自信がないくらいスピード寄り(緩急のあるラップが苦手な馬ともいう)の馬が集まるレース」となってしまっていて、非常に中途半端なG1になってしまっている。今年の高松宮記念のような「マイル寄りだけどスプリント能力も欲しい」みたいな中途半端なG1はそうはないだけに、今後もNHKマイルCの好走馬はこんなパターンで来るしかないのかなという感想を持った。
前年の覇者スズカフェニックスは出負けも効いたが、なによりレースの流れがスプリント過ぎたともいえる。この馬は1400ベストといった馬だけに今回の展開は厳しかった。4着ローレルゲレイロは骨折が発覚で残念な限り。5着スーパーホーネットは安田記念で見直したい。
◆レース後のコメント
◇1着ファイングレイン
※幸騎手 今日はゲート出たなりの位置でと考えていましたし、道中はこの馬の形で運べました。前とは少し差がありましたが、手応えに余裕があったので気にはなりませんでした。4角でも手応えは十分にあったし、追ってからの伸びは文句なし。本当に強い勝ちっぷりを見せてくれましたね。
◇2着ファイングレイン
※岩田騎手 初めて乗ったけど気分良く走らせられたと思う。1200mの流れにも戸惑う様子はなかったしね。結果は2着でも強い内容のレースだった。いい瞬発力があるね。
◇3着スズカフェニックス
※福永騎手 もともとスタートの上手な馬だし、ゲートの中でも躓くような態勢ではなかったんだけどね。今日のは不運としかいいようがないよ。その後は何の不利もなくスイスイと捌いて行けたし、最後も本当によく詰め寄ってくれた。悔しい内容だったね。
【第42回フィリーズレビュー回顧】3歳牝馬の体調不安は素直に信じて穴を狙うべき
2008年3月21日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
例年なら「マイルのメリハリの効いた流れでは差されるけど1400なら何とか押し切ってしまう」タイプが勝つレース。その考えでいくとエイムアットビップは固そうな印象だったが惨敗。結果から言えば熱発が尾を引いたともいえる。この時期の3歳馬だけにアクシデントひとつでレースでのパフォーマンスは大きく影響するもの。熱発情報を聞いた段階で頭を切り替えるべきだった。本番で今回よ舞台よりパフォーマンスをあげるとは思いがたいが、今回は敗因がはっきりしてるだけに人気次第で紐に抑えるのはありかも。
勝ったマイネレーツェルは実は買うならこれかなあと思っていた一頭ではあった(負け惜しみ)。ここまで重賞を勝ったステイゴールド産駒はすべて追い込み馬。そのクラスで善戦できるだけの能力があれば、多少相手が強くても人気薄で自分の競馬に徹したときの破壊力は抜群。マイネレーツェルはデビューから3戦連続の上がり1位。ここのところは先行してチョイ足らずの競馬が続いていたが、前に有力馬が集まったことでここは展開がドンピシャだった。本番ではさすがにもっとじっくりとしたペースになるであろうから厳しいだろう。
2着のベストオブミーは最近ダート寄りとはいえ、SSがいなければまだまだ潜在能力を持つ仔を出し続けるブライアンズタイム産駒。ダート向きのパワーと持続力を問われるこの舞台はぴったりだったとはいえ、アンカツもすばらしかった。ていうか実は函館2歳Sのときの◎馬。うーん、このレースは取れただろう、俺。レジネッタは公務員型フレンチデピュティの典型といった感じ。上がりに限界があるが、スっと先行できたりもうちょっとペースが遅くて先行できればこのレベルでも勝つ力はある。フローラSあたり注目。
◆レース後のコメント
◇1着マイネレーツェル
※池添騎手 スタートをうまく出てくれたのでリズム良く走らせることができました。それが、ラストの伸びにつながったんだと思います。カリカリしたタイプで今日でも体が減っていたから、落ち着きが出て体が戻れば本番でもいい競馬ができそう。
◇2着ベストオブミー
※安藤勝騎手 本当はダートの方がいいのかも知れないけど、前走が追っていい脚を使ってくれたから終いを生かすレースを。上がりの速い競馬でここまで詰め寄ってくれたし、力をつけている。
◇3着レジネッタ
※小牧太騎手 ゲートの中で立ち上がっていたけど、何とか出てくれた。ただ、聞いていたより乗りやすくて、結果的に用心して乗り過ぎたのかも知れない。追い出してからはよく伸びてくれたから何とかなったかと思ったけど、ゴール前で甘くなってしまったね。
【第45回弥生賞回顧】残る敵は総帥のプレッシャーか
2008年3月13日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(2) | はてブに追加
なかなか軸が見えてこない牡馬クラシック路線だが、ひとまず皐月賞に向けての展望は見えてきた形のマイネルチャールズの勝利。ここまでの3連勝は渋いながらも中山2000mに対して抜群の適性を見せ付けた形。今回も好位を我慢して、4コーナー早めに仕掛けると最後までしっかりとした伸び脚は見事としかいいようがない。松岡もここにきて自信をつけてきたことを示す堂々とした騎乗ぶり。2戦目から自分で折り合いもしっかり教え込んできただけに、皐月賞の舞台も騎手と馬の呼吸のあった走りを見せてくれそうである。怖いのは総帥からのプレッシャーだが、総帥がコスモバルクに教え込みたかった走りを体現してるところからも、しばらくマイネルの主戦になりそうな気配だし、騎乗に対しては余計なプレッシャーはかけてこないだろう。今のところこと皐月賞に限ってはケチはつけようがなく、連軸には最適といえる。
2着のブラックシェルは意識的に武豊が権利を取りに来たが、それにこたえる走り。ただ序盤から馬を動かしての前目での競馬はイマイチ爆発力を感じさせない。ギアがもう一段あるとか言ってくれそうにないし、本番で出負けすることも考えられるだけに馬券的には買いづらいところ。3着タケミカヅチは自分の競馬はしっかりしている。ただ皐月賞よりはダービータイプ。皐月の結果次第ではダービー前に使う必要がでてくるだけに今後のローテーションは難しい。4着キャプテントゥーレは距離が長かった。期待のテラノファントムはキャリアの浅さが出た。ベンジャミンSとかプリンシパルSあたりは楽勝しそう。あ、ベンジャミンSはないんだっけか・・・。
◆レース後のコメント
◇1着マイネルチャールズ
※松岡騎手 少し掛かり気味になりましたが、ペース自体が遅かったので、追走は楽でしたよ。坂下で突き放すくらいの気持ちで乗っていたんですが、手応えがあったので、どこでゴーサインを出そうかと思っていました。いろいろな競馬ができる馬ですが、中山の2000mは本当に得意ですね。本番への手応えを感じました。
◇2着ブラックシェル
※武豊騎手 前走よりも落ち着いていたから、ゲートの中でも我慢ができました。その分、スタートも五分に出ることができ、ある程度いいポジションで競馬ができました。直線入り口では掴まえられるかと思ったんですけどね。ちょっと、もどかしい競馬でしたが、皐月賞の出走権利は取れたし、その点は良かったと思っています。
◇3着タケミカヅチ
※木幡騎手 初めての2000mで、ペースも遅かったから、ハミを噛んで掛かってしまった。あれだけ抑えても最後まで頑張ってくれたし、皐月賞へ向けて権利が取れて良かったよ。
【第15回チューリップ賞回顧】本番に向けて上位馬の取捨は悩ましいが
2008年3月11日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ぼちぼちとクラシック路線のレース回顧。まずはチューリップ賞。阪神JFからの直行で中心と見られたトールポピーだったが、件のG1は改修後の阪神に対して騎手の意識が変わり始めたころのレース。騎手が直線の長さに惑わされずに馬の力を出し切れるようになりつつあったころだけに、阪神外回りマイルの中ではかなり厳しい流れでのレースだった。そのような流れでこそ実力を発揮できる同馬だけに、牝馬クラシックのトライアルレースのような各馬無理をしないゆったりとした不向き。自力で2着に来るのが精一杯だったのも仕方ない。もちろん今回よりも流れが厳しくなる桜花賞のほうが適性があるのは間違いなく、今回の結果はまずは無難なスタートをだったといえよう。ただしど真ん中のスローボールを平気で空振りするのがトニービン系。自分からレースを作りにいけば甘くなることも容易に想像できる。馬券的には人気が集中するようなら桜花賞で嫌ってみるのも一考。まあ池添騎手にはキメウチできる騎手だけにあっさりの可能性も高いけど。
勝ったエアパスカルは今ブレイク中のウォーエンブレム産駒。数少ない産駒からこれだけの馬を送り出すのだから、彼の性癖は惜しむばかりではある。ある程度前々で速いペースを追走しても、最後まで脚をしっかり使えるのところが同産駒の特徴。エアパスカルは母父SSの力である程度の瞬発力勝負にも対応可能で、今回のような流れはピッタリだった。個人的にはダイワスカーレットに近いイメージを持っている。本番ではマークが厳しくなるだろうから、今回のような楽な競馬はさせてもらえないかもしれないが、好位からでも競馬ができるタイプだけに大崩れはしないだろう。
3着オディールは本来は好位からの競馬が持ち味の馬。今回は体調不良もあってか後方からの競馬を余儀なくされたが、末脚はさすがの一言。ただし繊細な牝馬だけに使ってよくなるかは未知数。本番で積極的に買いたいかというわれると微妙なかんじ。
◆レース後のコメント
◇1着エアパスカル
※藤岡佑騎手 馬の気持ちに任せて走らせることを心がけました。スタートのいい馬ですし、リズム良く運べました。もう少し追い出しを遅らせてもいいくらいに手応えがありましたし、最後までしっかりと脚を使ってくれました。体は大きくはないですが、闘争心がありますね。2歳チャンプを破っての勝利ですし、これで本番には胸を張って行けます。
◇2着トールポピー
※池添騎手 勝って本番を迎えるに越したことはなかったけど、ゲートは出てくれたし、いい位置でレースができただけでも収穫。久々の分、追って前を掴まえ切れなかったけど、もともとが叩きつつ良くなるタイプだからね。本番では何とか巻き返したい。
◇3着オディール
※安藤勝騎手 体が減っていたし、返し馬の感触が良くなかったんだ。レースでも外へ逃げるところがあった。でも、差す形でレースができたし、流れを考えれば最後はよく追い上げてくれた。
【第48回きさらぎ賞回顧】混沌クラシックのハードルがみえてきた
2008年2月19日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
レース回顧
トライアルが始まる前にリハビリがてらの重賞回顧。牡馬クラシックは混沌としたまま2月も終わろうとしている。ここ数年特にその後のクラシック活躍馬を輩出しているきさらぎ賞を勝ったのも伏兵レインボーペガサスだった。ではこの結果がクラシックにつながるかというと何とも判断しがたいところ。今後を占う意味で去年とレースタイムを比較してみると同じ1.48.8もラップと展開は大幅に違う。
07年:12.8-11.3-12.3-12.9-12.4-12.1-11.3-11.4-12.3
08年:12.8-11.0-12.3-12.5-12.2-12.1-12.1-11.8-12.0
去年のアサクサキングスはスッとハナにたつと、そのまま自分で競馬を作っての逃げ切り。プレッシャーのない展開で自分の競馬をすると強いダンシングブレーヴっぽさが出ていたレースだった。結局その後アサクサキングスは同じような自分の競馬でダービー2着。菊花賞1着となったわけだが、レインボーペガサスをどうみるか。
レース自体はメジロガストンが早々と脱落したためにミドルペースで最後は我慢比べに近い形での末脚勝負。タキオン*ディンヒルという血統で砂でも実績があっただけに、端的にいえば勝ち馬はこういうスピードというよりもミドルペースからの我慢比べに適性があったということだろう。ではクラシックでこのような展開になるかというと、ちょと想像がつかない。折り合い面に難がなければ菊花賞で面白いかもしれないという思いもあるが、3000mまでいくとちょっとスタミナが心配。やはり芝でも走れるダート馬というのがこの馬に対する評価としては妥当なところか。今後芝路線で勝ちきれないレースを続けたあとに砂路線で本格化という予想をしておきたい。
昨日の更新で物差し馬が・・・といってしまったが、よく考えたら2着のスマイルジャックはこの世代の物差し馬だった。アホなことを書いてすいません。ここまでスマイルジャックと好戦した馬たちが重賞で結果を残しているとなると、ひとつこの馬に勝てるということが牡馬クラシックへのひとつのハードルということになりそう。この馬自体の適性は広いコースでミドルペース。まあギムレット産駒だけにプチウォッカのイメージでよさそう。ダービーで連下には面白いかも。
3着ヤマニンキングリーは平坦中距離がベストの舞台。京都芝1800は考える限りピッタリで、叩いての上積みはあっても、クラシックとなるとちょっと外れそう。7着ブラックシェルは出遅れた時点で終了。あまり斬れる脚が使えるイメージはなくて、平均的にいい脚が使える感じなだけに芝だったらある程度前にいって流れ込むという形でしか競馬ができないかも。こちらもダートにいったら面白そうだが。
レース後のコメント
◇1着レインボーペガサス
※ペリエ騎手 ダートで実績のある馬だけど、調教をつけて芝でもやれそうな感触は持っていた。気性が激しくてイレ込みやすいタイプのようだから、道中はリラックスして走らせるのを心掛けて、うまく流れに乗れたからね。強い内容だったし、将来性も感じた。
◇2着スマイルジャック
※小牧太騎手 イメージしていたより折り合いはついたけど、流れが遅かった分、最初に少しハミに頼ったのがね。それでこれだけ走るんだから、今日は惜しい内容だった。
◇3着ヤマニンキングリー
※藤田騎手 折り合いがついてスムーズなレースができた。最後もしっかり伸びてくれているんだけどね。もう少し速い流れになってくれていれば、また違っていただろう。今日の負けは悔しいけど、体がひと回り大きくなって良くなっていたから次走頑張るよ。
【第52回有馬記念】時代の変遷を財布に覚えこませた有馬記念
2007年12月24日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
流れは予想通りだっただけに、こういうときに当てないとなあorz
今年の有馬記念を語るには、やはり奇しくも今年と同じ蛯名騎手の勝利した01年の有馬記念を思い出さずにはいられない
6.9-12.0-12.1-12.1-12.7-13.6-13.2-12.6-11.8-11.5-11.3-11.3-12.0(01年)
6.9-11.2-11.2-12.1-12.4-13.4-13.2-12.5-11.9-12.4-12.2-11.7-12.5(07年)
ラップをみると、前半の2ハロンに関していえば、今年はチョウサンが飛ばしてるだけに速くなっているが、その後の流れはラスト4ハロンまでほぼ同じ。問題はラストから4ハロン目である。01年は有力馬が中団の前目にいたために、残り4ハロンから全体が動いて馬群が一気に圧縮し、そこから11秒台の続く厳しい流れとなった。そして一気に伸びてきたマンハッタンカフェが先行した2頭を差し切った勝利となっている。一方今年はというと、VTRをみてもラップを見ても明らかだがワンテンポ後続の仕掛けが遅れ、1000mから800m付近で一瞬馬群が伸びてしまった。結果として、そこで先行馬は一瞬息を入れることができ、最後まで脚を保たせることが可能となりマツリダゴッホが優勝という大波乱を呼んだこととなった。では01年と07年の仕掛けが変わった要因は何か。
端的に言えば一つには「メイショウサムソンが動けなかった」これに尽きるのであろう。事前に予想で述べたとおり、メイショウサムソンはレースの流れを握るほど、信頼の置ける一番人気ではなかった。去年の秋、今年の春の戦績を見ても明らかのように使い込まれるほどに着順を落としている。2~3歳時の成長力が叩き上げというイメージが先行させたが、実際は大型馬の割に使ってよくなるタイプではないのである。「メイショウサムソンが大崩れすることはない」という心理が勝負どころでの仕掛けに影響し結果として前を残らせてしまった。さらに付け加えるとすれば、有力馬が自分でレースの流れは作れないポップロック(というかペリエ)、距離に不安があり前が同じオーナーで潰しに行きづらかったダイワメジャー、テン乗りゆえに馬を信じて強気な競馬にいけなかったロックドゥカンブな点も、仕掛けが遅れた原因ともいえるのかもしれない。これがマツリダゴッホを勝たせてしまった最大の要因である。
ここからは言い訳タイム。上記のような展開は事前の予想済みであり、正直言って4コーナーで「もらった!」と思った。しかしご承知のようにウォッカは惨敗である。予想通りに唯一差し馬の有力馬の中では流れに惑わされない競馬をしたにも関わらずである。このことについても自分の心理も踏まえて言及したい。一言でいえば「ウォッカはディープインパクトでもなければ、マンハッタンカフェでもない。SS産駒ではない」という極めて当たり前かつ、普段から自分に言い聞かせていたことをまたも忘れてしまったということである。ウォッカはこれまでの走りを見ていればわかるように非常に好走スポットが狭い馬だ。「スローからミドルで流れ、かつ上がりの速い競馬となる良馬場&直線の長いコースでの中距離戦」でしか走れない馬なのである。端的に言えば、東京2400限定での名馬である。にも関わらず、ベストの舞台であるJCから、決して得意とはいえない有馬記念で着順があがるのではないかと期待してしまった。これはハッキリ駄予想というしかない。サンデーサイレンス産駒ならば適性の差を絶対能力で補ってしまう馬は当たり前のように存在した。しかし今は時代が違う。これからは平均化された能力の中でいかに舞台に適性があるかで勝負が決まる時代である。その原点を意識していれば、父親タニノギムレットが中山でのパフォーマンスを落としていたことも含め、有馬記念の相性の悪さは簡単に予想できたはずである。好きな馬といえども、絶対能力でクリアしてくれるのではないかという甘い期待を抱いてしまうようでは予想失格である。せめて▲に落とすべきだった。レース後のコメントでぶつけられてしまって云々とあったが、それも含めて能力。この本命は反省すべき点が多い予想であった。
最後に今後について踏まえて各馬への言及。勝ったマツリダゴッホは中山の非根幹距離ベストのSS産駒。今後もその条件ならば好走はするだろう。宝塚記念は向いていない。G1で買うなら来年の有馬。ダイワスカーレットは繊細さゆえに古馬の牡馬相手に自分から仕掛けての競馬ができなかったとのこと。やはり自分のペースで行ってナンボの馬だけに、混合レースで勝ちきるには難しそう。後ろがかりの競馬となれば2着までならあるのだろうが。ダイワメジャーは母父ノーザンテーストらしさ満点の名馬だった。種牡馬としてのイメージはフジキセキタイプと思われる。4着ロックドゥカンブは良く頑張った。4コーナーでまた一瞬置かれてるのが気になるが、来年が楽しみではある。狙いは宝塚記念。ポップロックは今後も善戦どまりで仕方がない。メイショウサムソンは使い込むとダメなタイプ。狙うならゆっくり休んで叩き2走目くらいで次は出て欲しい。ウォッカは来年適性のあるのはヴィクトリアマイルかJC。それ以外は走れないだろう。欧州の競馬は合ってそうなので、思い切って海外遠征して欲しいものだ。好きな馬なのは変わらないだけに走れる条件で強い走りが見たい。
◆レース後のコメント
◇1着マツリダゴッホ
※「いや~、ビックリしましたね。4コーナーでも十分手応えが残っているし、いいところはありそうと思っていましたが、まさか勝つとは…。直線は長くて長くて、ゴールを引き寄せたかったですよ。天皇賞の時とは比較にならないくらい状態がよかったですね。いいスタートが切れて、行く馬がいなければハナに行ってもいいつもりでしたが、行ってくれたので控えようと思ったらハミを噛んでしまって、なだめるのに苦労しました。内に入れられたので落ち着きましたね。馬場の悪い内をずっと走ったんですが、上手にこなしていました。今日は気楽に乗れたのもよかったですね。この馬は色々あって苦労もしましたが、本当に感謝したいですね」
◇2着ダイワスカーレット
※この馬は相手云々より自分のペース、自分のタイミングが大事な馬なんです。並んだりすると掛かる恐れがあるんですが、向正面で掛かったので他の馬と離して行くようにしました。まぁ、3歳牝馬でこれだけ頑張っているんですからよく走っているでしょう
◇3着ダイワメジャー
※妹とは同じ脚質ですし、競り合うのも嫌なのでああいう競馬になりました。馬込みでうまく競馬が出来ましたね。ジョッキーは距離面を心配して終始内にこだわったようですが、ロスなく進んで、それが最後の瞬発力につながりましたね。ただ、4コーナーで躓いていますから、それがなければもっと際どかったでしょうね
【2007年秋G1回顧】マイルCS・JCD・JCをさらっと
2007年12月15日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
1ヶ月間回顧をさぼっていたので、超適当にメモを残しておく。
マイルCS
とにかくダイワメジャーの強さが目立ったレース。前崩れの展開で1頭だけ次元の違う走りは強いとしかいいようがない。前走天皇賞秋の結果は不利が全てだったということなのだろう。今回はアンカツも余計な不利を受けないように積極的な競馬をしていた。2着スーパーホーネットも頑張ってはいるが、並んでからまた突き放されたようにここでは力が足らなかった。世代交代を楽しみにしていただけにちょっと残念。もうちょっと時計のかかる馬場だったら面白かったが、G1でそういう馬場状態になることは滅多にないだけに、そこがサンデー産駒との差ともいえるかもしれない。スズカフェニックスは展開を利して伸びてきているが、今回はハマった面も大きく次走も同じようなパフォーマンスをみせられるかというと微妙なところ。
ジャパンカップダート
現地まで見に行っていたレース。こちらもヴァーミリアンがとにかく強かった。正直なところ、人気しすぎだろうと思っていたのだが。万全の状態で競馬が出来るようになったということが能力を引き出したとのことだが、まさかこの時計で走られるとは。これでエルコンドルパサー産駒は連覇。2着フィールドルージュは横山典が勝ちを意識しすぎずに能力を出し切った結果。色気を出して乗るとここまでこれるかは微妙。3着サンライズバッカスは若干距離が長いか。人気なさすぎで本命にしたが、やはり2100では一歩足りなかった感じ。
ジャパンカップ
アドマイヤムーンは2200や1800、札幌の2000で結果を残しているように、非根幹距離に適性がある馬。前半ゆったり流れて後半早めに全馬が動く消耗戦に強いだけに、東京2400は向いていないというイメージがあったが、これは鞍上の好騎乗としかいいようがない。流れも向いたがそれを全て味方につけての勝利。有馬記念により適性があっただけに引退はもったいない印象となった。ポップロックは全体のペースがもうちょっと速ければ面白かったのだが、追い比べになって弱さを見せてしまった。なかなか勝ちきれない。メイショウサムソンには上がりが速すぎた。4着ウォッカは流れは絶好。ここは勝ってもおかしくなかったが、伸び切れなかったのはアクシデントのせいか。完調の状態での走りが見たかった。
【第32回エリザベス女王杯回顧】消化不良に終わってしまった女王決定戦
2007年11月20日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
こちらも1週遅れながら、さっくりと回顧。
正直なところウォッカが出走取消した時点でかなりの興味を失ったのも事実。とりあえずは軽症のようでうまくいけば今週のJCに出れそうということだが、正直ダービーでかなり運を使ってしまった感がある同馬。JC挑戦も一度仕上げた中での再仕上げでかなり難しい臨戦過程になっている現状ハードルは高いが、好きな馬だけに頑張って欲しいところ。
それにしても今年のエリザベス女王杯はウォッカがいなかったことを差し引いても、「今年1.2を争うツマラナイレースとなったG1」という印象は否めなかった。勝ったダイワスカーレットにケチをつけるつもりはないが、正直もう少し他の騎手は何か出来なかったのかという思いは拭えない。というかアサヒライジングの柴田善の騎乗が今年のエリザベス女王杯をツマラナイレースにした戦犯といってもいいだろう。絶対に前で競馬をしなければいけないレースでスタートで出遅れ、さらに相手のほうが脚があるのがわかっていながら、ひたすら2番手で流れ込んだレースぶり。もちろんアサヒライジングがダイワスカーレットよりも先に仕掛けて勝てる可能性は相当に低い。たぶん着は悪い結果になったであろう。しかし後ろから追いかけて勝てる可能性はさらに低かった。アンカツの騎乗とダイワの能力がそれをさせなかったといえばそれまでだが、見ていて勝とうという気迫は全く感じられなかった。これはG1である。条件戦ならばレースを壊すことができないということもあろう。だがG1で1%でも勝つ可能性を探らない騎手は、金を賭けている客に勝つ意志を感じさせない騎乗はするべきではないのではないか。何も捨て身の特攻をしろといっているのではない。相手の能力を出し切らせないことと、自分が勝てる競馬をすることは両立することだ。大本命馬が楽な競馬をするのをみすみす目の前でスルーするようなレースを僕はG1で見たくない。
勝ったダイワスカーレットはとにかくアンカツのエスコートに導かれて、秋華賞と全く同じようなレースぶりでの圧勝。自分でレースをコントロールしてるのだから、文句の言えない圧勝に間違いはない。ただ男馬との戦いになったときに同じようなラップが刻めるかというと微妙なところ。強さというよりレースの支配力で勝っている同馬だけに、来年の戦いは牝馬同士でないと難しいかもしれない。2着フサイチパンドラは自分のレースはしている。ただ動こうとしたところで相手はそれ以上の脚を使ってしまった。完敗。3着スイープトウショウは全盛期ならば・・・といったところだが、これが世代交代というものなのだろう。マトモに調教が出来ない状態での3着はこの馬の強さは感じられるが、さすがにもう潮時。お疲れ様といいたい。名牝であった。
◆レース後のコメント
◇1着ダイワスカーレット
※安藤勝騎手 レース前はいろいろ考えず、ゲートを出てからどう乗るか考えようと思っていた。すぐに周りの馬より前にいたのでそのままジワッと行かせた。途中でハミを取って行きそうになったけど、問題ない程度だったし、前走よりゆったりと走れていたからね。最後は際どい着差だったけど、見た目以上に余裕はあった。前走より更に落ち着きがあったし、この感じなら距離はもっと延びてもこなしてくれるかも知れない。
◇2着フサイチパンドラ
※ルメール騎手 4、5番手につけて行って欲しいとの指示。流れが落ち着いたし、4角を回る時も手応え十分だったから勝てるかなと思ったほど。最後も差を縮めてくれているけど、結果的に勝った馬が強かったね。自分としてはいいレースができたと思っている。
◇3着スイープトウショウ
※池添騎手 上がりの速い競馬になりましたが、いい位置で流れに乗れたし、最後まで一生懸命に走ってくれて、馬はよく頑張ってくれました。これで引退することになりましたが、こんな素晴らしい馬にずっと乗せていただいた関係者の皆様に感謝しています。いい勉強をさせてもらいました
【第136回天皇賞(秋)】JCへの布石を兼ねての軽い回顧
2007年11月18日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
マイルCSが終わってしまった手前、後出しになるのでJCを念頭にメモ程度に回顧。
レース直後から話題のコスモバルクの行儀の悪い走りは、改めてパトロールビデオをみても正直酷い。やはりあれだけ直線外に寄れて、常習犯では五十嵐騎手をフォローするのは難しいだろう。ただアンカツ等や南関東の地方騎手とは違い、普段は中央では全く乗れない中で、G1で結果を出すことを求められ続けたことが、彼の中央での騎乗技術のレベルアップを妨げともなった一面があるともいえ、地方所属のまま中央G1に挑み続けたコスモバルクという物語は、馬にとっても騎手にとってもベストな話ではなかったという思いを抱いてしまった。
さて今週のマイルCSの結果は、この不利を受けた馬が上位入線。天皇賞秋において、各馬が力を出し切れなかったからこそ、ことメイショウサムソンの圧勝を評価するかということがJCへの課題である。しかしここでサムソンの圧勝の要因は「武豊のコスモバルクへの対応」と「中距離重賞らしい、淀みない流れからの直線での底力も問われるレースとなったこと」と考えるべきだろう。なお、ここでいう底力とは「直線でトップスピードを維持できる能力」であり、さらにいえば「馬体、筋肉の質から導き出されるフィジカル的な面」と「他馬と競り合いになったときにも怯むことなく走り続けることが出来るメンタル的な面」での両方の意味を含み「直線でトップスピードを維持できる能力」である。去年とのラップを比べてみると以下のとおりだ。
06年:12.8-11.3-11.3-11.4-12.0-12.1-12.3-11.9-11.2-12.5(1.58.8)
07年:12.9-11.5-11.7-11.6-11.9-11.9-11.9-11.5-11.4-12.1(1.58.4)
並べてみるとわかるとおり、06年は前半落ち着かなかった分、道中ペースが落ちて上がり3ハロンが速くなるマイルに近い流れになっている。ダイワメジャーが勝ったのも納得がいく。大して07年はレース全体の流れが比較的速いまま終始し、さらに直線ではある程度瞬発力を問われながらも、ラストまで踏ん張れるレベルの高い中距離レースらしい厳しい流れになっている。さらに去年は良馬場、今年は稍重。端的に言えばラスト1ハロンの0.4秒差、レースタイムの0.4秒差がそのまま去年と今年のレースレベルの差といってもいいだろう。このような流れを先行して勝ちきったメイショウサムソンは他馬の不利を差し引いたとしても芝2000~2400における相当に強い内容での勝ち方をしている。他馬の不利があったため後味の悪いレースとなったが、ことメイショウサムソンに関しては今年のG1レースの中でも1,2を争うG1らしい高レベルのレースとなったといえる。幸いにも今年のJCには現在の欧州最強馬といってよいディラントーマスが来日した。メイショウサムソンでの走り、ディラントーマスの走り、無事に出られればウォッカに、ドリームパスポート、インティライミと今年のJCは非常に楽しみな一戦となったことは間違いない。
◆レース後のコメント
◇1着メイショウサムソン
※武豊騎手 内枠だったし、ある程度の位置で競馬をしようと思っていました。前半はいい形で運べたし、向正面で馬は落ち着いてくれました。4角の手応えも良かったので、他は気にせずにこの馬の競馬をさせました。当然、強いのは分かっていましたが、自分が乗って改めて実感しました。こういう馬に乗せて頂いて関係者には感謝しています。日本では既にトップホースですが、もっと強くしたいですね。
◇2着アグネスアーク
※吉田隼騎手 直線で馬と馬の間にスッと入って行った時に寄られてしまい、完全に手応えがなくなりましたからね。そこまでの手応えはこの前よりも良かったんですよ。そこから追って追って何とか2着しましたが、スムーズだったらもっといい勝負になっていたと思います。馬場が乾いてきたので道悪もこなしてくれましたが、やはりパンパンの良馬場の方がいいですね。
◇3着カンパニー
※福永騎手 休み明けだったけど、いい感じに仕上がっていたし、道中もいいところにつけられた。でも、直線でこれからという時に前をカットされて立て直して外に出すロスが痛かった。勝つところはなかったかも知れないけど、まともなら2着はあったはず。ゴール前で失速気味だったので距離が短くなるマイルCSは楽しみだけど、GⅠにしては後味の悪いレースになってしまった。
【第68回菊花賞】各馬のキャラの揃ったことを見せ付けた三冠最終戦
2007年10月23日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ここ数年の菊花賞を勝つためには折り合いと、坂の下りから動いてトップスピードをゴールまで持続できる脚が必要とされている。去年こそアドマイヤメインが緩いペースを引っ張りすぎたために、上がりの競馬となってしまたが、日程が変更されコースが変わって以降、基本的には折り合い重視からの、坂の下りから一気に仕掛けてロングスパートレースと考えていいだろう。そう考えると今年の3歳牡馬はレベル云々以前に、菊花賞適性が低すぎる馬が揃ってしまった年といえる。今回気性に難があるドリームジャーニー、ヴィクトリー、フサイチホウオーあたりはレース前から勝負になっていなかった。この敗退は当然といえる結果。そんな中での実は本命だった4着エーシンダードマンは実に惜しかった。いや能力的に足りていなかったわけだが、出走馬のなかでの菊花賞適性という点ではこの中ではずば抜けていた1頭との見立ては正しかったと思う。前半は後方でキッチリ折り合い、坂の下りから一気に動いてのダラっとした長い末脚。実に菊花賞好みのレースをしてくれた。結果として4着に敗れている以上、馬券的にはダメだが、その敗因はまず絶対能力的な問題。夏に1000万下で好走した3歳馬は秋にたいてい結果を残せるものだが、やはり菊花賞ともなるとそこで1000万下でも勝ちきるだけの力が欲しかった。そしてもうひとつはヴィクトリーのかかりっぷりとホクトスルタン@横山典の絶妙な騎乗にある。ということで、上位入線馬の話に入る。
ラップをみると12.9-11.7-11.7-12.8-11.6-11.9-13.4-12.6-12.9-12.8-12.6-12.0-11.6-11.9-12.7。1000mで切るとは60.7-63.6-60.8。絶妙の逃げといってもいい。これでホクトスルタンが勝てなかったのは絶対能力の問題。そしてペースと、ヴィクトリーの掛かりっぷりの恩恵を受けたのが勝ったアサクサキングスである。前半の速めのペースのときにヴィクトリーが一気にかかったため、後続は必要以上に前を意識しない動かない。しかしホクトスルタンの作ったペースは7ハロン目13.4。本来なら前残りのペースである。ところが先行馬は能力が足りないか、ずっと力んだ走りをしていた馬ばかり。結果として、4コーナーでは先行馬が一気にさがり、内がゴチャゴチャ。先行勢のちょい後ろを早めにアサクサキングスには最高の展開。後方から差す馬にとっては内は詰まるは、外に出せば距離損だわの厳しい競馬となった。もちろんその展開を活かしきって勝ちきったアサクサキングスは立派なもの。自分のペースで走れれば、思った以上にしぶとかったり、斬れたりするリファール系らしさが出た勝利といえよう。今後も揉まれる競馬では大敗。スっといければ好走というムラ馬にはなりそうな予感。
2着のアルナスラインはずっと力んでいた走りでの好走だけに能力の高さは素晴らしい。もともとSS*トニービンのアドマイヤベガはイメージ以上にロングスパートが得意な血統。ただ母系のスタミナもあって2着まで来た気性的にそこまで溜められないだけに、ベストは2200~2400。来年の宝塚記念では非常に怖い存在になりそうだ。有馬記念は小回りだけに瞬発力を問われすぎるかもしれないが。3着ロックドゥカンブは騎手コメントの「自分から動くとなると3角から仕掛けなければなりませんし、我慢して終いに賭けました。」って時点で菊花賞わかってないなあ、とか言いたくなってしまうw とはいえ、上手く先行できたとしても今度は同じ脚を使えるかは微妙なところ。これが以前の菊花賞だったら面白かったところなのだが、やはり今の菊花賞を勝つ馬としては使える脚が短い馬だったから、こういう競馬になったのだろう。やはりベストは2000~2400。もちろん半年遅生まれでの3着は見事であるし、どんなペースでもキッチリと脚を使いきれるのは見せ付けた。あの直線入り口のキレは斤量もあるので鵜呑みにできないが、有馬記念で面白い存在。能力は確かだ。
4着エーシンダードマンは冒頭に述べたとおり能力は出し切った。ただ力がつききっていなかったこと、前が楽なペースになってしまったこともあって、ここでは馬券圏内にはいれなかった。こちらも長距離適性は確かなので、春の京都が楽しみな存在である。5着ドリジャニはやはり距離不安が強かったか。ダンツフレームの菊花賞を思い出させる最初から着狙いの騎乗。まあ買った方が悪い。武豊は開き直りすぎだとは思うが。こうしてみると、戦前の予想以上にレース自体は締まった形で、上位馬も負けた馬もキャラが立っている。今後もハマれば面白い世代にになりそうと感じさせられた三冠最終戦であった。
◆レース後のコメント
◇1着アサクサキングス
※四位騎手 極端なスローペースになると嫌だなと思っていたけど、何頭か行ってくれてそこそこのペースになったし、先行集団の後ろでうまく折り合えた。手応え以上に渋太いタイプだから自分から動いて行ったけど、最後までよく辛抱してくれたね。早くから素質を評価していた馬で、前走で久々に乗って力をつけているのも分かっていたから結果を出せてホッとしている
◇2着アルナスライン
※和田竜騎手 思い通りの競馬はできましたが、ずっとハミを噛んでいました。久々を使った分というよりも、もともとそんな面がありますからね。勝ち馬が相手だと思っていましたし、手応えでも勝っていたのですが……。どこかでハミが抜けていればまた違ったでしょうね。
◇3着ロックドゥカンブ
※柴山騎手 スローでもうまく折り合いはつきましたが、ずっと馬込みの中でしたからね。自分から動くとなると3角から仕掛けなければなりませんし、我慢して終いに賭けました。あの位置からよく追い上げてくれましたよ。やはり一戦毎に力をつけています。
【第12回秋華賞】レース前から勝敗が決していた3歳牝馬のフィナーレ
2007年10月18日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
春の実績馬がそのまま出走してきた秋華賞。字面のメンバーをみると3歳最強馬決定戦というに相応しい出走表、しかし実際は調整過程に不満を残す馬が多数いる状態でのレースとなった。その結果として、勝ち馬に全てがそろい、負けた馬はレース前から負けてしまっていた3歳牝馬のフィナーレとなった。勝ったダイワスカーレットはアンカツがトライアルで手の内を見せずに結果を残した流れから、G1では見事にその能力を出し切っての勝利。スタート直後からレースの流れを支配、この馬の長所である先行力と末脚をフルに発揮する最高の流れに持ち込んだ。12.3-10.4-11.5-12.2-12.8-13.6-12.4-11.3-11.1-11.5という急ー緩ー急のラップ、かつ縦長の展開では後ろの馬が追い込むのは不可能。ダイワが勝つべくして、勝った流れであった。このような流れを生み出したのは、前走の余裕のある走りぶりだろう。前走を含むアンカツの見事なエスコートがダイワを勝利に導いたといえる。
一方のウォッカは前走宝塚記念を使った精神的反動から勝ちに行く競馬をできない状況。ダイワレベルの相手に対して、レースの流れにフィットせずに自分の競馬をするだけで勝つのはあまりに困難であった。とにかく敗因は「宝塚記念を使ってしまったこと」に尽きる。凱旋門賞を目指すという意味でも、秋に備えるという意味でもチャレンジャーであるはずの馬が、チャンピオンとして歴戦の古馬の走りを受けるというのはあまりにも大きなハードル。その宝塚記念での捩れた立場が「自分のペースで競馬をしないと、能力を発揮しきれない」ウォッカに自ら動く競馬をさせてしまい、その反動で逆に秋華賞という舞台で勝つことよりも「自分の走りを思い出させる競馬」を優先せざるを得ない状況に作り出してしまった。これでまだ内枠だったらよかったのだが、外枠ではレースの流れを無視した競馬をするしかなかったといえる。次走は変わってくると思うが、せっかくのダイワと決着をつける舞台でこのような状況の競馬をせざるを得なかったことは残念。戦う前から負けてしまっていた。
3強対決と言われていた最後の1頭、ベッラレイアはそもそも秋華賞というレースには不向きな馬。ローズSで書いたとおり、限定された条件で自分の持つ脚をキッチリ使うことしか出来ないベッラレイアにとって、その限定された条件と全く正反対の性格を持つ秋華賞を勝つ可能性は極端に低かった。ただエリザベス女王杯では好走条件とレース条件がピッタリあってくる。次走の上がり目は見込めるだろう。
3着、4着馬の隙をつけこんだのがレインダンス。とにかく鞍上が言うとおり全てが嵌った形での好走。ピンクカメオはスローで差せる馬ではなかった。
◆レース後のコメント
◇1着ダイワスカーレット
※安藤勝騎手 スタートが決まってスッと行く形だったけど、行く格好を見せていた馬がいたので無理はしなかった。自分のペースで運べれば必ず弾けてくれると信じていたからね。ローズSの時もそうだったけど、本当に強い内容。外から他馬がきていたけど、まだ手応えに余裕があったくらいだったからね。
◇2着レインダンス
※武幸騎手 GⅠではなかなかないことだけど、今日は全部がうまくいった。もうちょっとだったけどね。春の段階から、秋になればとは思っていたけど、ひと夏越して良くなっていたし、春の実力差を考えればよく頑張っているよ。
◇3着ウオッカ
※四位騎手 宝塚記念の時は折り合いを欠いてしまったし、そういうレースだけはしたくなかったから、ジワッと行かせたけど、前半だけ少しムキになったくらいで、あとはスムーズに走ってくれた。ただ、結果を考えると、もう少し前目の位置でも良かったんだろうね。その中でよく追い上げてきてくれた。最後は久々の分もあって伸びあぐねてしまったけど、次は必ず強いウオッカを見せてくれるはず
【第41回スプリンターズS】今後も適性の差がでる短距離路線続きそう
2007年10月 8日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
これまた遅れたけど、スプリンターズS回顧をさらっと。まずはラップを並べてみる。
(04年度1:09.9)12.0-10.6-11.0-11.5-11.8-13.0
(07年度1:09.4)12.0-10.3-10.8-11.1-12.0-13.2
これだけの道悪馬場になると、思い出すのはカルストンライトオの勝った04年。当然騎手にもその意識はあるだろうから、まさか同じような逃げ切りをそのまま決まるとは思わなかったのだが。とにかくアストンマーチャンの道悪適性がすさまじかった。騎手コメントにもあるように二の脚の脚力で完全に1頭で走れる負荷のかからない競馬ができたその結果、最終コーナー手前で息をいれずにラスト3ハロン目11.1をマーク。普通なら止まる競馬なのだが、スタート直後に他馬が走りにくそうにしてるうちにサっと自分の競馬に持ち込めた貯金が生きた形。一息で走る競馬での強さは格別なことを証明してみせた。ただこれで短距離路線で今後もいけるというかは微妙なところで、好走条件が狭いだけに今後も馬券を買う対象としては難しそう。
2着はサンアデュユ。最近のスプリンターズSは一息で走れるダート短距離、直線競馬向きの馬に適性が強いだけに、この人気での好走も納得。というか、見事に一見混戦に見えるこのメンバーで3番人気→1番人気で決まるのだから、最近の競馬ファン目が肥えているというか、スプリンターズSはわかりやすすぎるレースであるというか。ここでスズカフェニックスを買った人は相当反省したほうがいいw 3着アイルラヴァゲインはすっかり安定してきている。ただこの馬も中山芝1200がベストで、他の競馬場では着順をもう少し落としそう。
最近の短距離路線は3月に中京で高松宮記念、9月に中山でスプリンターズSと適性があまりに違う舞台で路線を作り上げてしまった結果、そのコース、馬場に適性のある馬でないと勝てない状態が続いている。加えて気性的に短距離向きでも、まずは距離適性を広げる方向に馬を育てる日本競馬では短距離路線にフィジカルが強い馬が集まる可能性は低いだけに、適性を超えるほどの能力を持った馬は短距離路線にはしばらく現れそうにない。しばらくは混戦状態、また海外からフィジカルが強く、適性のある馬が来たら簡単にやられてしまう競馬が続いてしまいそうだなと思わせる今年のスプリンターズSだった。
◆レース後のコメント
◇1着アストンマーチャン
※中舘騎手 先生とは装鞍所で、この馬場になったらもう内も外も関係ない、と話をしていた。レースではうまくスタートが決まったし、してやったりという感じだった。それに最初の1Fをゆっくりと行けたのが良かったね。あとは瞬発力を生かせる馬場ではないので、セーフティリードを保っていれば大丈夫だと思っていた。落ち着いていて馬の雰囲気が凄く良かったしね。僕自身も久しぶりにGⅠを勝てて嬉しい。
◇2着サンアディユ
※川田騎手 道中は折り合っていい感じで進めましたが、4角の手応えは前走に比べるともうひとつでした。それでも直線はよく伸びていたし、馬場もそれほど気になりませんでした。最後までよく頑張っていましたよ。
◇3着アイルラヴァゲイン
※松岡騎手 状態は前走よりも確実に良くなっていました。前に2頭置きたくなかったので位置取りは予定通り。4角で自分から掴まえに行った分、ゴール前で甘くなってしまいました。勝った馬は強かったし、馬場の影響もあるでしょう。力をつけてきているからまた、来年、頑張りたいですね。
【第55回神戸新聞杯】条件の変わったトライアルは菊に繋がるのか
2007年9月26日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
今年から外回りの阪神2400mとなり、菊花賞により直結するように考えられる神戸新聞杯。実際、例は少ないもの改修後の阪神2400mはダンスインザダーク産駒を筆頭に、サンデーサイレンス系の独壇場。こうなれば夏の上がり馬を含め、長距離向きの馬が台頭すると期待されるわけだが、勝ったのは2歳チャンピオンのドリームジャーニーだった。2歳から走り続けた戦歴だけをみれば、一瞬不思議な感覚にとらわれるが、血統からみればステイゴールド*メジロマックイーン。ここを勝つのは不思議でもなんともなく、研ぎ澄まされた軽い馬体といい、血統といい、菊花賞で悪いわけがないと思うのも仕方がないことで、余程のことがない限り一番人気だろう。ただ気になるのは鮮やかに勝ちすぎたというところ。直線一気は見事というしかないのであるが、もともと使える脚が短い馬だけに、今週絶好調の武豊が能力を出し切ってしまったともいえる。ラップをみてもラストの1ハロンはグっと時計がかかって12.4。逃げた1頭を除けば平均ペース、その割には直線入り口では馬群が詰まっていたこと、ラスト2ハロン目、3ハロン目が速すぎることをあわせると、京都の坂を下ってのダラっとした加速からの末脚は信用しがたい。
むしろ京都の坂があいそうなのは2着アサクサキングス。今回も自分の能力を出し切っての好走ではあるが、たぶん本番ではそれほどマークもきつくならないだろう。自分のペースで競馬をすれば異様にしぶといリファール系。横山典を乗せれば完璧であろうが、四位もどちらかといえば同じタイプ。今回の走りでドリームジャーニーにプレッシャーがかかる展開になれば、逃げ切りも可能と考える。3着ヴィクトリーは大人な競馬とはいえ、まだまだ力んだ走り。潜在能力という点ではピカイチだろうが、京都の3000mとなると疑問符。ただとにかくうまく前半宥めて、坂の下りから一気に仕掛ける競馬をできるのであれば勝機も。とにかく自分から動く競馬をしないと勝てないだろう。マックイーンの血を継ぐ4着ホクトスルタンも悪くない競馬。こちらも同型馬の出方次第であるが、鞍上が怖い怖い横山典。必要以上に後ろに負荷がかかる競馬になれば、上位進出も。メジロマックイーン*サンデーサイレンス*リアルシャダイ*ノーザンテースト*シーホークのファンシミン系。萌える血統でいえばこの馬が一番だろうw
◆レース後のコメント
◇1着ドリームジャーニー
※武豊騎手 折り合いがポイントでしたが、春のレースでは待機策に徹していただけあって、道中は後方につける形で落ち着いて走ってくれました。直線へ向いてゴーサインを出してからの反応は抜群でしたからね。3000mが適したタイプとはいえないだけに、菊花賞では距離克服が課題になりますが、2400mでこれだけの末脚を使えたのは収穫だったと思いますよ。
◇2着アサクサキングス
※四位騎手 インフルエンザで帰厩が遅れた影響がありながら、しっかりと仕上げてくれたね。ダービー2着の底力を見せてくれたし、次が本当に楽しみになるレース内容だったよ。
◇3着ヴィクトリー
※岩田騎手 今日は久々だったし、返し馬でも落ち着かせるように工夫していたんだけどね。普段の稽古から長目を乗り込めば、次はもっと良くなってくるだろうから。
【第25回ローズS】トライアルとして見事な競馬をした上位2頭だが
2007年9月21日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
逃げ切りだけに勝ち馬の競馬とイコールとなるラップをみると12.9-11.1-11.6-12.4-12.4-12.1-11.2-11.0-11.4。端的にいえばスローの上がり3ハロンだけの競馬である。これは長く良い脚を使うダイワスカーレットの能力を考えるとベストの競馬とはいえない・・・というか、どちらかというと苦手な競馬。それでこれだけの楽勝。見事としかいうしかない。一方のベッラレイアも武豊がトライアルとしてはベストの騎乗。これを言ったらオシマイなのをあえていうけど、ベッラレイアはデビューから武豊が乗ってたらオークス勝ってたよなあ。内枠からスっと前に出して、好位で我慢させ、直線は内から馬群の中を割る競馬。プラス18キロということを考えても、トライアルでの試し乗りとしてベストの競馬としかいいようがない。流石武豊といっていいだろう。もちろんひと夏超えて、カラダが出来たから、あれだけ先行できたというのもあるのだろうけど、それにしても春は最後方一気しか出来なかった馬とは思えない。
ではトライアルとしては文句のない競馬をした2頭を秋華賞をどう捕らえるべきか。ここで思い出したいのは武豊とアンカツのトライアルの競馬の仕方である。以前書いたとおり、トライアルにおいて苦手な競馬を試すのがアンカツで、得意な競馬で脚をはかるのが武豊。そう考えるとダイワスカーレットのほうが有利であると考えられる。もちろん初乗りであり、いつも以上に試運転な気配だったベッラレイアにこの公式をそのまま当てはめるは危険かもしれない。ただ気になるのはたとえ本番ペースがあがったところで、この馬がど同じ脚を使えるかである。春までの乗り方、そしてオークス、今回最後まで詰まらなかった着差をみると、どうもこの馬、親父のナリタトップロード同様、脚を使える条件が狭い、そして使える脚がキッチリ決まってるのではないかという思いが拭えない。具体的に言えば今回のような阪神の外回り1800というコーナー2回のゆったりコース。正直ベッラレイアにはベストの条件過ぎる。一方最近の秋華賞はミドルからの、ある程度のストレスのかかる流れで爆発的な末脚が使えるかというマイルに近い能力が問われている。これはベッラレイアの得意な流れとは反対だ。ここで同じ脚が使えるかは疑問。ダイワ>ベッラレイアの序列は動かないだろうし、本番を考えるとピンクカメオあたりのほうが正直怖い。
本番に向けては、あとはウォッカがどれくらいの体調で出てくるのかの一点。ミドルからの直線の爆発力という点では秋華賞に一番合うのはウォッカなのは間違いない。今のところ馬券的には秋華賞はウォッカ→ダイワ→ピンクカメオの1点予定だ。ちなみにエリ女はベッラレイアに逆転の目がある気はする。
◆レース後のコメント
◇1着ダイワスカーレット
※安藤勝騎手 誰も行かなかったからハナを切る形になったけど、春と違ってリラックスして走ってくれたのは収穫。直線で後続を突き放す感じはなくても、止まらないのがこの馬の長所。しっかり伸びてくれた。今日の内容なら、行く馬がいればその後ろに入れたら折り合いはつくはずだし、精神面で成長してくれたのが何より。
◇2着ベッラレイア
※武豊騎手 ペースが遅過ぎましたね。ある程度の位置につけて行きましたが、結果的には前が楽な流れになった分の差でしょう。最後は内から脚を使っているし、この内容なら決して負かせない相手だとは思いません。手応えを掴みました。
◇3着レインダンス
※福永騎手 スタートに注意していたけど、うまく出られたし、レース前に何通りか描いていた中でもベストの形で運べたと思う。ただ、予想以上に流れが落ち着いたし、上位の2頭は強かった。その2頭がどちらも休み明けだったから、この馬にもチャンスはあると思っていたんだけど。
【第61回セントライト記念】今年も本番には結びつかないトライアル
2007年9月18日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
トライアルもはじまって、回顧もぼちぼち復活させようかと。さて、例年菊花賞とは結びつかないトライアルとなるセントライト記念。無敗で制したとはいえ、今年の勝ち馬ロックドゥカンブも淀の3000mには?がつく馬だろう。ラップをみると12.0-10.7-11.6-12.1-12.7-12.7-12.4-12.2-11.8-11.9-11.9で、中山2200らしくダラっとした流れ、かつ馬場の軽さもあって摩擦の少ないレースだったといっていいだろう。スパっと斬れないが中距離でスタミナをじわじわ使う展開で、いかにも非根幹距離なレース。こういう流れになると強いロベルト系の1着馬、3着馬は納得といえよう。ただ菊花賞と考えると、脚をじっくり溜めるにも、自分から動いてスタミナ勝負に持ち込むのにも中途半端な適性。南半球馬でここからの成長力という点では怖いものがあるが、少なくとも適性の面では菊花賞は狙いを下げるべきだろう。
2着ゴールデンダリアも中距離ならば今後も面白そうだが、淀の3000mというとイメージがわかない。最近でこそG1でも結果を残せるようになってきたフジキセキ産駒だが、2400m以上となると過去5年間の連対率は14.5%。その11回の連対のうちの7回は母父トニービンの産駒。母父ノーザンテーストのこの馬が2400m以上で走れるとは思えない。菊花賞では切りたい1頭。当然3着スクリーンヒーローも3000mでは疑問符。他の馬も3000mがこなせるような馬は見当たらないトライアルとなってしまった。
参考:フジキセキ産駒・母父別・芝2400以上成績(過去5年間)
全体:4-7-8-8/76 勝率5.3% 連対率14.5% 単回収値29円 複回収値54円
◆レース後のコメント
◇1着ロックドゥカンブ
※柴山騎手 先生からは、仕上がりがいいので自信を持って乗るようにと言われていました。レースでは入れ替わり立ち替わりこられて、この馬にとっては厳しかったと思いますが、そこで折り合いがついていましたから。4角では他馬と手応えが違っていましたし、どこかで開けば出てこれそうな感じでしたね。あとはゴールデンダリアが切れる脚を使うので、その馬よりも早目に動こうと思っていました。今日は本当に強い競馬でしたし、これからまだまだ良くなりそうです。
◇2着ゴールデンダリア
※柴田善騎手 前半はこの馬のリズムで走らせた。勝負どころでゴチャついて動けない場面もあったけど、追ってからの反応は良かったからね。休ませて良くなっているし、ここを使って本番が楽しみになる内容だった。
◇3着スクリーンヒーロー
※木幡騎手 先行して持ち味を生かす競馬をした。速い脚はないけど、長くいい脚を使ってくれた。最後は決め手のある馬にやられてしまったが、今日のように時計の速い馬場でよく頑張ってくれた。
【第48回宝塚記念回顧】古馬の底力をみせつけた春のグランプリ
2007年6月26日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
牝馬として64年ぶりのダービー制覇を為しえたウォッカを筆頭に例年以上に多士済々がそろった今年の宝塚記念。だがこれだけのメンバーが揃ったからこそ、3歳牝馬が一番人気というのは荷が重すぎた感は否めないものだった。ボロ株さんが戦前に述べていた通り、「挑戦者を王者の立場で迎えるハードルの高さ」というものは並大抵の能力、運では乗り越えることはできない。確かに競馬をスポーツとしてみたときに、ウォッカに夢はみたくなる気持ちはあった。だがスローの瞬発力勝負で結果を出してきた同馬が、ハイペースのロングスパートレース必至、かつ道悪競馬の、古馬&混合初挑戦では、外しの呼吸と考えるのが博打としては当然の選択であろう。
残念なことに結果としてこの予感は的中してしまった。事前の不安要素に加え、スタート直後にぶつけられ、かかったところで前に馬を置けないウォッカは3角まで掛かり通し。一瞬伸びる構えを見せたところが最後の抵抗というパフォーマンスとなってしまった。それでも勝ち馬から1.4秒差の8着という結果そのものは、キャリアを考えれば悲観すべき内容ではない。ただ気性面での不安を見せてしまったのは、今後に難しさを残したのは凱旋門賞を考える上では怖いところ。精神面でのケアがデリケートな牝馬ということは忘れてはならず、経験値がそのままレベルアップに結びつかない女の子の難しさを陣営がどう修正するかは見守りたいところだ。
勝ったアドマイヤムーンはといえば、ここが国内G1初制覇という宝塚記念のキャラを読んだ見事な勝利。しかも前述のキャラは手薄になりがちなと枕詞つくことの多いこのレースとは思えないメンバー相手なのだから価値があるだろう。ただしこれで天皇賞秋に向けてとなると、逆に嫌いたくなるのはひねりすぎか。というのも、この鮮やかな勝ちっぷりをみると、京都記念での走りのよさを含めて考えると、非根幹距離でのロングスパートレースに適性を見せすぎてる感があるからだ。以外に東京2000の適性は注意深く検討する必要があるのではと思ってしまった。
2着メイショウサムソンは前走の充実振りをみれば、納得の好走。ただ適性的には文句のない条件であっただけに、ここで勝ちきれなかったのはこの馬の何か足りない感を埋めることができなかったなあというのが個人的な印象。ともあれ凱旋門賞に向けては力が程よく抜けたステップを踏めそうな雰囲気ではある。陣営は不安だけど。◎に推していたポップロックは3着。武豊の意地に期待したのだが、ムーンに先着されるとはなんだかなと。コメントの上位2頭が強かったというものを見て、果たして彼の騎手生活のうえで、かつてのお手馬に賛辞を送る場面があったのだろうかと思うと、時代の移り変わりを感じなくもない。ダイワメジャーは適性云々よりも、安田記念では持ちこたえて、ドバイの疲れがどっと出てしまった形に。やはりあの勝利の代償は大きかった。
◆レース後のコメント
◇1着アドマイヤムーン
※岩田騎手 1週前の調教をつけた段階から、乗りやすくて相当な能力がある感触は掴んでいました。だから道中は馬を信じて無理せず追走ができましたし、直線も早目に抜け出してやめるのを注意しながら仕掛けられました。期待していた通り、瞬発力の凄い馬。これだけのメンバーが揃ったレースで勝てて本当に嬉しいです。
◇2着メイショウサムソン
※石橋守騎手 前を射程圏に入れて走っていた。結果的に早目早目のレースになったけれど、あれが持ち味だけにね。アドマイヤムーンと一緒に行って、負けたのだから仕方がない。勝った馬は凄かった。馬場はもう少し乾いていた方が良かったけどね。
◇3着ポップロック
※武豊騎手 いい展開だったけどね。具合が良かったし、一発を狙っていたけど、前の2頭は強かった。追いつかなかったよ。他が苦にする分、パンパン馬場よりはこんな馬場は良かったと思うけど。
【第57回安田記念回顧】G1馬とはなんたるかを見せ付けたダイワメジャー
2007年6月10日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
G1馬たるものの器を見せ付けたダイワメジャーの勝利。
サンデーサイレンス産駒の鬼門といわれてきた安田記念だが、その理由はペースにあった。香港馬、短距離を使っていた馬たちが混ざり、かつある程度一団の競馬となるため、淀みないペースで最後まで脚をもつかという持続性を非常に問われていたのである。そう考えるとスズカフェニックスを考えナシに買ったのであれば、あまりにもSS産駒と安田記念を理解していないと思われても仕方がない。
一方ダイワメジャーはといえば皐月賞、天皇賞秋で持続力がとにかくあることは見せ付けているだけに、ここは無印にはできないところ。ただしこの馬は使える脚がそこまで長いわけではなく、スローペースで全馬が脚を残す流れになると非常に危うい。ペースメーカーがいてこそ能力を発揮できる馬といえた。それを踏まえてレースを考えると、ここはとにかくコンゴウリキオーどういう走りをするかとの戦いであった。もしコンゴウリキシオーが単騎でじわっと加速するペースで逃げれば、ドバイ明けのダイワメジャーに捉えるのは難しかったであろう。
しかし勝利の女神はダイワメジャーに僅かだが微笑んだ。スタート直後にふわっと出したかったリキシオーにエイブルワンが絡んでのである。これはリキシオーには痛かった。おかげでラストのラップは12.0までガクっとおちた。ここで11秒台を刻めるだけのペースで行ければ・・・といったところであろう。ともあれその隙をキッチリ突いたダイワメジャーの能力は素晴らしいものだった。並んでからの力強さはこれぞG1馬という独特のオーラを纏ったものであった。もちろんキッチリエスコートしたアンカツも素晴らしかったが。荒れ放題であった春のG1だが、こういう馬がG1を勝つとやはり気持ちいいものだ。
3着ジョリーダンスは牝馬優位の流れを汲んだような3着。とはいえ、好位から脚をだらっと使う能力はかなりのもの。クイーンSあたりも勝てそう。最後に直線瞬間伸びかけたマイネルスケルツィの一瞬しか使えない脚にグラスワンダーをみて、残念でもあり、納得でもありw
◆レース後のコメント
◇1着ダイワメジャー
※安藤勝騎手 内枠をどうこなそうかと思っていたが、好位のインでスムーズな競馬。並んで渋太いタイプなので、直線はなるべく早目に先頭に立たないようにと考えていた。直線半ばでも前との差が結構あったので届くかどうかヒヤッとしたが、ゴール前でグイッと前に出てくれたね。ここ目標に厩舎関係者の方がいい状態で送り出してくれたし、その期待に応えることができて今はホッとしている。
◇2着コンゴウリキシオー
※藤田騎手 32秒台で走れる馬。出遅れでもしない限り、先手は奪えると思っていたから、そうなれば当然勝ち負けになると読んでいたんだ。向正面で外国の馬に絡まれたけど、GⅠを何回も勝っている馬を相手に最後まで抵抗できたんだから立派だ。負けたけど、本当にいいレースをしてくれたよ。
◇3着ジョリーダンス
※秋山騎手 ゲートを出て、これはペースが緩くなるなと思ったので、仕掛けて前へ行きました。直線で前2頭には離されてしまいましたが、この馬自身最後までしっかりと伸びていますし、いいモノを持っている馬ですね。
【第74回東京優駿】歴史が変わった瞬間、牝馬のダービー制覇
2007年6月 3日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
またも後手に回ったがダービー回顧。
歴史が変わる瞬間を見るということはこういうことか。歴史的名牝の誕生を祝う初夏。6年連続の観戦となったダービーは、過去のどのダービーよりも勝者を称える暖かい拍手に包まれた2007年のダービーとなった。新スタンドが出来て、だいぶゆとりが生まれた印象の東京競馬場。昼ごろに到着すると事前のオッズではフサイチホウオーは1.6倍。正直予想以上に人気が集中して嫌な雰囲気を感じる。ゴール前の階段で観戦位置を決めると、あっというまに返し馬。注目のフサイチホウオーはかなりテンションが高め。というか精神的に切れてしまっている印象。これは危ないなと思うと、一方ヴィクトリーは返し馬をせず。そういや皐月賞もそうだったなと思いだすが、目の前で見るとやはり相当な違和感。落ち着かない気持ちでゲートインを迎えた。
レースは皐月賞馬ヴィクトリーの出遅れからはじまった。カツハルは何かするかと思ったら、まさか出遅れとは。どよめきに包まれるスタンドを尻目に今度は外から進出。ヴィクトリーはここで完全に終わってしまった。あーあーやっぱりダメだったかと思いながら目で追った先には、こちらも力みが伝わる走りのフサイチホウオー。なんだか落ち着きのない展開になって、先が読めなくなる。そして1000m通過が60.5。これは遅い。しかしヴィクトリーが終わった以上、ホウオーを意識した運びになり動けない馬群。何がなんだかわからないなと思っているうちに、大ケヤキを過ぎる18頭。ここでターフビジョンに大写しになった馬の手ごたえに驚いた。ウォッカである。唸るような手ごたえを感じつつ、直線にはいってもう一度ホウオーに目をやると完全にいっぱいいっぱい。そしてホウオー終了確認した横目を突き抜ける馬が1頭。ウォッカだった。一瞬で先頭に立つ(ように見えたんですよ)と後は独壇場。歓声というより、驚愕のどよめきのスタンド。ゴールした瞬間、過去のどのレースよりも、ディープインパクトの走りよりも突き上げるものがある自分に驚かされた。これが歴史が変わる瞬間なのか・・・。ゆっくりとウイニングランをするウォッカ&四位を迎えるスタンドはこれまで競馬場で味わったことのないほど暖かな拍手に包まれたものだった。ダービーの歴史が作り出した幻想の1.6倍を粉々にした瞬間。新たな歴史が刻まれた瞬間。皇太子殿下への一礼をぼんやりと眺めつつ、歴史が積み上げられる重みと、新たな歴史が積み上げられる重みへの感慨に耽ってしまった。
冷静に結果を振り返ると、やはりペースが遅かったこと、そしてウォッカの33.0という上がりが目を惹く。ヴィクトリーがハナにいけなかったこと。ホウオーが自分から動けるような状態でなかったことがペースが遅くなった原因であろう。そのためにフィジカルなスタミナよりも、精神的なスタミナを問われる一戦となったことが伺える。勝ったウォッカは道中はインできっちり折り合い、直線は外に出すという理想の競馬。唯一の牝馬の挑戦(による人気薄)というものが、レースの流れ云々よりも、自分の競馬をするということだけに集中することを可能にした。それが功を奏する流れとなったという意味では、事前に予想したときの牡馬牝馬のフィジカル差があまり問われずに、牝馬が勝つ可能性が高い展開になったことは確かだった。だがそれにしても直線の斬れ味の凄まじさは恐るべきもの。他馬を一瞬で置き去りにして、なおかつ最後まで伸びきった脚の長さは絶品。初の2400で潜在能力の全てが披露されたといっていいだろう。今後は凱旋門賞の挑戦が決定している同馬。精神的なスタミナという面では凱旋門賞に挑戦する能力は充分に持っている。あとはいかに向こうの馬場にあう走りに変われるかといったところであろう。鞍上は未定のようだが、四位でいってほしい気持ちが3割と、TOPレベルの現地の騎手をを押さえられるのなら、勝つための戦略としてはアリかなあといった気持ちが7割。まあ四位が乗るのならば、今すぐ四位はフランスに飛ぶべきなのは間違いない。
2着のアサクサキングスはマイペースでいったときのリファール系の強さを見せ付けた。この系統は距離云々よりも自分のペース、気分で走れるかが全て。前がかりを予想したために自分の競馬が出来るとは思わなかったが、この展開での好走なら納得だ。3着アドマイヤオーラは意外な好走。フィジカルなスタミナを問われなかったのが大きいのかもしれないが、ここで勝ちきれないのがサンデーサイレンスとアグネスタキオンの差なのかと思わなくもない。やはりベストは2000だろう。フサイチホウオーは精神的に切れてしまっていて勝負にならなかった。父系の難しさが本番で出てしまったのか。立て直しを期待したい。ヴィクトリーも幼さが出てしまった。有力馬2頭は精神的な脆さというウィークポイントに負けてしまった形。ダービーを勝つには完成度が足らなかったとしかいうしかない。
◆レース後のコメント
◇1着ウオッカ
※四位騎手 最高の気分です。もともとナーバスなところがあるし、大舞台で唯一頭の牝馬でもあって、少しイレ込み気味でしたが、いかにリラックスして走らすことができるかを頭に置いて、気持ち的には男馬だと思って乗りました。内枠が当たったので道中はロスなく運べたし、直線もうまくいいところに持ち出せて、抜け出してからももう必死で追いましたね。ダービー出走が決まった時、勝つ可能性を秘めている馬だし、いいチャレンジだと思ったけど、本当に嬉しいね。今後は海外も視野にありますし、一緒に頑張っていきたいです。
◇2着アサクサキングス
※福永騎手 状態が凄く良かったので色気は持っていたし、一発狙っていました。この馬には外枠も良かったからね。ポジションは気にしないでこの馬のペースで競馬をしようと思っていたが、うまくペースが作れました。直線半ばでも脚いろは鈍ってなかったが、勝ち馬の末脚が上でした。この馬の力は出し切れたし、やり残したことはない。
◇3着アドマイヤオーラ
※岩田騎手 道中は流れに乗れて思った通りの競馬ができました。追い出してからの反応も良かったけど、直線で一頭になってフラッとしてしまいましたからね。勝った馬とは馬場の内外の差もあると思います。距離は気になりませんでした。
【第68回優駿牝馬回顧】想定外のペースで騎手の経験が問われた
2007年5月20日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
結果を見れば非常に予定調和的だが、ペースに関してはまったくもって予想外になってしまった混戦オークス。気づいてみればマルガイ初のクラシック制覇という歴史的イベントが大変地味に発生したわけだが、とりあえず馬券は頭から3連単以外とれたので結果オーライ。というわけで今日も後出し的回顧行くでざますよ。
まずは2着のベッラレイアから。この馬のテーマは兎にも角にもトライアルで鮮やかに勝ちすぎたことに尽きた。端的に言えば「オークスでどう乗るか」ということが見えていないままに能力だけで、舞台に上がってしまったのが最大の不安要素であったといえよう。鞍上の秋山も今週からCコースに替わり、外差しが決まりづらくなっていただけに、スローの団子になったときにどう乗るべきか悩みどころであったのではないだろうか。結果からみればスマートストームが積極的に走ったこと、武豊が中途半端に前にいったことで、比較的流れが速くなり、直線でばらけたために、一番人気らしく直線半ばでキッチリ先頭に立つことができた。だが、そもそもベッラレイアはこれまで外から追い込む競馬しか教えられてこなかった。本番でいきなり主役に抜擢され、堂々と舞台の先頭にたってしまえば戸惑うのも無理ないだろう。デビューからの過程においてどうG1を勝つかということをイメージして育てられなかったツケが出てしまったといえる。ここで中途半端に人気馬らしい競馬をせずに、これまで同様自分の形で競馬をしてればまた違ったのだろうが、そこらへんを含めて鞍上の未熟さともいえる。ステージは違うが、去年の凱旋門賞の武豊同様の徹し切れなかったがための敗戦である。
一方勝ったローブデコルテは桜花賞では後方から脚を伸ばしての4着。ちょっと前までの桜花賞はペースが速かったため末脚が目立っても、結局オークスで問われるスローの瞬発力勝負には対応できないというパターンが多かったが、改装等により流れが落ち着いた最近の桜花賞では末脚をそのまま生かせるようになってきている。とはいえ、これほどペースが淀みなく流れるのは予想外で◎にしたものの、この流れで勝ちきるのはちょっと予想外だった。ただコジーンの血統だけに自分のペースで走れば粘っこい脚を直線では使えるだけに、今回の流れも実はスローよりもよかったのかもしれない。何とも結果オーライな話だが。これでオークス3勝目の福永の騎乗は立派の一言。道中はベッラレイアをぴったりマーク。直線では一瞬行き場をなくすが、焦らずに馬のリズムを必要以上に崩さないで再度追い出すことに成功した。ここらへんが今までのキャリアがモノをいった形であろう。プロフィール的に恵まれたスタートを切った騎手生活ではあるが、その経験を確実に自分のものにしてきた一面を見た気がする。
3着にラブカーナが来たのは予想外だったペースのおかげといえるであろう。戦前の思惑異常に厳しい流れで、本質的なスタミナを問われる展開。キレ負けすると思われたが、レース全体の上がりが35.8ならば充分出番はあった。やはり3連単は難しい・・・。5着ピンクカメオは良馬場でこの時計の決着で掲示板なら立派の一言。一雨くれば、もっと上もあったのかもしれないが。能力は示した。10着ザレマはそもそもダンスインザダークを牝馬クラシックで買う気がおきない。瞬発力も足らないし、かといって牡馬と違ってスタミナを問われると、それはそれで一気にだらしなくなってしまう血統。加えて、鞍上も昨今の不調を思わせる中途半端な騎乗。レースの流れを変えるほどに、1コーナー手前で外から行きかけたにも関わらず、テーマのみえない騎乗。アドマイヤスペース@ヨシトミの空気っぷりも凄いが、下手に影響力のある騎手にこんなレースを組み立てられると敵わない。来週はもっと思い切って騎乗して欲しいものだが。
ペースが想定と違ったことで騎手の能力が問われた一戦となったオークス。来週も武豊の乗り代わり等、鞍上を予想として大きく考慮しなければならないのだろう。
◆レース後のコメント
◇1着ローブデコルテ
※桜花賞はスタートで失敗していたので、スタートだけ気をつけました。うまく切れて内ラチ沿いをうまく進めました。やや掛かるところもあったんですが、すぐに落ち着いてくれて、これならと思う手応えでしたね。流れは速いという感じではなくて、スムースでしたよ。直線でミンティエアーの内から抜けようと思ったんですが、うまくいかないので外へ立て直しました。長くいい脚を使う馬ですから、よく伸びてくれました。勝ったとは思ったんですが、四位さんが『謙虚に行っとけ!』と言うもんですからダートコースを戻ってきました
◇2着ベッラレイア
※今日はスタートも普通に出てくれたし、道中もとにかくスムース。最後も期待通りに伸びてくれたんだけどなぁ。最後は勝った馬の決め手が一枚上だったね。思った通りの競馬は出来たんだけどね…
◇3着ラブカーナ
※位置取りは中団でという指示だったけれど、少し2400mを意識したのかな。少し後ろの位置取りになってしまったね。一瞬『やった』と思ったんだけど…。目一杯に仕上げていたんだけどね
【第2回ヴィクトリアマイル】牝馬のマイル戦はトライアルのような流れに
2007年5月19日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
騎手というものは外差しのトラックバイアスにはかなり敏感なもので、先週~直前の芝の結果から意識は完全にどうやって綺麗に外を回せるかにかかっていた。こういうときこそそれほど荒れていない道中はインで脚を溜めて、直線馬場が悪いギリギリのところを思い切ってつく競馬がはまることがある。それを狙いに人気馬が明らかに怪しそうなここは、内枠の馬を頭にと実はコイウタの単勝はとってしまった。というわけで偉そうにレース回顧。完全に後出しですが(´・ω・`)
勝ったコイウタは前走が道中じっくり脚を溜めて、直線のキレをいかす競馬。鞍上松岡も思い切った競馬ができるだけに、同じように内枠でじっくり脚を溜められれば前回の再現は充分考えられた。とにかくコース取りが絶妙。走れる馬場のギリギリのところの躊躇なく突く競馬が功を奏した形。フジキセキ産駒は芝G1ではここまで勝ててなかったが、これはG1では緩い流れでは斬れ負け、速い流れではスタミナ切れと好走条件が非根幹距離に適性が偏っているため。改装後の芝1400に近い流れになりがちな東京芝1600なら充分対応できた。特に今回は逃げ馬不在の牝馬限定戦。底力を問われるG1の流れにならなかったのも幸いした。
一方トライアル的な流れに涙を呑んだのが上位人気馬2頭。ここまで中距離を使われてきたカワカミプリンセスはマイルの緩い流れではまったく動くことができなかった。体調面もガレて戻ってきていただけに疑問符がついた。スイープトウショウも前走走りすぎに加え、宝塚記念馬が勝てるような厳しい流れにはなることは考えにくく、厳しいところだった。
そしてこのような流れになれば何も考えずに流れに乗るのは上手いヨシトミということで2着がアサヒライジング。とはいえここでスランプを脱出されるのは予想外。3着デアリングハートは府中得意が出た形。位置取りもよかった。
◆レース後のコメント
◇1着コイウタ
※松岡騎手 馬の行く気に逆らわず、前を見ながらの競馬。直線では馬場のいい外に出そうと思いましたが、窮屈になりそうだったので内を突きました。ゴーサインを出してからの反応が抜群でしたし、ゴール直前で何とか捉えてくれましたね。皐月賞では悔しい思いをしたので、GⅠで騎乗できるチャンスがあれば絶対勝ってやろうという強い気持ちでいました。ようやくGⅠを勝つことができて凄く嬉しいです。
◇2着アサヒライジング
※柴田善騎手 追い切りの時のいい雰囲気のままレースに臨むことができた。位置取りはゲートを出たなりでと思っていたが、他の馬も行かなかったし、スンナリとハナに立てた。最後もよく頑張っているし、この馬のレースはできたよ。厩舎サイドが性格を掴み、馬の様子を見て調教を工夫できるようになったし、これからいい方に向くんじゃないかな。
◇3着デアリングハート
※藤田騎手 ここを目標にしていい状態だった。前走は力んで走っていたが、折り合いもついていい感じ走っていたからね。勝った馬とは向こうがまっすぐ抜けてきたところを自分の馬は直線で一度、アサヒの外に出すロスがあった分かな。それに馬場のいいところを通れたのはあるけど、外枠で外を回らせたのもあるね。ゴール前はしっかり伸びてくれたんだが。
【第12回NHKマイルカップ回顧】馬場読みの難しさが荒れる原因に
2007年5月19日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
完全に遅いNHKマイルカップ回顧をさらりと。馬場が悪くなった上に、内が荒れてきたということもあって先行馬にはツライ展開に。その中でも先行して2着に入ったローレルゲレイロは相当強い。強いが、勝ち味遅いのはもうどうしようもない。キングヘイローにしては走りが大人びているのが逆に破壊力という点ではマイナスに作用してるかなあとも思ったり。思い切って後方一気のような競馬をしないと頭はなかなか取れないのだろう。ブービー人気のピンクカメオは雨得意のフレンチデピュティ・・・というだけで買うには正直辛いところ。明日のオークスにも出走するが、晴れてきてしまったし、ちょっと出番はなさそう。3着ムラマサノヨートーは重馬場&気楽に乗れたのが功を奏した感じ。とはいえ拾えないよなあ。
結局のところ去年の反動で一気に外有利に作り変えられてしまっている馬場に騎手が対応できていな感じ。まあ開催が進むにつれて内が荒れてくるのは自然な姿ではあるのだけれど。
◆レース後のコメント
◇1着ピンクカメオ
※内田博騎手 道中は折り合いに気をつけていたんですが、いい感じで進めました。直線に向いてから追い出して、初めは反応がいいので入着はあるかなと思ったんですが、段々加速して行って勢いがついた時は何とかなると思いました。牡馬相手にこれだけやれるんだから、今後が楽しみですね。これまでもチャンスはいただいたんですが、JRAのこういう大きなレースを勝てたのは光栄です。
◇2着ローレルゲレイロ
※藤田騎手 自分では上手に乗れたし、いい競馬はできたと思うが……。追い出しをできるだけ我慢したけど、下が緩い分追い出してからモタモタして引き離せなかった。その分ですね。残念な結果だが、これ以上はうまく乗れない。勝った馬を誉めるしかない。
◇3着ムラマサノヨートー
※小林淳騎手 位置取りは後ろでしたが、先生の指示もあり、馬の気に逆らわないようにレースをしました。直線に向いて外には出せなかったので、そのまま馬群を突きましたが、ヒルまずによく伸びてくれました。惜しかったですが、次につながるレースができたと思います。雨で時計のかかる馬場になったことも良かったですね。
【第135回天皇賞(春)回顧】持久力勝負でミスプロが浮上する時代に
2007年5月 5日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
SSの時代が終わり、持久力勝負が戻ってきたステイヤーに必要な血。それはミスプロ系なのだ。そんな今後を見定める一戦となったのが今年の天皇賞春といっては言いすぎか。
もともと一昔前のステイヤー血統といえば欧州型と相場が決まっていた。しかし日本のSSが注入された高速レースに対応できる欧州血統はそれほど多くない。そんな中で浮上するのがアメリカ競馬のような行くだけ行って粘る競馬で鍛えられたミスプロ系である。スピードの持続力という面では決して悪くない性質。この血が(もちろん一口にミスプロ系といっても、すでに広がりすぎているのだが)入ることによって、今後の日本型ステイヤーが出来上がっていくのかもしれないと、掲示板に3頭を占めた血統表を見ながら思ったのである。とりあえずそういう観点でステイヤーレースを追ってみたい。
勝ったメイショウサムソンは見事な復活。上がりの競馬になると不安視があったが、前半から速いペースで流れた上に、デルタブルースが早めに動く消耗戦。菊花賞では摩擦が少なすぎる馬場で、直線余力を残した他馬に差をつけられてしまったが、流れがマッチした今回は見事な粘りこみ。この馬を一概に距離適性不安と談じたのは大きなミスだった。秋の走りで馬が競馬に飽きてしまっていた雰囲気だったが、転厩がピタっと嵌ったともいえる。
2着エリモエクスパイアはもともとダート長距離での活躍が目立つ父にコマンダーインチーフ。ただミスプロ系ステイヤーにありがちなフィジカル的には距離OKも、折り合いに難があるタイプ。今回は鞍上が巧く乗ったというに尽きる。日経のインタビューでのエリモジョージを狙ったというコメントには全米が泣いた。3着トウカイトリックは競馬の下手さ加減がここでも出てしまった。流れは最高だっただけに、ズブさがいかんともしがたい。4着アイポッパーは前走が綺麗に乗れたが、サッカーボーイ産駒だけに自分のペースで走れないと力が出せないタイプ。今回はスタートからチグハグな競馬で嵌らなかった。武豊のトライアル勝ちは下げ評価パターンでもあった。デルタブルースは落鉄が原因らしいが、ダンスインザダーク産駒は天皇賞春走れない法則は謎が深まるばかりだ。
◆レース後のコメント
◇1着メイショウサムソン
※石橋守騎手 厳しいゴール前になったけれど、並べば渋太いこの馬の持ち味を生かせたね。菊花賞で距離云々といわれていただけに、よりこの距離で勝ちたいと思っていた。これからも期待したい。
◇2着エリモエクスパイア
※福永騎手 やったと思ったけどね。一旦、交わしたんだけど、先頭に立ったら差し返されてしまった。相手が渋太いのは分かっていたので、体を併せないようにして、ギリギリ凌いだと思ったけど、交わされたところがゴールだった。調教の効果で、折り合いは完璧だったし、ポジションも思い通り。ベストのレースができたんだけど。
◇3着トウカイトリック
※池添騎手 前回もそうだったけど、今回もゲートの中で潜ってしまって、仕切り直しに。折り合いに心配のない馬だからいい位置を取りに行ったけど、道中の感じは良かったんだよ。ただ、直線で内を突いた時にメイショウサムソンと離れてしまったからね。手応えもあったし、併せる形になっていればもっと際どかったと思う。悔しい。
【第67回皐月賞】前に行く馬が強い時代の復活
2007年4月25日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
超遅い回顧。
間違いなく勝敗を決したのは4ハロン目のヴィクトリーが先頭に立った時点。なんとラップが11.6。ここで前よりも中団以降の人気馬に、手の注意が向けられたのは想像に難くない。しかしここから何故かヴィクトリーは気持ちよく走り出してしまう。暴走することなく12.3を3つ刻めばお釣りが出来るのも当然。加えて、直線で同程度の余力を残したサンツェッペリンとの併せ馬の形になったのも大きかった。直線いっぱいに能力を出し切ったヴィクトリーの逃げ切りは展開面と騎手の心理面、そしてそれに耐えうるだけの容量を本番で出したロベルト系の怖さということになるのだろう。ダービーに向けて考えると、誰もが思い浮かぶのがサニーブライアン。今回の走り方がマグレに終わらず、同じ競馬が出来るのならば、やはり有力候補となってくるのだろう。子供っぽすぎるところがあるだけに、残りの2ヶ月の成長力はあなどれない。
3着のフサイチホウオーもまた歴史を繰り返しすべき1頭。結局のところ父同様3着に終わってしまったわけだが、こちらもダービー向きの走りに加え、成長は魅力的。ダービーの勝たせ方を知っている調教師のもとだけに、こちらも当然◎候補。基本的にダービーはこの2頭の争いになると思われる。4着アドマイヤオーラはゲートが全て。弥生賞で父らしいある程度先行しての競馬にめどをつけていただけに惜しまれる。ただ以前書いたとおり鞍上武豊でトライアルが綺麗に決まりすぎてしまったことはマイナス要因だったのかも。ちょっとお釣りがなかったといえばなかったトライアルになってしまっていた。2着サンツェッペリンは嵌ったというしかない。ヴィクトリーが意識されて前が射程に入れられる次回は厳しそうだ。
◆レース後のコメント
◇1着ヴィクトリー
※田中勝騎手 気難しいところがあると聞いていたので、馬の気を損ねないように心掛けて乗りました。1角では馬が行く気になっていたのでハナへ行きましたが、それからはずっと気分良く走っていましたし、直線並ばれてからもよく辛抱してくれましたね。中央のGⅠを勝つのは15年ぶりですし、今まで我慢して乗ってきた甲斐がありました。今日は本当にいい馬に乗せてもらい、凄く感謝しています。
◇2着サンツェッペリン(
※松岡騎手 この馬の持ち味を生かせるよう、早目の競馬をするつもりでした。最初はハナに立ちましたが、掛かってくる馬がいればそれを行かせてと思っていましたし、こういう展開も想定していました。力を出し切れば強い馬ですからね。負けはしましたが、状態は最高に良かったですし、悔いはありません。
◇3着フサイチホウオー
※安藤勝騎手 ゲートをモサッと出たのであの位置取りに。ゴーサインを出してすぐに反応できる馬ではないから今日は届かなかったが、段々とエンジンがかかる馬。東京の2400mなら。
【第67回桜花賞】鞍上の前哨戦の挑み方に本番の結果は見えてくる
2007年4月11日 yuta | 個別ページ | コメント(3) | トラックバック(1) | はてブに追加
逆転は難しいと思っていたのだがアンカツに見事に嵌められた気分。前哨戦においては、必ずしも結果を出すことを求められないTOPクラスの騎手たちは、時に馬を試すような露骨な乗り方をトライアルでする。なかでもそのスタンスが露骨なのは武豊とアンカツ。この2人は明らかに本番前には馬の能力をはかるような乗り方をすることは周知のとおりだ。しかし馬をはかるといっても、彼らの前哨戦への挑み方が違うことは覚えておいたほうがいい。
その違いをひとことでいえば、武豊はその馬に極端に最適な競馬をすることで馬の能力をはかるのに対し、アンカツはその馬の極端に苦手な競馬をすることで能力をはかるのである。スズカフェニックスにおいて武豊は阪急杯では最もSS産駒にあった後方一気で馬を試し、本番では一転中団からの競馬で勝利を収めた。これは前哨戦で使える脚をはかり、本番ではレースの流れにあわせて、きっちり差しきれるタイミングで競馬をしたといえよう。逆にアンカツはダイワスカーレットでのチューリップ賞は彼女が一番苦手である瞬発力勝負で馬の能力をはかり、本番ではダイワスカーレットが一番得意な形で競馬をすることでウォッカを押さえ込むことに成功した。
つまり武豊が前哨戦で鮮やかに勝ちすぎた場合は、余程馬の能力が抜けているということもありえるが、あまりにも馬とレースの相性が良すぎたということも考えられる。得てしてトライアルと本番は逆の流れになることもあるので、そういう場合人気過剰という可能性を疑ってかかったほうがいい。逆にアンカツが前哨戦で負けたときはその馬に不向きな競馬をあえてしたという可能性もあるので、そこで見切ると痛い目をみることがあるわけだ。トライアルのレースと本番のレースでは流れが変わったり、同じだったりと色々なので一概にはいえないが、皐月賞もそういう観点を持つと面白いだろう。
で、桜花賞なわけだが、ダイワの勝利は露骨に瞬発力勝負に乗っかったアンカツが本番では馬の能力を最適に引き出した結果といえる。ダイワは特殊なコースである中京芝1800の中京2歳Sでアドマイヤオーラに勝ったくらい、脚を長く使える馬である。今回前半スローな流れを早めに自分から動いたことで、速い脚をどれだけ持続できるかというレースに持ち込めたのが大きかった。逆にウォッカはロベルト系らしくハイペースでもスローペースでも使える脚は変わらないが、持続しないタイプ。3コーナーあたりの一瞬のまくりで相手に完全に並びかけないと厳しい。今回は相手も楽すぎたために、並びかけることができなかったのが痛かった。ちなみに四位は前哨戦では馬に負担をかけないことが第一で戦略的に乗るタイプではないように思える。今後だがオークスではペースが速くなるようならウォッカに逆転の可能性はあるが、スローならばダイワが連勝するという予想をしておく。
武豊もアストンマーチャンは前哨戦でこの馬にぴったりの芝1400をスピードにものを言わせて勝つという最高に馬にあった競馬。これではスローになると考えられた桜花賞での上がり目はなかったといえよう。
◆レース後のコメント
◇1着ダイワスカーレット
※安藤勝騎手 チューリップ賞の内容からも切れ味はウオッカの方が上と思っていた。だから、位置取りにはこだわっていなかったが、今までよりワンテンポ早く動いたんだ。ウオッカが迫ってきたけど、簡単には抜かせないと思っていたし、最後までよく辛抱してくれた。今日はこの馬の力を出し切ることができた。強いレースだったね。
◇2着ウオッカ
※四位騎手 雰囲気は凄く良かったけどね。いつもなら勝負どころで持ったまま上がって行けるのに、今日は本当の行きっぷりじゃなかったなあ……。それにしても悔しい結果だね。距離は延びても対応できる馬だし、仕切り直して、次は頑張りたい。
◇3着カタマチボタン
※藤田騎手 ペースが落ち着くと思っていたし、行くと思っていた善臣さんの馬が出負け。これは余計に遅くなると思ってあの位置につけた。前にいる馬は交わしたし、最後もよく頑張ってくれたが、上位2頭からは離されたからね。決して満足はしていないよ。
【第37回高松宮記念回顧】SSの豪脚を引き出せるのも最後かも
2007年4月 4日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ひっそりと1週間半遅れの高松宮記念回顧。といってもメモ程度にだが。スプリント路線はレベル低下が激しいというようなことを今年は書いていたが、それを踏まえて1200路線を使ってきたスズカフェニックスの陣営の勝利というところか。パトロールビデオを見るとわかるが、くっきりと馬場の色が変わってる荒れた内のギリギリを狙って直線の差し脚を引き出した武豊の好プレー。このメンバーならば馬の実力上位は確かだったが、キッチリ実力を出し切るレースをするのは、伊達に日本を代表する騎手ではないということか。一方不甲斐ないレースをしてしまったのがマイネルスケルツィ@ヨシトミ。相変わらず出たなりでとりあえずレースの流れに身を任せるという競馬で金を賭けてるファンはがっくりの競馬内容。去年勝ってるとはいえ、やっぱりG1では金を賭けづらい騎手である。
2着ペールギュントはSS*リファールで仕掛けどころがピッタリあえば豪脚を魅せるタイプ。中京芝1200はそういう意味でピッタリの舞台で、適性だけで2着に着てしまった感じ。3着プリサイスマシーンは1200となると一歩足りなくなってしまう。4コーナーでもたついたのは距離適性の差か。
◆レース後のコメント
◇1着スズカフェニックス
※武豊騎手 スタートが良かったし、馬場については未知数だったけど気にするところはなかった。途中から外に出して終い勝負と、頭に描いていた通りのレースができたと思う。最後もしっかり伸びてくれたし、快勝でした。
◇2着ペールギュント
※上村騎手 コース、馬場を考えて早目に動く形。それがいい結果につながったと思います。外の馬場のいいところを通ってこられましたからね。
◇3着プリサイスマシーン
※安藤勝騎手 4角でモタついてしまったなあ。馬場を気にしたのか、周りを気にしたのか、ちょっと分からない。その分が痛かったね。最後は本当によく詰め寄ってくれたからね。
【第41回フィリーズレビュー】伊藤雄二に今競馬番組の現状を想う
2007年3月15日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
当日のスーパー競馬には先週引退した伊藤雄二元調教師がゲスト出演。「馬券が買えるようになったがいかがですか?」という問いに「僕は博打は嫌いなんです」という答えで場を凍りつかせるなどなかなかエンターテイメント溢れる放送となっていたわけだが、そんな氏の発言で一番迫力があったのは、フィリーズレビューが終わったあとに、振られたアストンマーチャンの桜花賞での乗り方について。レースを見ればわかるとおり、アストンマーチャンは今回も掛かり気味に先行しながら、ギリギリまで前を可愛がる競馬でに勝利。乗り難しさぶりを見せていたわけだが、それを踏まえての「本番は逃げてみてはどうでしょう」という問いに「逃げたらこの馬の持ち味はでません」と力強く言い切ったその台詞。プロとしてのプライドに溢れた言葉だということが伝わってきた。まるで在りし日の大川慶次郎を見ているようで、やっぱ伊達じゃねーな、この爺さんと思わせた一瞬だった。まあ博打が嫌いに加えて、テレビ的には使いづらい喋りなだけに大川慶次郎ポジションというわけにはいかないだろうが、スーパー競馬に足りないものを痛感させられた一コマではあった。今回の改編で非難轟々なドリーム競馬に比べて、福原アナ復帰後のスーパー競馬はそれなりに頑張ってるなあと生暖かく見守ってたわけだが、やはりこういうプライドを賭けた見解を話せる人間は必要だ。やっぱり大川慶次郎的存在いてこそ、井崎氏の軽さ(プライドがないとかではなくて)が生きてくるわけで、両方を求められてしまっている現状はなかなかツライ。福原アナは見識があっても若いしなあ。エイトTMに期待できるわけもなく、なかなか難しい。というわけで伊藤雄二氏には懲りずに博打が嫌いでもまた出て欲しいw
少しはレースの話を。勝ったアストンマーチャンは芝1400向きでここは勝って当然。博打的に3歳牝馬に1.1倍はありえなかったので勝負はしなかったが。問題は番組でも問題になった桜花賞の乗り方。前にダイワ、後ろにウオッカでこの気性と脚の特性では乗りづらいことこの上ない。逆に言えば、この馬が勝たせるような騎手こそが天才騎手だと思うので、桜花賞のレースぶりは勝ち負けを問わず注目している。2着アマノチェリーランは勝ち馬に可愛がってもらった分が大きい。勝ち馬を含めて本番では馬券を買える馬はいないであろう。
◆レース後のコメント
◇1着アストンマーチャン
※武豊騎手 先週稽古に乗った時にかなり走りたがっていたので、スピードをうまくコントロールして走らせることを考えていた。スタートが良く一瞬はガツンと行きかけたが、そこで我慢させて4角まで折り合いに気をつけて流れに乗った。直線に向く時の手応えは抜群だったし、ラストの伸びもしっかり。この距離ならかなり強いよ。本番は強い馬が出てくるので決して楽ではないと思うが、今日のように我慢の利くレースができればチャンスはあると思う。
◇2着アマノチェリーラン
※池添騎手 4角ではいい手応えだったし、自分から動いて行けるのがいいところだね。芝も走れるし、能力も高い。それに、権利を取れたのが良かった。
◇3着ハギノルチェーレ
※武幸騎手 道中はいい位置を取れたし、うまく回ってこれたからね。何とか権利を取りたかったので良かった。
【第25回中山牝馬S】経験溢れる熟女のワンツー
2007年3月14日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
最近の不調な馬券状況の中、出走表をみた瞬間勝ち馬がイメージできた珍しいレース。アサヒライジングはここまでアメリカンオークスを除いて、常に人気馬が他にいる状態、つまりプレッシャーのない中でレースの流れにうまくただ乗りして好走してきたといってもいい馬。鞍上の影響もあるのだろうけど、そういう競馬を続けてきた馬がハンデ戦の一番人気で買えるわけがない。サンレイジャスパーはゆったりと流れるレースで末脚を生かす馬で小回りに芝1800で前崩れを突っ込んでくるタイプではない。となれば、スタミナはあるけれどマイルの淀みない流れで脚を伸ばせる馬を買えばいい。そう考えれば旧阪神マイルに好成績のある馬を買えばいいじゃないかというわけで予想は◎マイネサマンサ、○キストゥヘヴン、☆ウイングレットはまではすんなりあがって、後は当日好走していたオペラハウス産駒で簡単じゃないかと。
が、当日は他にも自信アリのレースでことごとく惨敗。完全に戦意をなくしていたために単勝と馬連と三連複しか買ってなかった。単勝馬連当たってるんだからいいじゃないと言われるかもしれないが、ここまで読めていて馬単買ってないのはもうギャンブラーとしての素質がないとしかいいようがない。加えて3着馬ヤマニンメルベイユも葺く芝1800で実績を残している上に未勝利勝ちからいきなりローズS4着に好走している素質馬。人気馬を切れているのだから、キチンと考えていれば拾えただろうと。ええ、愚痴ですよ、後付ですよ、でもここまで悔しいのは久しぶりなのでネットの海でチラシの裏ってみたい気分なんですよ(´・ω・`)
◆レース後のコメント
◇1着マイネサマンサ
※蛯名騎手 今日は凄く落ち着きがあって返し馬から良かった。ハナにはこだわらず、折り合いをつけることを考えていました。1角で大きな不利があったけど、よく挽回してくれましたね。道中も折り合いをつけるのが大変だったが、馬場は苦にしないで上手に走っていたし、直線は本当にいい脚を使ってくれました。久々に乗ったけど、やっぱり地力がある。
◇2着ウイングレット
※田中勝騎手 デキが良かったのもあるし、距離のせいもあるのか少しハミを取って走っていたからね。いい感じで抜け出しそうになったけど、もうひと伸びができなかった。馬場は気にしなかったし、何とかしたかったんだけど、残念。
◇3着ヤマニンメルベイユ
※勝浦騎手 久々でも雰囲気は良かったし、この馬の力を出せばチャンスはあると思っていました。揉まれると弱いから自分の競馬ができればと思っていましたが、うまくハナが切れたし、道中はヨシヨシと思いながら乗っていました。最後まで渋太く粘っていたし、着差が着差だけに本当に悔しい。
【第21回ファルコンS】桜とスプリンターは見ごろも短いってね!
2007年3月13日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
去年から開催時期が変わったファルコンS。この時期から1200の重賞を狙う3歳馬となると、もうはっきり言えばクラシックをすでに諦めた馬たちしか出走してこない。それどころか東京芝マイルに対応できるわけもないので、NHKマイルカップでさえも諦めた馬たちということになる。出走表をみても、1200にしか実績がない馬達が集まった。以前も書いたが、日本の芝1200しか対応できない馬というのは極論すれば世界一スタミナがない馬達といっても過言ではない。去年は勝ち馬は秋のスプリンターズSこそ3着に入ったが、他は散々な成績。今後もここの勝ち馬が将来に向けて大きく飛躍という絵は浮かんでこない。確かに距離路線の充実といえば聞こえはいいが、充実とは日本の芝1200でしか通用しない馬を作り出すことなのか。ただの救済レースということなら、何もいえないが。だったら父内国産限定レースのほうがまだ価値があるんじゃないの。と思ったり。
とまあ、ちょっと昔ならばマル外に席巻されそうなレース設定だが、今年の結果はサクラバクシンオー産駒のワンツースリー。うーん、マル外の層の薄さというものも短距離路線のレベルの低下にも繋がっているのかなとも考えさせられた。確かにサクラバクシンオー産駒の軽さは偉大ではあるが。しかしまあ上位3頭とも母父を見る限り、追って味があるようには全く見えず。勝ったアドマイヤホクトは母父カーネギー。これで1200は4戦4勝。PrincelyGiftの4*4でとにかく軽さが強調されているとにかくスプリンター。今後も大崩れはしないだろう。2着カノヤザクラは母父Woodman。平坦ならばといったところだが、将来性となると・・・。サクラゼウスは母父SeattleSlewこちらも今後は厳しそうだが、本賞金が加算されなかったからまだマシかも。
◆レース後のコメント
◇1着アドマイヤホクト
※横山典騎手 スタートだけに気をつけて乗りました。テンションが高い馬だと思っていたけど、今日はおとなしくて落ち着きがありました。前半スムーズに運べたから、楽な勝ち方ができました。
◇2着カノヤザクラ
※上村騎手 前半が押っつけ気味でしたが、勝ち馬は前で楽をしていましたからね。最後はその差が出た感じですが、終いの伸びは目立っていたし、能力は高いですよ。
◇3着サクラゼウス
※勝浦騎手 内枠だったから行くつもりではいましたが、外の馬にこられて少し厳しい展開になってしまいました。勝ち馬には並ぶ間もなく交わされましたが、その他とは差がなかったし、よく踏ん張っていると思います。
【第44回弥生賞回顧】トライアルの乗り方が変わるポストサンデー時代
2007年3月10日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
わかりやすいほどにポストサンデーサイレンス時代のクラシックを見据えるトライアル。流石に武豊、修正してくるねえw
勝ったアドマイヤオーラはエンジンが入ると抜群の瞬発力を使えるが、スローペースから一気に変わる緩急のあるレースでは追走に苦労するタイプ。父のアグネスタキオンもサンデーサイレンス産駒ながら脚を溜めての末脚というよりは、ある程度のペースで先行しながら繰り出す末脚に凄みがあったタイプだけに正統の後継者としての走りを見せている。前回シンザン記念ではペースの遅さもあって、4コーナーで手が動きながらの追走であったが、今回はそのような同馬の特性を見抜いた武豊の前々での競馬。同じトライアルとしての走りであっても、SS産駒のように溜めて、どれだけの脚を使えるかをはかることが無意味であるということを意識したレースの作り方。逃げた馬がある程度のペースを演出してくれたこともあって、この馬の潜在能力を発揮した競馬となった。59.8-60.7と前傾の流れを中団より前で追走し、上がりを11.8-11.7-11.7でまとめてくるのだから恐れ入る。当然同じ皐月賞も彼にとってベストパフォーマンスを見せられる舞台であろう。
2着のココナッツパンチはマンハッタンカフェ産駒。本質的にステイヤーで体がこの時期にはできあがってない印象が多い同産駒のなかで、キャリア1戦でここまで立ち回ったのは素質の高さ。ただ「権利が取れたので皐月賞には出るが、ダービーが目標4着以内に入りたい」という陣営の発言は正直な気持ちだろう。春に体が追いついていない状態で走ったがために、立て直しを必要とした父のように走りすぎとならないことを祈りたい。とはいえ権利もってるからには、皐月パスして青葉賞からダービーともいかないだろうしねえ。3着ドリームジャーニーは仕上がりすぎるほどに仕上がっていた。ここでの好走は不思議ではないが、追い切りでやりすぎたことが今後に影響しなければ良いのだが。今後の調整が難しそうな上に朝日杯組と別路線組のレベルの差がみえつつある現状、春の戦い方は難しくなりそうだ。それにしてもすでに1強ムードが漂う牝馬戦線と違って、多士済々で楽しみな牡馬クラシック。これだけ面子が揃うと、当然本番では緊張感のあるレースが期待される。これは皐月賞から見に行くしかない。
◆レース後のコメント
◇1着アドマイヤオーラ
※武豊騎手 1角までは前につける気持ちで行かせました。スローにならず、ちょうどいい流れでしたね。意識して早目早目の競馬をしたが、思った通りの競馬ができましたね。先頭に立ってから少しフラフラしたが、最後もう一度脚を使ってくれました。コース替わりは問題なかったし、距離も大丈夫でしたね。次へ向けての競馬ができたし、これで胸を張って皐月賞へ行けますね。
◇2着ココナッツパンチ
※吉田豊騎手 幾らかテンに力んでいたけど、向正面では落ち着いてくれました。逆に勝負どころでは押っつけ押っつけの手応え。4角は大外を回ってあの脚ですからね。改めて能力を感じました。今日は返し馬でも落ち着いていましたよ。
◇3着ドリームジャーニー
※蛯名騎手 自分で体を造るタイプなので、体はいい感じに仕上がっていたね。道中もいい感じだったが、直線で内から外からと寄られたのが、体が小さな馬だけに応えたね。でも、坂を上ってもう一度脚を使ってくれたのはさすがだね。これでもう少し前半力を抜いて走れればいいね。
【第2回オーシャンS回顧】スプリント路線の現状は不安
2007年3月 7日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
ころころと勝ち馬が変わってしまいそうな主役不在のスプリント戦線。主役の登場を待たれるところだが、前走その期待を裏切ったアンバージャックは叩き2戦目の今回はなんとブービー負け。といっても、返し馬をみればわかることだが、とにかく出来が悪い。素人目にも見えるほどに窮屈でゴトゴトした走り。どう考えても休ませたほうがいい状態でこれで続戦するようなら、今後復活は厳しくなる。
そんな中で勝ったのはアイルラヴァゲイン。昇給即通用といえば昔はサンデーサイレンス、今はエルコンドルパサーというほど、とにかく一つ勝つと上のクラスでの通用が目立つエルコンドルパサー産駒。この馬の場合は3歳時からG13着がある馬なので、この公式に当てはめるには、ちょっと微妙かもしれないが、ナンにせよ、形だけ見れば前走のダート戦をノーカウントすれば準オープンからの連勝。本格化すると手がつけられない同産駒だけに高松宮記念でも大崩れはしないだろう。これで2004年新潟2歳S組は6着まで重賞制覇。恐るべし。種牡馬入りしたら是非フェリシアにつけて・・・って血が濃すぎますね。ホントに早世したのが惜しまれる。
2着サチノスイーティーはスムーズに行けばそうそうバテないパワー型のスプリンター。いかにも中山芝1200が向いているタイプで、脚質にも幅がでてきて、ここは絶好の狙い目だった。単で勝負&アイルラヴァゲインとの組み合わせをもってなかったので意味ありませんが。高松宮記念でも馬場状態によっては好走しそう。とはいえ、9歳馬リキアイタイカンが5着に入るレースレベル(よく頑張ってるのは凄いけど)。スプリント界のレベル低下は深刻だなといった印象。古馬戦線の天皇賞秋~マイルやクラシックの存在ゆえに、レース出走馬が複層的に絡まっている1600から3000超に対して、別の競馬になっているスプリント路線。ただでさえ軽い日本の馬場だけに特性の違う馬と揉まれないスプリントのレベル低下は今後も免れないのだろう。
◆レース後のコメント
◇1着アイルラヴァゲイン
※松岡騎手 ちょうどいいペースで折り合いがつきましたからね。いつも手応えはいい馬ですが、今日も道中はそんな感じでした。もっと楽に勝てるかと思いましたが、最後は勝てて良かったです。前走はダートを使ったようですが、やはり芝の方がいい。スピードと破壊力がセールスポイントでGⅠでも期待が持てます。
◇2着サチノスイーティー
※吉田隼騎手 外で包まれることもなく、スムーズな競馬ができました。最後も叩き合いで2着を確保してくれましたし、よく走っていると思います。前走より斤量が3Kg増えて55Kg。それでここまで頑張れたんですから、これからも楽しみです。
◇3着シルヴァーゼット
※2着はあるかと思ったんですが……。でも、自分のペースで行ければ最後まで渋太いですね。それに、体が絞れていたことも良かったんだと思います。芝でもダートでも走りますね。
【第14回チューリップ賞回顧】あまりの強さに酔わずにはいられない
2007年3月 6日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
本番前にこの2頭がぶつかってしまうことが残念なような、楽しみなような複雑な気分で迎えた桜花賞トライアル。しかし終わってみると展開面が影響したにはせよ、勝ち馬のその強さに感嘆のため息を漏らしてしまうほどに一方的な競馬となってしまった。逃げ馬の見当たらないメンバー構成だったために、ダイワスカーレットが押し出されるようにハナへ。鞍上としては逃げ馬の後ろでタイミングをはかりながらスパートしたかったのだろうが、この時点で腹をくくったか、追い比べに持ち込む展開へ。ここで自分からレースを動かして、繊細な牝馬にトライアルでヘンな癖をつけられないだけに、この戦略は仕方なかったところか。ただこれによって圧倒的にウォッカは有利な競馬に。一瞬掛かる素振りを見せたが、軽く抑えると折り合いついて中団で脚をじっくり溜めるウォッカ。4コーナーで馬が行く気になると、その瞬発力は有馬記念のディープインパクトを思わせるような素晴らしさ。あっという間にダイワに並びかけると、それを待って仕掛けるダイワを子ども扱い。涼やかな走りで抜け出すと、あとはゴールまで鞭をいれずに完勝。とにかく強かった。確かに押し出されての逃げで自分の競馬ができず、相手ありきの競馬になったダイワスカーレットは不利な競馬であったが、それにしてもウォッカの末脚の仕掛けられてからの瞬発力、持続性は特筆すべきものがある。これが従来の阪神コースなら、ダイワの逆転もあったであろうが、同じ舞台では逆転は難しいだろう。一強ムードの牝馬クラシック戦線。カワカミプリンセスとぶつかる日が楽しみで仕方がない・・・というのは気が早すぎ?w
◆レース後のコメント
◇1着ウオッカ
※四位騎手 今年2走目ということもあってか、今日はレース前のテンションが少し高かった。だから、意識して控えて馬の後ろにつけてのレースを。3~4角はもう少しゆっくりと動きたかったが、馬が走る気になっていたのでそのまま行かせたんだ。直線は安藤さんの馬とのマッチレースになったが、本番が楽しみになる走りを見せてくれたね。
◇2着ダイワスカーレット
※安藤勝騎手 行く気はなかったけど、スピードの乗りがいい馬だからね。3角で物見をしたり、若い面を見せていたけど、前よりはマシになっていたし、もっと速い流れになれば集中力も増すだろうけどね。この馬だって本当に強い競馬をしているけど、あの位置から直線でスッと並ばれてしまったものね。今日は勝ち馬の強さを認めるしかない。
◇3着レインダンス
※武幸騎手 以前と比べると緩い感じがなくなった。重賞のここでもある程度の位置を取れたしね。前2頭が強かったし、本質的にはもっと長い距離の方がいい馬。よく頑張っているよ。
【第16回アーリントンカップ回顧】モノサシ馬をしっかり抑えてクラシック候補誕生
2007年3月 5日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
クラシックでもマイルに対応するスピードが求められるためか、ここをステップにする馬が増えてきたアーリントンカップ。今年のメンバーもクラシックを睨む馬、マイルで活躍が期待される馬、さらにここまで完全に世代内のモノサシ馬となりつつあるローレルゲレイロが出走して注目すべきレースとなった。レースはマイネルレーニアが引っ張る展開。直線が長くなりすぎて追い込みが決まらないこともあってか、他の有力馬も前で前での競馬。新装阪神では見慣れた光景となった、いたずらに余力を残しての追い比べはトーセンキャプテンとローレルゲレイロのデッドヒートを演出。何度も馬体をぶつけながらの競り合いとなったが、とにかく闘争心の強い馬が目立つジャングルポケット産駒のトーセンキャプテンと、最後にいつも甘くなるローレルゲレイロでは結果はわかったようなもので、当然のごとくトーセンキャプテンの勝利となった。トーセンキャプテンはジャングルポケットに母はサンデーピクニック。欧州で走った異色のSS牝馬を母だが血統はもちろん良血。今後の上昇度も含めて、素質を感じさせる勝利であった。遺伝力の強さが感じられるジャングルポケット産駒。フサイチホウオーとの対決が楽しみになった。しかしジャンポケは父がフジキセキの癖に勝負強い馬を出すなあ(違
2着のローレルゲレイロはやはり最後が甘くなった。こちらも父キングヘイローそっくりといっていい。というか、この血統を溜めて瞬発力勝負させても実力を出し切れないことは、リファール系に乗せたら天下一品の本田騎手はわかっていたはずだが。今後のことを見据えて違う味を引き出したかったのかもしれない。前向きに前に行ってしまう馬だけに、小回りの直線の短い競馬場で自分の競馬に持ち込めないと勝ちきるのは厳しそう。
◆レース後のコメント
◇1着トーセンキャプテン
※四位騎手 内枠だったのでいい位置を取るのに脚を使ったけど、道中は流れに乗って運べた。直線では狭い間を割って出てくれたし、最後は2着馬とぶつかり合ったけど、よく差し返してくれたね。本当にいい根性をしている。デビューから1カ月ちょっとで3走目、初めての阪神コースということもあってイレ込んでいたし、苦しいところはあったけど、よく克服してくれた。これからも楽しみ。
◇2着ローレルゲレイロ
※本田騎手 追い出しをギリギリまで我慢したし、一旦は前に出てくれたんだけどね。最後で頭を上げてしまう分、どうしても終いが甘くなるんだ。何とかしたかったんだけど……。
◇3着マイネルレーニア
※松岡騎手 スンナリとした競馬が理想だったし、開幕週でもあるので今日は積極的に行きました。スムーズなレースはできましたけどね。馬格がある馬で、間隔が開いていたことも最後にきて影響したんだと思います。これで、もっと良くなってきてくれるはずです。
【第51回阪急杯回顧】スプリント路線のレベル低下は止まらない
2007年3月 5日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
同着とはいえチグハグな競馬になりながらも勝たせてしまうあたりが今のアンカツの充実振りか。プリサイスマシーンは良すぎるほどの絶好のスタート。そのまま前に行かせるかと思ったが、抑えて内ラチ沿いで脚を溜めさせた。直線パトロールビデオでみるとそうは行き場のない状況であったが、何度か後方を確認しながら空いたスペースに突っ込ませて、見事に脚を使いきらせた。ラフさと能力を出し切らせすぎる騎乗から、SS産駒に乗せると後が怖い騎手だったが、ポストサンデーの消耗度の強い競馬が増えてきた最近ではアンカツと時代がマッチしてきた印象を受ける。まさに騎手として充実期でそう簡単に止められないだろう。一方同着のもう一方は今季不調が囁かれていた幸。それほど特筆すべき騎乗ではなかったようだが、最後は今日は引退がかかった調教師の思いも乗り移ったか、馬が頑張った。とはいえ馬自体はここにきて充実してきていたのは前走、前々走からわかっていたことで1400で新味が出たという見方が正しいか。
3着スズカフェニックスはまさに充実期。サンデーサイレンスをためさせたら天下一品の武豊らしい競馬ではあった。これで差しきれないのが時代の流れというものなのだよ!といったら言い過ぎか。いかにも安田記念で狙いたくなる馬だが、最近の安田記念は香港馬の参戦で末脚だけでは対応できないレースになりつつあるだけに、今回と同じような競馬で最後は届かないという可能性が高そう。4着キンシャノキセキはフジキセキ産駒だけに溜めてどうこうという馬ではない。今回は前にいけなかった時点で終了。それでもよく伸びているが。
◆レース後のコメント
◇1着プリサイスマシーン
※安藤勝騎手 相手もなかなか渋太かったけど、よく伸びてくれたし、何とか交わしてくれたと思ったんだけどね。スタートが良過ぎて、一度下げるような形でスムーズではないところもあった。その意味では1200mにも対応してくれると思う。行きっぷり自体も悪くなかったからね。“新しい面を見せてくれた”
◇1着エイシンドーバー
※幸騎手 ゴールした瞬間の態勢は不利だなあと思っていましたが、ちょうど首を下げたところだったので、祈るような気持ちでした。久しぶりに乗せていただきましたが、先生の中央での最後の重賞レースでしたし、何とか勝ちたかっただけに、本当に良かったです。今までは1600~1800mぐらいで活躍してきましたが、1400mでもいいレースができましたからね。新しい面を見せてくれたと思います。
◇3着スズカフェニックス
※武豊騎手 あと一完歩で変わっていたけどねえ。でも、あの位置からよく詰め寄ってくれた。今、ほんと絶好調じゃないかな。
【第81回中山記念回顧】不可解な感傷を抱かせる栗毛の逃げ馬
2007年2月28日 yuta | 個別ページ | コメント(3) | トラックバック(0) | はてブに追加
ローエングリンという馬に感じるこの不可解な期待と失望。8歳で中山記念を勝つ姿を本当に見たかったのか。しかしそれは結局のところ、あの宝塚記念の好走を見てしまった僕の戯言なのかもしれない。
あのとき彼の走りっぷりに、あの馬の姿を重ねてしまった。気持ちよさそうに走る栗毛の逃げ馬。しかしその思いは本来のローエングリンの走りを失わせていくに過ぎなかった。不可解なローテーション、騎手選択、レース内容。気づけば彼はスランプに陥り、そして脚質転換してしまった。正直に言えば、僕には先頭を走れないローエングリンに何の感慨もわかなかった。たとえ好走したとしても。だから2007年の中山記念において、ローエングリンという馬に対する僕の完全に興味は失われていた。ゲートが開いて、ロケットスタートを決めた彼を見て、はじめて彼を意識し、驚いて画面の中を見つめた。久々に気持ちよさそうに風を切るローエングリン。いつ以来だろう、こんな走りを見るのは。そして直線並びかけられたところで、やっぱり無理か、と思わせておいてのもう一伸び。ああ、まるであのときの宝塚記念みたいじゃないか。独りごちた僕は、しかしすぐに夢から醒める。なんで8歳にもなって中山記念なんて勝ってるんだよ。後藤のインタビューを醒めた思いで見つめる。でもきっと、こんな期待が彼をここまで迷走させてしまったのだろう。そんな失望とも反省とも、復活した嬉しさとも違う感傷を抱きながら僕は思う。
サイレンススズカはもういない。
◆レース後のコメント
◇1着ローエングリン
※後藤浩騎手 この馬とのコンビは久しぶりだったが、まずチャンスをもらえたことを感謝したい。以前に乗っていた時にはつらいことも含めて、本当にいろいろな経験をさせてもらったが、いつも馬との会話を大事にしていた。今日は逃げるレースになったが、僕はこの馬のいい頃のイメージを思い出しながら乗っていたし、また馬の方もそのことを考えてくれていたのだと思う。今回乗って改めて素晴らしい馬だと感じさせられたね。
◇2着エアシェイディ
※伊藤正調教師 勝ったローエングリンと比べると、格の面では少し及ばない感じですが、この馬も確実に力をつけてきています。今日も直線の短いコースでしたが、キッチリと脚を使ってくれましたから。もう、信頼が置ける段階まできているし、あとはこちらがいい条件のレースを選んで、結果を出してあげるだけですね。
◇3着ダンスインザモア
※蛯名騎手 ゲートの中で頭を上げて、スタートを上手に出ることができませんでした。こうなったら、脚をタメて直線に勝負を賭けるしかないですからね。ちょうどいい流れになり、最後は素晴らしい脚を使ってくれたんですが、ゴール前の脚いろが良かっただけに、余計にスタートのロスが悔しいね。
【第47回きさらぎ賞】幻影を引きずる2007年クラシック
2007年2月16日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
断然の人気を背負ったオーシャンエイプス。結果として4着に終わったわけだが、スター候補を必死で探すその周りの空気には、ディープインパクトの幻影をまだまだ競馬マスコミが引きずっていること実感させられるものであった。・・・というのは誰にでもわかることなので、これ以上は突っ込んでも仕方ない。しかし今回武豊が「幻影」を引きずっているのを露呈してしまったことは、今後の競馬、馬券を考える上で触れずにはいられないことだ。
今年のきさらぎ賞のペースを見てみると12.8-11.3-12.3-12.9-12.4-12.1-11.3-11.4-12.3とアサクサキングスの逃げっぷりに反して、決して速い流れではなかった。これを後続が幻惑されてしまったというのはあまりに安易。ペリエはともかく、武豊ほどの騎手が実際のペースを把握しきれていなかったとは思いがたい。ここで注目すべき点は、たかだが1勝馬。まだまだクラシックに乗れるかわからない馬に乗りながらも、武豊が直線勝負で脚をはかる競馬をしてしまったということである。このような競馬は最近の3歳戦ではある意味見慣れた風景である。しかし、このような「クラシックを見据えた試し乗り」をこのような出走権の取れていない状況下でしてしまうことは、あまりにも騎手が(見てる僕らもかもしれないが)、「サンデーサイレンスという幻影」に引きずられてしまっているということではないだろうか。
確かにSS産駒であったならば、「どれくらいの脚を使えるか」と「出走権を確保するために2着以内に入る」ということが両立した。なぜか。それは「あまりにもSS産駒のレベルが高かったためにクラシックとは常にSS産駒との戦いであったから」である。「SS産駒が非SS産駒よりも強い」という前提が成立していたといってもよい過去においては、他のSS産駒に勝つということがクラシックに勝つための条件であった。それがために「SS産駒の特長である直線での爆発的な末脚がどのレベルかということが、イコールその馬がクラシックで戦えるレベルか」という命題が成り立っていた。つまりペースだの、展開だのということは二の次で、末脚さえ通用するならばクラシックレベルの馬は最低の賞金は稼ぐことができたのである。
しかし今SS産駒はいない。SS産駒のいない競馬では「直線での末脚」が「クラシックを勝つための能力、賞金条件」を担保しなくなったのである。そのために今回のような本質的に前が有利な展開になれば後続は手も脚も出ないのは当たり前であった。ロベルト系のマヤノトップガン産駒にスローペースでの末脚勝負の競馬など実力を発揮する乗り方でも、能力を測る乗り方でもない。しかし武豊は「ここ数年のクラシックの戦い方」を踏襲してしまった。もちろん武豊はオーシャンエイプスがディープインパクトではないということは重々承知であったであろう。しかし「SS産駒でいないクラシックの戦い方」を頭でわかっていても、まだまだ咄嗟に対応しきれていないように感じる。共同通信杯におけるニュービギニングの競馬も同じ文脈で捕らえることが可能なのではないだろうか。
以前書いたそれでも武豊を中心に競馬はまわるほど武豊は今の競馬に対応していないとは思わない。だが、ことクラシックという点においてはまだまだ武豊に限らず、各陣営も対応しきれていないように思えてならない。今後SS産駒のいないクラシックは続いていく。このことにどのような競馬を騎手が、調教師が演出していくのか(その意味ではSSに毒されすぎていないアンカツや若手には注目だ)ということは非常に興味深い。ポストサンデーサイレンス時代はまだ始まったばかりである。
◆レース後のコメント
◇1着アサクサキングス
※武幸騎手 行けたら行って欲しいとの指示。他馬の様子を見つつ、いい感じでハナに。道中は遊んでいたが、仕掛けてからはスッと反応。あまり後ろは気にしたくなかったが、見るとかなり離れていたのでこのまま押し切れるんじゃないかと思ったね。急きょの乗り替わりだったが、本当にいい馬に乗せてもらった。
◇2着ナムラマース
※ペリエ騎手 思った通りの展開だったが、3角で行こうとした時にちょっとズブさを覗かせた。それでも、ラストはしっかりと伸びてくれたし、能力のある馬だよ。
◇3着サムライタイガース
※安藤勝騎手 攻め馬ではフワフワする面があるが、レースではまっすぐに、しっかりと伸びてくれる。実戦に行った方が走りがスムーズだね。まだまだ、これから強くなって行く馬だよ。
【第12回シルクロードS回顧】ベテラン健在も新鮮味には欠けるステップに
2007年2月 8日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
クラス分けの変更の所為で、やたらと層が厚くなっている準オープン。単純に頭数が増えただけでなく、勝ち上がりのレベルも上がってきたようで、準オープンを勝った馬が重賞でというケースが増えている。エムオーウイナーも新春Sを勝っての重賞挑戦でいきなり勝ちきってみせた。このパターンは今後もあると思われるだけに馬券の参考にしたい。血統を見るとニホンピロウイナー*キャロルハウスと一昔前の雰囲気。G1となると力不足な感は否めないが、SirGayloadのクロスがといえば、キングヘイローが思い浮かぶところで、今のレベルが低下した短距離界なら通用してしまう危険性も。
2着3着はフジキセキ産駒。タマモホットプレイは2番が効かない馬のはずが2連続好走。それだけ今の短距離界はレベルが落ちてるのかなと思ってしまうところではある。ビーナスラインは洋芝向きで北海道専門かとも思われたが、洋芝中心の冬の京都なら好走できたということか。6歳馬のワンツースリーで新鮮味がない中で期待のアンバージャックは4着。今回は休み明けが響いた形だが、父はパラダイスクリーク。うーん、ここからさらに成長力を見せるというよりはG3あたりでウロチョロしそうなイメージだ。
◆レース後のコメント
◇1着エムオーウイナー
※小牧太騎手 この馬はトモが素晴らしい。まだ柔らかいところがあるし、実が入ってくればもっと走ってくるはず。今日は結果的に、出負け気味だったのが良かったのかも。道中、力を抜いて走ってくれたし、以前よりも追い出してからがしっかりしていたね。
◇2着タマモホットプレイ
※渡辺薫騎手 前回はガツンと掛かるぐらいだったが、今日は押していかないと駄目なぐらい。やっとあの位置を取ったが、道中の手応えはあまり良くなかった。ちょっと気ムラな面があるようで……。最後は地力で何とか2着を確保してくれましたが。
◇3着ビーナスライン
※秋山騎手 勝負どころでゴチャついてブレーキをかけるところがありました。直線はしっかりと伸びてくれましたし、スムーズだったなら2着はあったと思います。昨年の夏よりも馬は良くなっていますし、ここで何とか賞金を加算してGⅠに向かいたかったのですが。
【第41回共同通信杯回顧】実質1強の競馬で結果を出した鳳凰
2007年2月 7日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
古馬戦の東京芝1800は比較的スタミナ勝負で2200くらいがベストの馬が連対するコースである。しかしこれも3歳戦となると様相が変わる。やはり若馬だけに折り合いに気を使うせいか、その後の連対馬戦績を見ると、2000あたりがベストの馬が多い。言い換えれば、スローからミドルの流れでの瞬発力勝負に強い馬が連対しやすいということになる。ニュービギニングは非常にスタミナ寄りの流れだったホープフルSを後ろから差しきるという、いかにもリファールっぽい前が脚をなくしたときに一気に突っ込んでくるタイプ。いうなればブラックタイドの全弟で瞬発力があるというには程遠い。そう考えるとニュービギニングがここで上位に来るシーンは浮かばなかった。今後はスプリングSやラジオたんぱ賞など芝1800で狙いたいところだ。
ということで、実質1強だったフサイチホウオーは期待通りの圧勝を演じた。とにかく並んでからが強い。瞬発力のあるメイショウサムソンといってもいいくらいで、並べば交わされるシーンが想像できない馬だ。ただ父親のトニービン~ジャングルポケットのラインらしく、一気にトップギアに持っていくことは出来ないタイプ。この系統は早い上がりは使えるが、比較的同じようなラップで伸び続ける(SSと比べてだが)血統だけに、ドスローで本当に一瞬の脚が求められる展開になると後ろから差されてしまうことも考えられる。まあ前に行ける&とにかく最近積極的な競馬が目立つアンカツが鞍上なだけに、そのような弱点を見せないで春は通過してしまうかもしれないが。生で見たが、イメージよりも伸びのある馬体で2400まではまず問題ない。菊となるとパワーが勝ちすぎてるような気もするが。今後は皐月~ダービーに絞る模様。マツクニ大好きな春の東京3戦はしないのは一安心。3歳馬に春の東京でG1三連戦は過酷過ぎる。
2着ダイレクトキャッチはこまめに脚を使えないタイプで小回りの中山だとどうしても競馬が下手になってしまう。広い東京に変わったのがよかった。ただオースミダイドウ同様の母父ストームキャットのSW産駒。距離が伸びてよいとは思えず、2000までの馬だろう。3着フライングアップルは完成度でここまで見事な物差し馬ぶりを発揮。ただ現場で馬体をみても成長力は感じられない。今後は善戦しつつも徐々に尻すぼみとなりそうだ。5着インパーフェクトは完全にリズムが狂っている。なんで夏に短距離を使い続けたのか。理解に苦しむ。7着フリオーソは本質的に芝があわないというより、厩舎が芝向きに馬を作れていない。繋ぎをみても芝が全然ダメだとは思えず、慣れが必要か。
◆レース後のコメント
◇1着フサイチホウオー
※安藤勝騎手 いつもよりおとなしくて雰囲気が良かった。大人になっているね。ただ、返し馬で少し左に行きたがっていたから、道中は前に壁を作って運んだ。直線はもう少しビュッと伸びて欲しかったけど、渋太かったよ。大きく離して勝つ馬じゃないし、メンバーも揃っていたからね。競馬が上手な馬だから右回りでも問題ない。本当にこれからも楽しみだね。
◇2着ダイレクトキャッチ
※北村宏騎手 直線の長い東京だし、一瞬の脚を生かすように乗りました。勝ち馬は渋太そうなので意識的に馬体を併せないようにしたんですが、向こうはもうひと伸びしましたからね。東京の方がレースをしやすいのは確かですが、中山でも流れひとつだと思います。
◇3着フライングアップル
※岩田騎手 スタートが良かったし、テンに少し力んでいたけど、3角までにはうまくハミが抜けてくれた。ただ、好位につけて結果的に目標にされてしまったかも知れない。切れ味は感じたし、勝った馬と比べても展開ひとつで逆転できそうな手応えは掴んだ。
【第21回根岸S回顧】本番に繋がるかは疑問の前哨戦
2007年1月30日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
トウショウギアがそれなりのペースで引っ張ったため、かなり最後はスタミナ切れの中での直線勝負となった根岸S。前に馬をみてのソツないレース運びをしたシーキングザベストが抜けるかと思ったが、外からビッググラスが伸びての重賞勝ち。ここ数戦ダートでは大崩れしてなかったが、重賞には壁があると思っていただけに意外な勝利。エルコンドルパサー産駒は嵌るとスゴイ脚をたまに使う。ただ嵌りすぎた感もあり、フェブラリーSで2番が効くかというと微妙なところ。
2着のシーキングザベストはダイヤと紛らわしいくらいにツメが甘い。次は武蔵野Sで勝った東京マイルのダートで巻き返しが期待されるが、勝ちきるイメージはわきづらい。3着ニホンピロサートは例年好走するガーネットSで後方から鋭い脚を見せた1頭。ただしこちらも本番では?4着リミットレスピッドはSS*NTで何度も言うが使える脚が短い。本番での巻き返しは厳しいだろう。
◆レース後のコメント
◇1着ビッググラス
※村田騎手 ある程度、前々の位置につけてそこから渋太く粘るようなイメージをこの馬には持っていた。ただ、今日は人気もなかったし、テンに無理せずに馬任せのレースをしてみた。それで道中は中団よりも後ろ目からになったね。直線はこちらが予想していた以上の脚を使ってくれたのでビックリしている。次のフェブラリーSでは距離がマイルに延びるが大丈夫だと思う。またこれくらいの脚を使ってくれれば楽しみ。僕自身も中央で初めて重賞を勝てて嬉しい。
◇2着シーキングザベスト
※福永騎手 前に壁を置いて理想的なポジションで流れに乗れたし、思い通りのレースはできた。人気になっていた馬たちには先着しているんだが……。
◇3着ニホンピロサート
※勝浦騎手 前半は無理せずジックリ行ったんだけど、左回りはしっくりこないね。手応えも何か怪しかった。右回りの方がいいタイプだね。それでも最後は差し切れるぐらいの感じだったし、よく頑張ってくれたと思う。高齢馬だけど、まだまだやれる馬だよ。
【第57回東京新聞杯】春には繋がらない東京マイルのG3
2007年1月30日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ディープインパクトが引退し、3歳からも姿が消えたサンデーサイレンス産駒だが、古馬のこれくらいの隙間重賞にはまだまだ元気な馬がたくさんいる。出走馬中5頭がSS産駒となった東京新聞杯は結果もSSのワンツーとなった。勝ったスズカフェニックスは、この前々走以外はずっと上がり1位をマークし続けて10戦近く。直線の長い東京マイルはぴったり。富士Sでは後塵を拝したエアシェイディに借りを返した形となった。ただ今回はペースが速くなった&外伸びになりがちな開催時期も幸いだった。同じ舞台の安田記念ともなると、海外馬も出てきて、前が速いが潰れないタフなレースになる。そのような流れになると厳しそう。逆にこのまま上手く能力面と体調面をキープできれば秋のマイルCSのが面白いかもしれない。イメージとしてはハットトリックか。
2着エアシェイディは使える脚が短い分思い切った騎乗ができないのが弱点。典型的なSS*NTといっていいだろう。今回もギリギリまで追い出しを我慢したが、それでもダメ。東京に良績を残しているが、あくまでめぐり合わせで本質的には直線が長いコースが向いているわけではない。一瞬の脚はあるので大崩れはしないが、重賞となると勝ちきるまでには厳しいだろう。3着イースターはノリノリのエルコンドルパサー産駒。母親のイメージから1400くらいがピッタリなイメージで、京王杯SCあたりに出てきたら要注目。母母父は先日死亡したアンバーシャダイだった。
◆レース後のコメント
◇1着スズカフェニックス
※武豊騎手 今日はレース前に落ち着いていて凄くいい雰囲気でした。スタートが良くいい位置を取れたし、4角を回った時も手応えは抜群でした。素質のある馬でしたが、やっと力を出せるようになりましたね。これからが楽しみです。
◇2着エアシェイディ
※安藤勝騎手 早く抜け出したくなかったので、4角を回るところでひと呼吸置き、イースターを先に行かせておいて、そのあとを追走しました。今日は負けてしまいましたが、これまでの中では一番反応が良かったように思います。距離については1800mから2000mの方が却っていいかも知れませんよ。
◇3着イースター
※ルメール騎手 中団くらいからという指示でした。内々を徐々に上がって行く形でしたが、とても内容のあるレースだったと思います。勝った馬は大外からだったけど、この馬も最後までしっかりと走ってくれました。誉めてあげていいと思います。
【第14回平安S回顧】遅い流れも結果は例年と違うパターンに
2007年1月26日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ここに来てマヤノトップガン産駒が熱い。3歳でも楽しみな馬が勝ちあがっていたが、重賞でもメイショウトウコンが勝ち名乗りをあげた。芝では結果を出していなかったが、砂に変わって5戦4勝。いまだ底を見せていない。それにしても脚元の関係でデビューからしばらくは砂を使うというのは、良くある話だが条件馬が一度も砂を使わないで4歳夏まですごしたのは珍しいように思える。何か理由があったのだろうか。ただ芝でもずっと速い上がりはマークし続けていた。砂でその爆発力がさらに増したようだ。今回はスローのヨーイドンとなったが、母系にはリアルシャダイの入ったロベルトの3*4でスタミナを強調する配合。速い流れも悪いようには思えない。毎年遅い流れを先行内枠馬が勝つ平安Sは、あまりフェブラリーSに繋がらないが、例年とは違うレースとなった今年はじっくり検討する必要はありそうだ。
2着サンライズバッカスも母父にリアルシャダイ。ここはいかにも叩き台という造りで2着なのだから、実力は充分だということだろう。単純に考えれば、本番ではこちらのほうが期待できそうだがヘネシーってどうなんだ。3着シャーベットトーンは流れに乗れたことが大きすぎる。4着タイキエニグマは遅めの流れを見切って、速め速めの競馬。外を回されるのがみえみえだっただけに、この思い切りの良さは責められない。ただ結果として、自分の◎サカラートは飲み込まれてしまった。もっとスっと先行できるかと思ったのだが。
◆レース後のコメント
◇1着メイショウトウコン
※石橋守騎手 幸四郎(武幸騎手)からいろいろ癖は聞いていたし、厩舎からもジックリ乗って欲しいと聞いていたので末脚を信じて乗った。1~2角で少し行きたがったけど、その後はスムーズに折り合えたし、手応え良く運べたからね。追っての伸びは抜群だった。まだまだ強くなりそうな馬。これからが楽しみ。
◇2着サンライズバッカス
※安藤勝騎手 グンと伸びて最後で止まってしまったし、道中から突っ張るようなところもあった。追い切りでもそう感じたけど、太目が影響したんじゃないかな。
◇3着シャーベットトーン
※安藤勝騎手 グンと伸びて最後で止まってしまったし、道中から突っ張るようなところもあった。追い切りでもそう感じたけど、太目が影響したんじゃないかな。
【第48回AJCC回顧】2週連続で流れが特異となった古馬戦線
2007年1月26日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
復調しそうで、復調しないインティライミが出走したAJCC。中山2200というコース形態ははこの馬にはピッタリだったが、この暴走では出番はない。11秒台連発で沈んでしまった。それでも4着に粘っているのだから、強いことは強いのだが、この気性はしばらく治らないだろうし、馬券的にはしばらく買えないだろう。
勝ったマツリダゴッホは使い古されたSSの条件戦からの重賞制覇。SSの重賞は勢いが大事だということは、現在でも変わらずということか。ただインティライミにおかげで展開が向いたのは事実。掛かる面がある&頭が高いため追い比べになると不安が残るだけに、コース設定は不向きに思えたが、ハイペースで楽な追走。仕掛けた後は惰性で走りきれた。次は日経賞に向かうようだが、落ち着いた流れになると不安は残る。母父BoldRulerだけに一本調子な面も否めないところだ。
2着のインテレットはまたも出遅れ。この癖はしばらく治らなそうで頭で買うのは今後も不安だろう。3着シルクネクサスもインティライミに助けられたクチ。ハイペースでも同じ脚は使えるが、直線で使える脚自体は短いというロベルト系だけに、このような流れはよかった。ただここに来てグングン力をつけているのも事実。今後も直線の短い競馬場では出番がありそう。
これで古馬のレースは2週連続で乱ペース。原因はわかってるだけに、ディープのいない分の地盤沈下とは言いたくないが、いまだ核は見えてこない。
◆レース後のコメント
◇1着マツリダゴッホ
※横山典騎手 レース前は折り合い面にだけ気をつけて乗ろうと思っていたが、今日は今まで自分が乗った中で一番スムーズだった。逃げ馬がいいペースで行っていると思っていたが、それでもその馬がインティライミだったからね。それで3角から早目にスパートする形になった。今日はちょっと派手に勝ち過ぎた感じだけど、まだまだこれからもっと良くなってくる馬だよ。
◇2着インテレット
※後藤浩騎手 今日もゲートを潜るような仕草を見せていた。練習の時は大丈夫なんだけど、レースに行くと駄目なんだ。本当は中団よりも少し前につけたかったんだが、あのスタートではね。際どく追い上げてきているだけに悔しい。
◇3着シルクネクサス
※松岡騎手 折り合いをつけてスムーズに追走ができました。際どい競馬で3着だったし、今日のメンバーを考えれば収穫のあったレースだったと思います。昨年の中山金杯で跨った時と比較すると、とてもいい体になっていたし、本当に力をつけていますね。
【第54回日経新春杯回顧】G2というにはお粗末なレース展開
2007年1月15日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ハイペース、SS健在を見せ付けて、京成杯とは真逆な結果となった日経新春杯。サイレントディールがスタートして3ハロン目が11.0のダッシュ。しかしハナに立ってからは、一転ペースを落として13.0を連発。7ハロン目で13.8まで落とすとあっという間に後続に詰められて、先行した利が全くなくなってしまった。馬任せに逃げるにしても、これではペースをコントロールできてないので暴走してるだけとしかいえない。重賞なのだから、もう少し締まった競馬をして欲しいものだ。
結局前を無視してマイペースで走った後続の末脚比べとなるとSSに有利な流れに。SS産駒の初重賞という使い古された格言どおりの決着となった。トウカイワイルドは5歳で初重賞。父がミスプロで展開が向くとポコっと今後も重賞で連対しそうだ(グレイトジャーニーにスタミナつけたようなイメージ?)。トウカイエリートは実力を出し切ったが、競馬の綾だろう。アドマイヤフジは一つ勝つまでケンしたい。
◆レース後のコメント
◇1着トウカイワイルド
※安藤勝騎手 道中はマイペース。ジッとしていれば、どこかで必ず前は開くと信じていた。スパッと切れる感じはないけど、いつもと同様、追い出してジワジワと渋太い脚を使ってくれて、気がついたら先頭でゴールインしていた。ゆったりした流れで追走が楽だったし、今日は展開も向いたと思うが、本当によく頑張ってくれた。まだまだ、これから良くなっていく可能性を持った馬だよ。
◇2着トウカイエリート
※赤木騎手 体重増は重目ではなく、実が入ったものだと思う。走りにも柔らかみがあったしね。引っ張ってくれる馬がいて、いい展開だったし、ロスのないレースができたと思う。ゴール手前で交わされたのは悔しいね。初めての重賞挑戦で、馬は本当によく頑張ってくれたが……。
◇3着ダークメッセージ
※酒井学騎手 道中はアドマイヤフジを見ながらジックリと追走して、3角から内に入れた。芝だと3角でモタつくと聞いていたけど、しっかりとハミを取ってくれた。バテた馬が下がってきたけど、どこかで必ず前は開くと思っていたからね。最後に少し内にモタれはしたが、軽ハンデと状態の良さを生かせたと思う。