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【第58回安田記念回顧】ウオッカが強烈に酔わせてくれた2008春ベストレース←暫定
2008年6月10日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ウオッカひいてはタニノギムレット産駒のひとつのパターンが見えたレース。前走ヴィクトリアマイル時には「ロベルト系という観点からいえば、ある程度前で自分でレースを作っても脚が使えそうなものだが、ダメなのはメンタル的な問題?」と回顧で書いた。今回キツイ流れからのフィジカルなスタミナと、その中での末脚の持続力が問われる安田記念というレースで、そのポテンシャルの高さを見せつけてくれた。不安視されたメンタル面も「馬を動かせる騎手」への乗り代わりと厳しいラップでの競馬というショック療法で払拭した形だ。それにしてもここまで見事に騎手のスイッチが馬を蘇らせるとは。ここ数戦の競馬は「気分よく生かせて最後に脚を使わせる」「馬の気分を損ねないように乗る」というパターンに少し馬が飽いていたというのもあるのかもしれない。ある程度前走からの武豊が馬を前に行かせていた伏線があってこそというのもあるかもしれないが、「馬をストレスのない形で動かす技術を持つ数少ない騎手」である岩田へのスイッチは結果論ではあるが好判断だったといえるし、岩田は好騎乗だったといえる。若干話は逸れるが「馬を気分よく走らせる」のは秀才騎手、「馬を気分よく動かせる」のが天才騎手だと個人的には思っているので、そういう意味で前者に分類される四位、武豊に持っていない天才性を岩田は持っていると激しく評価したい。ちなみに後者に分類されるのは福永洋一とか、デットーリとか、確変時のペリエ、ルメール、田原あたりとか。
一方ウオッカ単体でなく、タニノギムレット産駒という領域で考えると、やはりブライアンズタイム産駒≠タニノギムレット産駒であることはキチンと指摘しておきたい。確かに広タニノギムレット産駒はい意味でロベルト系らしい使い込まれての成長度や、厳しいラップでも末脚が衰えないハイペース適性を持っているが、注意したいのは小回りで4コーナーから脚をなし崩しに使うのは得意ではないということ。これはたぶんタニノギムレットの現役時代に共通する骨格からくる不器用さが遺伝しているのであろうが、あくまで能力を出し切れるのは広いコースでの伸び伸びとした競馬をしてきたときである。イメージ的にはブライアンズタイム産駒4とトニービン産駒6くらいのイメージがよいのかもしれない。というわけで、今後のウォッカの路線を考えるとやはりある程度速く流れるマイル~2000mがベストとなるのだろう。そういう意味では秋は天皇賞→マイルCSが無難ではあろう。ただ外国馬の参戦からある程度前が流れるJCについては今日のような競馬が出来れば勝つ可能性は十分あると思われるので是非挑戦してもらいたい。
2着◎アルマダは香港馬の中では唯一マトモな状態だっただけに、この好走は想定内。グッドババはマイナス15キロが示すように体調不安であったし、ブリッシュラックは今年はお釣りがない状態だった。というかはじめて春のG1あたったよorz。先も書いたがキツイ流れでフィジカルなスタミナを問われがちな安田記念は前に行って、我慢できる馬、特に香港馬には絶好のレース(というか香港馬がいるからそういうレースになるとも言えるけど)だけに、個人的には得意なレースなのだ。3着エイシンドーバーは去年京王杯スプリングカップでレコード勝ちしているように時計勝負には自信があったし、ジリジリとした末脚は持っていた。確かに拾いづらい戦績ではあったが、去年の安田記念は消化不良気味だっただけに、福永が上手く乗ったといえよう。まあ3着馬は難しいやね。4着エアシェイディは母父ノーザンテーストでSS産駒では唯一買える血統構成。よくがんばった4着だろう。一方スズカフェニックスは切れ味勝負の典型的なSS産駒。この馬を安田記念で買うのはちょっとセンスなさ杉といったら言い過ぎか、いやでもダメでしょ、この馬買ったら。1番人気スーパーホーネットは8着。出負けは鞍上の若さが出たとも言えるし、また前走が鮮やかすぎてここでは乗りづらかった面はあるとも言える。1400があまりにベストと思える馬だけに、厳しい流れの東京マイルを勝つにはあと1ハロンの踏ん張りが効かなかったようにも思える。
NHKの中継で合田さんが春シーズンのベストレースと挙げていたが、個人的にも今年の安田記念には春シーズン暫定ベストレースの称号を与えたい。ウォッカの1年ぶりの復活という物語性、12.1-11.1-11.4-11.6-11.7-11.4-11.4-12.0と最後の1ハロンでグっと時計がかかるも全体は上がり34.8、勝ち馬34.0でまとめているというセクシーなラップ、そして有利不利のないガチンコ勝負での3馬身半差という圧倒的な勝利。どれをとっても春シーズンのベストといえる痺れるレースだった。←バキューン!
◆レース後のコメント
◇1着ウオッカ
※岩田騎手 この馬場状態と馬の気持ち、それに内目の枠を引いていたことで、今日は前々でのレース運びを考えていた。直線では内が開いていたので、迷わずに突いて行った。そこを一瞬で抜けて行って、そこからの加速が凄かったので、後続もこないだろうと思っていたし、実際に足音も聞こえてこなかったからね。あとは最後までしっかりと追うだけだった。追ってからの反応が凄く気持ち良くて、このあたりはさすがにダービー馬といったところだね。
◇2着アルマダ
※ホワイト騎手 素晴らしいレースだったが、勝った馬が強かった。4コーナーでは荒れた馬場を気にしていたので馬を馬場のいいところに出す必要があった。もっといい馬場でやらせてあげたかったが、全力は出せたし、悔いはない。
◇3着エイシンドーバー
※福永騎手 荒れ馬場は得意じゃないけど、何とか我慢して走ってくれた。内枠だったし、狙っていたポジションを取れてイメージ通りの競馬ができた。最後まで頑張ってくれたよ。
第一部は納得、秋に続編を見せて欲しい今年のダービー回顧
2008年6月 2日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
牝馬の優勝という去年のような衝撃はなかったとはいえ、着順を眺めてみれば、1番人気の優勝を筆頭に現時点での能力が綺麗に反映された今年のダービーは、JRAプレミアムの力を見せつける配当と共にある程度の満足感は得られたレースだったのではないだろうか。
勝ったディープスカイはスタートからインベタを走り、最後の直線で真横移動を見せながら、大外に持ち出しての差しきり。内ラチ沿いに拘った他馬を尻目に、愛馬の能力を信じた鞍上にエスコートされた見事な勝ちっぷりだった。前走は内を突いての勝利だったように、レース巧者ぶりであるのは間違いなく、ダスカにも共通するアグネスタキオン産駒一流馬のもつ自在性という武器を活かして、その芝2400を乗り切った。2400という距離に正直疑問を抱いていたが、メンタル面での強さからの自在性をきちんと受け継いだ一流馬は2400も十分こなせるということなのだろう。反省。ラップといい抜け出し方といい、最高の競馬をしたスマイルジャックを並ぶまもなく交わしたあたり、このメンバーでは何回やっても着順は変わらないと思わせるパフォーマンスではあった。ただ大外を豪快にといった印象の割にはレースをスタートからじっくり見ると、ロスのない綺麗な競馬をしていることには注目。それでいてここ5年でははじめて同日の1000万下のタイムを下回っているのは正直微妙。タイムだけで語ることは危険だが、世代の低評価イメージを覆したとは思えず、それだけに春の東京を2回使ったダメージをしっかり取って、秋に是非上の世代と戦って欲しい。
2着スマイルジャックの低評価はあまりに意外。皐月賞は無理して仕上げたスプリングSの反動が出ただけで、血統的にもダービーは完全に買いの呼吸だった。ただ殿下と現地でレース後に話したときにも出たのだが、「博打的に買いの呼吸だとはいえ、ダービーに対する態度として、その観点のみで◎を打てんよなあ」というところに引っかかってしまった。個人的には対抗としたが、博打的呼吸で着には突っ込んできそうだが、勝ちきるイメージがわかないなあというあたりの気持ちだっただけに仕方ないかなと。3着ブラックシェルは若干力のいる馬場だったことも向いた。1コーナーでこすられたことで武豊は納得がいってなかったようだが、マツクニ流のギリギリ仕上げだからこそ、そこで馬が怒ってしまったともいえる。勝ち馬には前走で完敗してるだけに結果として、この着順は順当であったとはいえよう。予想としては武豊と陣営を甘く見ていたかもしれない。◎マイネルチャールズは4着。減点ナシの仕上げ、騎乗だったようには思えるが、「ダービーを勝つための何か」というプラスアルファがなかったようには感じた。キチンと競馬したとはいえるが、末脚の爆発力があるわけではないことはわかっていたわけで。まあ逆に言えばそこを予想の段階で見抜けなかったのは勉強不足ということ。5着レインボーペガサスは妥当な成績。言うなれば前走の末脚は中山コースでこそ発揮できる瞬間的なパワー寄りのものだけに、馬場に助けられてこの結果といえよう。クリスタルウイング、アドマイヤコマンドは青葉賞組の能力は順当に出しましたよといった仲良し入線。サクセスブロッケンはレース前に危惧したとおり芝ダート云々よりも芝1400ベストの母親から受け継いだ距離適性の問題。明らかに2400は長かった。距離の話が出たところで、菊花賞への展望を軽く触れると、面白いのはスマイルジャックとマイネルチャールズ。特にマイネルチャールズは坂の下りを上手く使って、今回足りなかった「何か」を補えれば結構イケるかもという話をレース後に現地では話題にした。忘れないようにメモw
最後に四位のインタビューについて。唯一無二のダービーというレースのインタビューだったんだから、もうちょっとスマートにして欲しかった。先週の裁決ではないが、酌量の余地があったとしても、客観的な競馬のアピールとしては最悪の選択。レースそのものはそれなりの満足感を与えてくれる好レースだっただけに、残念の一言。
◆レース後のコメント
◇1着ディープスカイ
※四位騎手 やることをしっかりとやってプラス体重、これはデキがいいということ。返し馬でもいい感じだったしね。あとはインが荒れてきているので、内枠からどうコース取りをしようかと考えていた。ブラックシェルを見ながらと思っていたが、向こうが出て行ったので、こちらは下げてレースをした。4角ではフローテーションの後ろにいたが、そこからゴーサインを出す形に。最後は一杯になっていたし、内外が離れていたので前に出ているか微妙だと思ったが、勝てて良かったね。
◇2着スマイルジャック
※小牧太騎手 半馬身遅れたけど前が開いていたのでスッと好位へつけられた。これまで乗った3回は、ずっとハミを噛んだまま走っていたのが、今日は向正面で初めてハミが抜けたんだ。それで自分のペースで走れたのが大きかったね。直線で抜け出したときは足音が聞こえなくなったのでやったかと思ったが、離れたところから一気に差されてしまっては......。まだ良化の余地を残しているので秋が楽しみ
◇3着ブラックシェル
※武豊騎手 1角で挟まれたのがすべてだね。そこで引っ張って道中、力んで走ってしまったからね。直線は抜けてきそうな格好をしていたけど、伸び切れなかった。大きなレースでは皆、綺麗な競馬をして欲しいね。
今年のオークスが浮かび上がらせた裁決における「2つの身内」の問題
2008年5月27日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
オークスの回顧となると、やはりまずは審議の件について触れなければならない。すでにいくつかネットでも反応が拾えるわけだが、ここはやはり柏木集保のコメントを引用したい。
ひとつは「G1級の多頭数のレースだから少々のラフプレーは見逃してあげるべきだという情状酌量を許されてしかるべき」という見方がひとつ、もうひとつは「権威あるクラシックレースだからこそルールは守るべきだ」という見方があげられます。明らかに普通のレースならば降着です。 <U局競馬中継より>
改めて強く思ったのは、もう以前から指摘されていることだが、主催者であるJRAの職員による「審判・裁決」は完全に限界に達したというこの一点。これも今回の担当審判・裁決委員に対する不満やあいまいに対してではなく、制度に対してである。現在の審判・裁決のかかえる大きな不条理は、今回の斜行で改めてあまりに大きく明確になった。多頭数の激しいレースで、ときに斜行や他馬に対する妨害(故意ではないもの)が生じるのはやむをえない。レースである。そのときに審判は、公正であり、すべての競馬に関わる人びとに公平でなくてはならない。もちろんすべてのファンに対して。
しかし、審判がJRAの職員では、いかなる人物を配したところで最初からそれは不可能である。主催者であるJRAの優秀な職員であればあるほど、その審判の与える影響やもたらす事態を考慮してしまう立場から離れることはできない。<略>
<netkeibaより>
生放送中からnetkeibaのコラムを通して、今回の件を非常によく指摘したコメントであり、さすが集保、俺たちには出来ないこと平然と(ryといったところ。改めてまとめると、今回の件で混同してはいけないのはまず一つに「池添の騎乗の是非」と「裁決の公正さ」はあくまで別次元の問題であるということである。多頭数のクラシックのレースともなれば、ある程度「勝ちに行く」騎乗によってラフプレーに近い騎乗は今後も起こりうるだろうし、それを否定してしまうことは競馬の勝負としての側面をスポイルすることになる。もちろん綺麗に迷惑をかけないように乗るように努力するのは当然であるが、完全に防ぐのは難しい。今回の騎乗に是非はあるだろうが、それについては正直なところ議論しても仕方がない。問題なのはそのような状況において唯一頼れるモノ、レースの審判である裁決が極めて現場の雰囲気に依存していること、そして信頼が失われていることである。そしてその要因はやはり現在の制度設計そのものにがあると言わざるを得ない。
それは柏木集保は指摘するように、身内で身内を裁くという制度の問題だ。さらにいうと、「身内(JRA)である人間が審判員であること」と「判断に当たって身内(騎手)の意見を酌まざるをえないこと」という2つの意味での「身内」の問題である。前者については、普通に考えて組織内の人間が審判を行うというのは全く保って公正性を担保できるものではなく、真っ当な設計であるとはいえないというのは当然のことであろう。そしてもう一つ「事象(特に被害の度合い)を判断するに当たって騎手の意見を参考という以上に重要視せざるを得ない」こと、もっといえば「裁決委員に騎手経験者がいないがために、外見からのアクションと騎手の反応でしか被害の度合いをはかれない」ことにある。これは何度も坂井千明元騎手あたりが指摘していることだが、現在の裁決の判断基準では「上手な騎手」が被害を受けた場合過小評価されがちになる。今回の場合においてもアンカツあたりがオーバーアクションにならなかったということが降着にまで至らなかった決め手になったのではないかと勘ぐりたくなってしまうところだ。また柏木集保が指摘するように、今回の加害者が地方騎手、外国人騎手だった場合に被害者のリアクションはこの程度で住んでいたのか甚だ疑問だ。もちろん「元身内の人間」である騎手経験者を裁決委員に入れることはそれなりのハードルと公正さを担保するための制度設計が必要にはなるだろう。しかし今後このようなグレーゾーンを続けることのJRAのリスクは非常に大きいものであり、この2つの身内の問題は早晩解決する必要がある問題なのではないだろうか。降着と過怠金の関係等、ファンに対しての審議問題は様々に指摘すべきところはあるが、今回に関して言えば非常に「現場の雰囲気」に流された裁決のように感じて上記のような問題が顕在化したと思える。
と、審議の話はここまでにしてオークスの回顧。盛大に今週も外したが。勝ったトールポピーは行儀は悪かったが、その末脚は強烈だった。桜花賞での10キロ減から成長、デキともに微妙のような感じではあったが、例年のオークスとは違う力のいる馬場でのスタミナ、末脚の持続性が問われたことが大きかったのかもしれない。父ジャングルポケットは最近どちらかというとジワっとした末脚という武器が小回りでしか通用していない印象があったが、やはり馬場、展開がハマれば広いコースでの末脚は一目置かざるをえないといったところだった。
2着エフティマイアは桜花賞2着ながら13番人気。博打的にはここでは買いの呼吸だったか。不利に泣いた馬がいるなかで影響がなかったことも大きかったし、また2400についても折り合いをキッチリつけた精神力が距離克服の要因であろう。オークスについては問われるのはフィジカルなスタミナよりもメンタル的なスタミナで、フジキセキ*ニホンピロウイナーという血統にあまり惑わされたはいけなかったということかもしれない。3着レジネッタは不利に泣いたが、力は見せつけた。馬場も向いたし、マイルベストっぽい桜花賞馬がオークスで3着というのは何度もみた光景でこの結果は十分考え得る結末。4着ブラックエンブレムは体重を減らしながらの好走で陣営の苦労が実った。秋に反動がないかだけが心配。6着リトルアマポーラは枠もあっただろうし、このようなタフな展開になるとアグネスタキオンの東京芝2400は何とも危うかった。
◆レース後のコメント
◇1着トールポピー
※池添騎手 午前中の競馬でCコースの内目が思ったほど悪くないと思っていたので、道中は外々を回らず内に入れて競馬をした。2Kgとはいえ体が戻っていたし、返し馬の感触が桜花賞に比べて良かったので期待していたが、追い出しての反応も良くて最後はよく頑張ってくれたね。他馬に迷惑をかけてしまったのは申し訳ないが、昨夏のデビュー時から距離が延びていいと思い、目標にしていたオークスを勝てて良かった。
◇2着エフティマイア
※蛯名騎手 折り合いはつくと思ったが、それでも距離をこなせない馬はいるから、走ってみないと分からない部分はあった。でも、攻め馬をキチッとやってプラス体重だったし、落ち着きもあって馬は前走以上に良くなっていたからね。道悪もこなしてくれたし、手応えよく追走できたんだが......。あともう少しだった。
◇3着レジネッタ
※小牧太騎手 勝ち馬を見ながらの位置で運んで、直線もうまく抜けてこれたんだけどね。2角で両サイドから挟まれて、少し行きたがったことが最後に響いたかな。向正面ではうまく折り合いがついていたし、距離は対応してくれたと思う。改めてこの馬の能力を感じたよ
参考記事
◇オークス/柏木集保/重賞レース回顧
◇オークスとかいろいろ。<殿下執務室2.0 β1>
◇オークス感想<みんなの予想を超えて@はてな>
◇あとから見たらエポックメイキングなオークスなのかも<白線の内がわ>
◇勝負の世界なら当たり前のこと<坂井千明ブログ「チアキのトレセン便り」>
◇第69回オークス回顧<田原成貴の競馬日記>
◇オークス 審議結果 について<風遊>
【第3回ヴィクトリアマイル】東京マイルの変貌とダービー馬の苦悩
2008年5月24日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
完全な上がり勝負となったヴィクトリアマイル。勝ったエイジアンウインズは1ハロン長いかに思われたが、前走の逃げ切りとは打って変わった好位からの見事な競馬での勝利。距離については超スローのおかげで保ったともいえるが、改修後の東京芝1600でしかもAコースは押し切れるように変わってしまったといったほうが正しいのかもしれない。実際改修後はフジキセキの好得意コースとなり、問われる能力が緩急の中の末脚というよりも、いかに速い脚を持続してそのまま押し切れるかに変わってきている。フジキセキ、アグネスタキオンあたりには今後も逆らえないと言うことかもしれない。
ここでも負けたウオッカはどう評価すればいいのかますますわからなくなってきた。あえていうならスローの上がり勝負でしか脚は使えないが、かといって使える脚も本当に一瞬しかないタイプ。ロベルト系という観点からいえば、ある程度前で自分でレースを作っても脚が使えそうなものだし、ダービーの走りを見るともっと長く脚を使えてもいい気がするのだがなあ。そのへんの弱みはもしかしたら精神的なモノもあるのかもしれない。どちらにせよ今後もどこで買えばいいのかと言われると善戦はすれど勝てるレースが思い浮かばない。今後も相当に厳しいように感じる。3着ブルーメンブラットは鞍上の好騎乗だったが、こちらはそれでも距離が保たなかった。仕方ない。
◆レース後のコメント
◇1着エイジアンウインズ
※藤田騎手 東京のマイルのGⅠを逃げ切るのは難しいからハナには行きたくなかった。考えていた通り馬込みからの競馬ができたからね。道中は手応え十分に追走できたし、直線は一瞬、開いた隙に入って行けた。ゴール前は外からウオッカがきていたのは分かったけど、この馬の力を信じて追った。スローペースでも折り合いはついたし、初めて乗ったけど、乗りやすい馬だった。今日はスタッフが完璧に仕上げてくれたし、馬の力で勝たせてもらったようなもの。これからもっと強くなって欲しいね。
◇2着ウオッカ
※武豊騎手 このところ終いが甘くなる競馬が続いていたので今日はギリギリまで追い出しを我慢した。一瞬は凄い伸びだったけど、ゴール前で勝った馬と同じ脚になってしまった。トップスピードが続いていれば何とかなったんだけどね。調教で跨った感じも良かったし、このメンバーなら勝たなきゃいけないんだけどね。まだ、本当じゃないのかな。
◇3着ブルーメンブラット
※後藤浩騎手 絶好位でレースができたし、馬はよく走っているんだけどね。今日は上位2頭の力を認めるしかない。1600mがギリギリの分、最後にひと踏ん張りできなかった。
【第13回NHKマイルカップ】施行条件が変わって黄金ローテは健在
2008年5月18日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
1週間遅れの悪循環に入ってるので、日曜だけど回顧。ディープスカイの優勝で毎日杯→NHKマイルCの黄金ローテは今回も炸裂した結果となった。ただし来年以降のことを考えると殿下も指摘しているように、毎日杯の施行条件が変わっていることは留意しなければならない。今年に関してはちょうどよく馬場が後ろも届くような状態であったことに加え、前がある程度引っ張ったおかげでスタミナがある程度問われる展開になり、距離適性が長めの2頭のワンツーとなった。だが勝ち馬の通った直線の位置取りからもわかるように、改修後の東京1600はある程度小脚を使って好位を取るか、もしくは内を突ける馬でないと勝ちきれなくなっている。血統的にはフジキセキ、アグネスタキオンあたりが非常に強い。今後毎日杯を荒っぽい競馬で勝ったような馬が人気になった場合は疑ってかかったほうがいいだろう。
そういう意味で勝ったディープスカイは鞍上の好騎乗が光ったレースぶりになった。どうせ外を回すだろうとか思い込んでいて申し訳ないw 四位は結構東京とか京都とか広いコース(馬にあまり負担をかけないで内を突けるコース)では意外と器用な乗り方をすると言うことをすっかり忘れてた。レースの流れも向いたし、仕掛けどころ、コース取りも完璧だった。次走はダービー出走ということになるが、距離適性はギリギリながら届いても持ってもおかしくない。まあアグネスタキオンを東京2400で買うと負けのような気はするが、簡単には切り捨てられないだろう。2着ブラックシェルはこちらも後方でバラけて伸び伸びと走れたのもよかった。ただ距離短縮で結果を出すクロフネ産駒。ダービーではあまり買いたくない。3着ダノンゴーゴーはハマったなあとしかいいようがない。4着ドリームシグナルは◎だったが、最後坂の上で止まってしまった。外を回って勝てるほど甘くはない。内を突いてればとも思えるが、距離もギリギリだった。
◆レース後のコメント
◇1着ディープスカイ
※四位騎手 道悪だったけど、みんな同じ条件だし、出たなりの位置で小細工をせずにこの馬の競馬をしようと思っていた。内目の荒れた馬場も気にしていなかったので、直線はインに潜り込んだんだけど、うまくいったね。期待通りの脚を使ってくれたよ。稽古でもずっと跨ってきて、目標をここ一本に絞っての調整。狙い通り勝てて嬉しい。
◇2着ブラックシェル
※後藤浩騎手 1600mだからテンに仕掛けて行った。道中は馬場のいいところを走ってこれたし、思い通りのレースができた。一瞬はこれならと思ったが、勝った馬は強かったね。東京ならマイルでも走れるが、フットワークのいい馬だし、距離はもっとあってもいい。
◇3着ダノンゴーゴー
※藤岡佑騎手 スタートが遅いのは分かっていましたからね。折り合いはつきましたし、追い出した時はこれならと思ったんですけどね。道悪もこなしてくれましたが、良馬場ならもっと切れる脚が使えたと思います。距離も大丈夫ですね。馬も落ち着いていました。
【第137回天皇賞(春)回顧】ステイヤー決定戦としてすがすがしい好レース
2008年5月12日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
また一週間遅れの回顧になってしまった。というわけで天皇賞春の回顧。戦前の混戦模様とは反して、長距離G1らしい締まった、見応えのあるレースとなった。これは逃げてレースを創ったホクトスルタンと、人気を背負ってきちんと勝ちに行ったメイショウサムソン、アサクサキングス、そして出遅れにも慌てずに好騎乗のアドマイヤジュピタ@岩田等の上位人気馬と鞍上の頑張りに尽きるであろう。
ラップを見ると13.3-12.1-11.4-12.2-12.1-12.2-11.8-12.8-12.6-12.5-12.7-12.3-11.8-11.3-11.5-12.5と淀みない流れの上での、ラスト5ハロン~4ハロンからの加速が目につく。この流れを作り出し、さらには上位人気馬の早めのプレッシャーにも耐えきって4着に残ったホクトスルタンは見事というしかない。今回はまだ力足らずだったが、明け4歳馬。天皇賞4代制覇の資格を十分に持つことを今回アピールできただけに、とにかく無事に来年のこのレースまで成長を遂げて欲しい。
一方1番人気のアサクサキングスは人気を背負ってるだけに早めに動かざるをえなかった。こちらもまたかなり内容の濃いレースをしたのは間違いない。ただ全盛期とはいえないメイショウサムソンにピッタリつけられたいたのを凌げなかったのは世代交代を告げるには能力が足らなかったと言うこと。弱い馬ではないが、血統的にはチャンピオン級になるというよりも中位人気で単穴を明けるイメージは抜けきれない。メイショウサムソンは見事な変わり身。ただあそこで勝ちきれないのは若干能力にかげりが見えているのかなあという印象もある。
そして勝ったアドマイヤジュピタ。出遅れは想定外だったであろうが、おかげで展開はドンピシャ。もちろん天皇賞を勝つ能力は十分に持っているからこその後方からの追い上げだったのだろうが、とにかく後半は非常にレースをしやすい流れになっていた。それにしても一番人気を前にみてキッチリゴール前に差しきるのは母父のリアルシャダイから思わずライスシャワーを思い浮かべてしまった。今後は2400以上を使い込まれロングスパートレースが得意の馬だけに、瞬発力が課題になりそう。天皇賞秋は道悪になればといったところだろう。全般的にステイヤーが能力を出し切った天皇賞らしい好レースで、馬券は外れたが満足できるG1だった。
◆レース後のコメント
◇1着アドマイヤジュピタ
※岩田騎手 スタートを失敗してしまったけど、それにも動じず、すぐ折り合いはついたし、本当に利口な馬だね。4角では手応え十分で、いつでも動ける態勢だった。サムソンを見ながら一緒に上がって行ったけど、仕掛けが早かった分、抜け出した時にフワフワしてしまった。サムソンがジリジリと差を詰めてきていたので焦ったけど、よく凌いでくれた。
◇2着メイショウサムソン
※武豊騎手 4角での反応がもうひとつ良くなかった分、そこで勝ち馬に一気に前へ出られてしまったのがね。でも、最後はよく差を詰めてくれたし、着差が着差だけにほんと惜しかった。
◇3着アサクサキングス
※四位騎手 人気を背負っていたし、ゲートもそれなりに出たのであのポジションで。早目にスパートしたつもりだったけど、すぐ後ろにメイショウサムソンがくっついてきていたからね。あのあたりはさすがに古馬の貫禄というところかな。こっちは明けて4歳。まだ時間があるんだし、これからの成長も楽しみにしているよ。
【第68回皐月賞回顧】マイネルのクラシック制覇はまだまだ遠い
2008年4月29日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
またも1週遅れだが、皐月賞回顧。とにかくマイネルがクラシックを勝てない理由がよく伝わったクラシック一冠目であった。
このレース、マイネルチャールズ@松岡が勝てなかった理由は弥生賞を鮮やかに勝ちすぎてしまったことに尽きる。マイネルチャールズは弥生賞を勝ってしまったことで一番人気としての立場をはからずも獲得してしまった。今回皐月賞において非常に窮屈な競馬を強いられ、結局「展開に泣いた」結果となったことは偶然ではない。今年のクラシック路線を一番人気として突き抜けられるほどの実力馬ではないことはわかっていたにも関わらず、弥生賞で全力を出して手の内を晒してしまったことがによる必然である。皐月賞を振り返ると、スタート直後さっとブラックシェルはチャールズに被せにいった。結果チャールズは馬群に包まれ、ペースが遅いのはわかっていたにも関わらず、動けない状態となり、レース全体の流れは決まってしまった。もし弥生賞をトライアルの競馬に徹して、負けていればこのようなポジショニングになることはなかったのである。クラシック路線というものは皐月賞・ダービー・菊花賞が単独で存在しているのではなく、大きな流れの中にある。確かに今回武豊のプレッシャーの中で松岡は良く乗っているとはいえる。だが、それは皐月賞単発の話であり、クラシック全体を眺めると、大きな意味で弥生賞から続いた騎乗ミスであるといえるだろう。
ただこれは松岡を一人責める問題ではない。事細かく指示を出して、乗り代わりも辞さないという態度の陣営でトライアルの競馬に徹しろというのは、若手騎手には酷な話だ。つまりとにかく必死すぎる陣営、マイネル全体の戦略が生んだミスであるともいえ、これがマイネルがクラシック、狙ったG1を勝てない最大の要因であるともいえる。折り合いをつけるのも大事、先行できる馬に育てるのも大事なのは当然。ただこの勝つことへの拘りが抜けない限り、マイネルのクラシック勝利はまだまだ遠いものなのではないかという思いを強くしたレースとなった。
勝ったキャプテントゥーレはそのような流れの中で自らの立場を活かしきった積極的な競馬がもたらしたといえよう。マイネルチャールズ、ブラックシェルに注目が集まる中で自分と馬を信じ切った川田のレースは見事ではあった。今後彼が一流騎手の仲間入りをするには今の松岡が直面しているような壁が立ちはだかるであろうが、期待して見守りたい。一方タケミカヅチのヨシトミの騎乗はもはや名人芸の領域。ぐるっとまわってきて、ヒョイっと顔を出すこの微妙さが生んだ2着で、まあ今回のような混戦では十分考え得る結果であった。ダービーも3着くらいには来るのではないか。1着は乗り変わらないと厳しいだろう。4着レインボーペガサスは折り合いに気を遣った分攻めきれなかった4着。皐月賞を勝つ能力は十分持っていたことを見せてくれただけに予想に悔いはない。ダービーとなるとパワーに寄りすぎてるかなという印象は受けるが。ブラックシェルは武豊の迷いが見えたレース。これについては次のエントリでコラムとする予定。ダービーに向けてはやはりショウンアルバに注目したい。
◆レース後のコメント
◇1着キャプテントゥーレ
※川田騎手 弥生賞の経験があったので自分の競馬をさせようと思っていました。中間にゲート練習をしていたし、他に行く馬もいなかったのでいいリズムで走れました。追い切りでは切れる脚を使うんですが、競馬ではモタモタするので早目の競馬。でも、直線では他馬の足音が聞こえなかったし、後ろも見えなかったのでターフビジョンを見る余裕がありました。それにしてもよく頑張ってくれました
◇2着タケミカヅチ
※柴田善騎手 いつもはボテッと見える馬が、今日はスッキリしていた。道中も随分といい感じで走っていたし、最後もよく伸びているんだけどね。確かにもっとペースが速ければ良かったのは確かだけど、他の馬も同じだからね。先につながるレースができた。
◇3着マイネルチャールズ
※松岡騎手 馬体は少し減っていましたが、状態は悪くありませんでした。流れが遅くても折り合いはつきましたが、もう少し速いペースで流れて欲しかったですね。今日の競馬で折り合いに不安がなくなりましたし、ダービーでまた頑張ります。
【第68回桜花賞回顧】凡走理由は書けても、好走理由は書きにくい大波乱
2008年4月21日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
大波乱となった桜花賞をちょっと遅れたけど軽く回顧。・・・といっても凡走理由は書けても好走理由は書きづらいんだよねえ。凡走理由から書くと、トールポピーはとにかく出来が下降線だった。素人目にもマイナス10キロは好意的にとらえらない印象。フサイチホウオーの下だけに成長力に難があるのかも。さらにいえばハイペースで嵌った阪神JFができすぎただけで、自力で動いて勝ちきれるタイプでなかっただけに、前に有利な展開になった時点で今回は出番がなかった。スローがみこまれるオークスも厳しいだろう。リトルアマポーラは出遅れがすべて。こちらは逆にオークスで狙いたい一頭。体重も増えて出てきたし。オディールは掴みづらい馬だけに評価が難しいが、前走走りすぎたのかなという感じ。ブラックエンブレムは小島茂師の苦労が伝わってはいたが、クラシックを桜花賞を勝つには余裕がなかったということなのだろう。ブラックエンブレムにとって追い切りをしないという選択肢はベストだったのかもしれないが、クラシックは追い切りをしないで挑むほどギリギリの状態では勝てないということなのかもしれない。あくまで結果論ではあるが。
で、勝ち馬ですが・・・うーん正直どうして差してこれたのかよくわからないw エフティマイアとソーマジック、ハートオブクイーンあたりはうまくレースの流れに乗れていたというのが最大の要因なのだろうが、レジネッタについては結構厳しい位置取りだっただけに、能力が上だったのかなあという奥歯にも物の挟まった言い方しかできない。まあフレンチデピュティ産駒はたまーによくわからない凄い脚を使う(@ピンクカメオ)からそれが嵌ったのかなあw
◆レース後のコメント
◇1着レジネッタ
※小牧太騎手 道中は掛かり気味の追走だったけど、手応えそのものは十分に残っていたからね。直線で追い出してからは期待通り力強く伸びてくれた。体はそう大きくないけど、追い比べになってもヒルまない素晴らしい根性の持ち主。JRAに移籍して一年目からずっといい馬に乗せてもらいながら、なかなか大レースを勝てなかったけど、やっとGⅠを勝てて嬉しい。応援あリがとうございました。
◇2着エフティマイア
※一瞬はやったと思ったんだけどね。レースを開けて立て直した効果が大きかった。馬に落ち着きがあって柔らかみも十分だったからね。この馬は本質的に寒い時期が良くないみたい。
◇3着ソーマジック
※直線で勝ち馬が内外にフラフラしていて、ちょうど前をカットされる形になってしまったのがねえ。そこまではこれ以上ないぐらい思い通りに運べたし、最高のレースができたんだが。
【第38回高松宮記念回顧】例年とは違うリズムが求められた春のスプリントG1
2008年4月 4日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
日本にある2つのスプリントG1は距離は同じ1200だが、全く異質のものとなっている。中山の坂から転げ落ちるようなコース形態野上に、夏にじっくり生育された、パンパンの野芝の高速馬場で行われるスプリンターズS。そして使い込まれた冬のオーバーシード馬場で、追い込みが効きやすいスパイラルカーブの中京で行われる高松宮記念。前者はアメリカ的スタートの早さ、一息に走れるスピードの持続力・パワーが問われ、後者はオーバーペースに巻き込まれずに脚をため、いかに4コーナーをうまく回って直線でトップスピードを乗せられるかが勝負となる。このような特徴を持つため、前者の好走馬はアメリカ寄りスピード血統、距離適性が短めとなり、後者は1200のリズムに慣らされすぎていない、息を入れて走ることを覚えている馬が馬券となる。とまあ、こんなことは誰でも今となっては有名な話。オッズもそれを踏まえて1200にしか良績がない馬よりも、1400あたりに実績がある馬に集中した。しかし得てしてこういうものは皆が気づいたときに崩れるもの。出走馬自体も距離適性が長めにシフトした結果、逆に好位をサッととれるスピードを持った1200のリズムを刻んできた馬の勝利となった。
勝ったファイングレインは1200を2戦しての競馬。去年までだったら最後差されていたかもしれないが、これだけ距離適性が長めにシフトした競馬となれば、この馬のスプリント能力が大きなアドバンテージとなった。怪我からの復帰は見事で陣営の努力は立派のひとこと。フジキセキ牡馬の芝G1勝利ははじめてで、SS系種牡馬の先駆者のプライドを見せつけた形となった。そして2着もフジキセキ産駒のキンシャサノキセキ。南半球産だけにやっとフィジカルのバランスがよくなってきたのかなという印象。こちらも距離適性的にはトレンドと逆をつけたのが好走要因。そういう意味では両馬ともに、今後ここまでハマるG1があるかは未知数。またこの2頭の注目はNHKマイルC好走馬であるということ。殿下もチラっと書いているが、今の微妙なNHKマイルCのひとつの形を見せつけたは確か。というのも3歳春に東京マイルを力業でねじ伏せられる馬は大抵クラシックに向かってしまう昨今、NHKマイルCは「マイルにも微妙に自信がないくらいスピード寄り(緩急のあるラップが苦手な馬ともいう)の馬が集まるレース」となってしまっていて、非常に中途半端なG1になってしまっている。今年の高松宮記念のような「マイル寄りだけどスプリント能力も欲しい」みたいな中途半端なG1はそうはないだけに、今後もNHKマイルCの好走馬はこんなパターンで来るしかないのかなという感想を持った。
前年の覇者スズカフェニックスは出負けも効いたが、なによりレースの流れがスプリント過ぎたともいえる。この馬は1400ベストといった馬だけに今回の展開は厳しかった。4着ローレルゲレイロは骨折が発覚で残念な限り。5着スーパーホーネットは安田記念で見直したい。
◆レース後のコメント
◇1着ファイングレイン
※幸騎手 今日はゲート出たなりの位置でと考えていましたし、道中はこの馬の形で運べました。前とは少し差がありましたが、手応えに余裕があったので気にはなりませんでした。4角でも手応えは十分にあったし、追ってからの伸びは文句なし。本当に強い勝ちっぷりを見せてくれましたね。
◇2着ファイングレイン
※岩田騎手 初めて乗ったけど気分良く走らせられたと思う。1200mの流れにも戸惑う様子はなかったしね。結果は2着でも強い内容のレースだった。いい瞬発力があるね。
◇3着スズカフェニックス
※福永騎手 もともとスタートの上手な馬だし、ゲートの中でも躓くような態勢ではなかったんだけどね。今日のは不運としかいいようがないよ。その後は何の不利もなくスイスイと捌いて行けたし、最後も本当によく詰め寄ってくれた。悔しい内容だったね。
【第42回フィリーズレビュー回顧】3歳牝馬の体調不安は素直に信じて穴を狙うべき
2008年3月21日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
例年なら「マイルのメリハリの効いた流れでは差されるけど1400なら何とか押し切ってしまう」タイプが勝つレース。その考えでいくとエイムアットビップは固そうな印象だったが惨敗。結果から言えば熱発が尾を引いたともいえる。この時期の3歳馬だけにアクシデントひとつでレースでのパフォーマンスは大きく影響するもの。熱発情報を聞いた段階で頭を切り替えるべきだった。本番で今回よ舞台よりパフォーマンスをあげるとは思いがたいが、今回は敗因がはっきりしてるだけに人気次第で紐に抑えるのはありかも。
勝ったマイネレーツェルは実は買うならこれかなあと思っていた一頭ではあった(負け惜しみ)。ここまで重賞を勝ったステイゴールド産駒はすべて追い込み馬。そのクラスで善戦できるだけの能力があれば、多少相手が強くても人気薄で自分の競馬に徹したときの破壊力は抜群。マイネレーツェルはデビューから3戦連続の上がり1位。ここのところは先行してチョイ足らずの競馬が続いていたが、前に有力馬が集まったことでここは展開がドンピシャだった。本番ではさすがにもっとじっくりとしたペースになるであろうから厳しいだろう。
2着のベストオブミーは最近ダート寄りとはいえ、SSがいなければまだまだ潜在能力を持つ仔を出し続けるブライアンズタイム産駒。ダート向きのパワーと持続力を問われるこの舞台はぴったりだったとはいえ、アンカツもすばらしかった。ていうか実は函館2歳Sのときの◎馬。うーん、このレースは取れただろう、俺。レジネッタは公務員型フレンチデピュティの典型といった感じ。上がりに限界があるが、スっと先行できたりもうちょっとペースが遅くて先行できればこのレベルでも勝つ力はある。フローラSあたり注目。
◆レース後のコメント
◇1着マイネレーツェル
※池添騎手 スタートをうまく出てくれたのでリズム良く走らせることができました。それが、ラストの伸びにつながったんだと思います。カリカリしたタイプで今日でも体が減っていたから、落ち着きが出て体が戻れば本番でもいい競馬ができそう。
◇2着ベストオブミー
※安藤勝騎手 本当はダートの方がいいのかも知れないけど、前走が追っていい脚を使ってくれたから終いを生かすレースを。上がりの速い競馬でここまで詰め寄ってくれたし、力をつけている。
◇3着レジネッタ
※小牧太騎手 ゲートの中で立ち上がっていたけど、何とか出てくれた。ただ、聞いていたより乗りやすくて、結果的に用心して乗り過ぎたのかも知れない。追い出してからはよく伸びてくれたから何とかなったかと思ったけど、ゴール前で甘くなってしまったね。
【第45回弥生賞回顧】残る敵は総帥のプレッシャーか
2008年3月13日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(2) | はてブに追加
なかなか軸が見えてこない牡馬クラシック路線だが、ひとまず皐月賞に向けての展望は見えてきた形のマイネルチャールズの勝利。ここまでの3連勝は渋いながらも中山2000mに対して抜群の適性を見せ付けた形。今回も好位を我慢して、4コーナー早めに仕掛けると最後までしっかりとした伸び脚は見事としかいいようがない。松岡もここにきて自信をつけてきたことを示す堂々とした騎乗ぶり。2戦目から自分で折り合いもしっかり教え込んできただけに、皐月賞の舞台も騎手と馬の呼吸のあった走りを見せてくれそうである。怖いのは総帥からのプレッシャーだが、総帥がコスモバルクに教え込みたかった走りを体現してるところからも、しばらくマイネルの主戦になりそうな気配だし、騎乗に対しては余計なプレッシャーはかけてこないだろう。今のところこと皐月賞に限ってはケチはつけようがなく、連軸には最適といえる。
2着のブラックシェルは意識的に武豊が権利を取りに来たが、それにこたえる走り。ただ序盤から馬を動かしての前目での競馬はイマイチ爆発力を感じさせない。ギアがもう一段あるとか言ってくれそうにないし、本番で出負けすることも考えられるだけに馬券的には買いづらいところ。3着タケミカヅチは自分の競馬はしっかりしている。ただ皐月賞よりはダービータイプ。皐月の結果次第ではダービー前に使う必要がでてくるだけに今後のローテーションは難しい。4着キャプテントゥーレは距離が長かった。期待のテラノファントムはキャリアの浅さが出た。ベンジャミンSとかプリンシパルSあたりは楽勝しそう。あ、ベンジャミンSはないんだっけか・・・。
◆レース後のコメント
◇1着マイネルチャールズ
※松岡騎手 少し掛かり気味になりましたが、ペース自体が遅かったので、追走は楽でしたよ。坂下で突き放すくらいの気持ちで乗っていたんですが、手応えがあったので、どこでゴーサインを出そうかと思っていました。いろいろな競馬ができる馬ですが、中山の2000mは本当に得意ですね。本番への手応えを感じました。
◇2着ブラックシェル
※武豊騎手 前走よりも落ち着いていたから、ゲートの中でも我慢ができました。その分、スタートも五分に出ることができ、ある程度いいポジションで競馬ができました。直線入り口では掴まえられるかと思ったんですけどね。ちょっと、もどかしい競馬でしたが、皐月賞の出走権利は取れたし、その点は良かったと思っています。
◇3着タケミカヅチ
※木幡騎手 初めての2000mで、ペースも遅かったから、ハミを噛んで掛かってしまった。あれだけ抑えても最後まで頑張ってくれたし、皐月賞へ向けて権利が取れて良かったよ。
【第15回チューリップ賞回顧】本番に向けて上位馬の取捨は悩ましいが
2008年3月11日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
ぼちぼちとクラシック路線のレース回顧。まずはチューリップ賞。阪神JFからの直行で中心と見られたトールポピーだったが、件のG1は改修後の阪神に対して騎手の意識が変わり始めたころのレース。騎手が直線の長さに惑わされずに馬の力を出し切れるようになりつつあったころだけに、阪神外回りマイルの中ではかなり厳しい流れでのレースだった。そのような流れでこそ実力を発揮できる同馬だけに、牝馬クラシックのトライアルレースのような各馬無理をしないゆったりとした不向き。自力で2着に来るのが精一杯だったのも仕方ない。もちろん今回よりも流れが厳しくなる桜花賞のほうが適性があるのは間違いなく、今回の結果はまずは無難なスタートをだったといえよう。ただしど真ん中のスローボールを平気で空振りするのがトニービン系。自分からレースを作りにいけば甘くなることも容易に想像できる。馬券的には人気が集中するようなら桜花賞で嫌ってみるのも一考。まあ池添騎手にはキメウチできる騎手だけにあっさりの可能性も高いけど。
勝ったエアパスカルは今ブレイク中のウォーエンブレム産駒。数少ない産駒からこれだけの馬を送り出すのだから、彼の性癖は惜しむばかりではある。ある程度前々で速いペースを追走しても、最後まで脚をしっかり使えるのところが同産駒の特徴。エアパスカルは母父SSの力である程度の瞬発力勝負にも対応可能で、今回のような流れはピッタリだった。個人的にはダイワスカーレットに近いイメージを持っている。本番ではマークが厳しくなるだろうから、今回のような楽な競馬はさせてもらえないかもしれないが、好位からでも競馬ができるタイプだけに大崩れはしないだろう。
3着オディールは本来は好位からの競馬が持ち味の馬。今回は体調不良もあってか後方からの競馬を余儀なくされたが、末脚はさすがの一言。ただし繊細な牝馬だけに使ってよくなるかは未知数。本番で積極的に買いたいかというわれると微妙なかんじ。
◆レース後のコメント
◇1着エアパスカル
※藤岡佑騎手 馬の気持ちに任せて走らせることを心がけました。スタートのいい馬ですし、リズム良く運べました。もう少し追い出しを遅らせてもいいくらいに手応えがありましたし、最後までしっかりと脚を使ってくれました。体は大きくはないですが、闘争心がありますね。2歳チャンプを破っての勝利ですし、これで本番には胸を張って行けます。
◇2着トールポピー
※池添騎手 勝って本番を迎えるに越したことはなかったけど、ゲートは出てくれたし、いい位置でレースができただけでも収穫。久々の分、追って前を掴まえ切れなかったけど、もともとが叩きつつ良くなるタイプだからね。本番では何とか巻き返したい。
◇3着オディール
※安藤勝騎手 体が減っていたし、返し馬の感触が良くなかったんだ。レースでも外へ逃げるところがあった。でも、差す形でレースができたし、流れを考えれば最後はよく追い上げてくれた。
【第48回きさらぎ賞回顧】混沌クラシックのハードルがみえてきた
2008年2月19日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
レース回顧
トライアルが始まる前にリハビリがてらの重賞回顧。牡馬クラシックは混沌としたまま2月も終わろうとしている。ここ数年特にその後のクラシック活躍馬を輩出しているきさらぎ賞を勝ったのも伏兵レインボーペガサスだった。ではこの結果がクラシックにつながるかというと何とも判断しがたいところ。今後を占う意味で去年とレースタイムを比較してみると同じ1.48.8もラップと展開は大幅に違う。
07年:12.8-11.3-12.3-12.9-12.4-12.1-11.3-11.4-12.3
08年:12.8-11.0-12.3-12.5-12.2-12.1-12.1-11.8-12.0
去年のアサクサキングスはスッとハナにたつと、そのまま自分で競馬を作っての逃げ切り。プレッシャーのない展開で自分の競馬をすると強いダンシングブレーヴっぽさが出ていたレースだった。結局その後アサクサキングスは同じような自分の競馬でダービー2着。菊花賞1着となったわけだが、レインボーペガサスをどうみるか。
レース自体はメジロガストンが早々と脱落したためにミドルペースで最後は我慢比べに近い形での末脚勝負。タキオン*ディンヒルという血統で砂でも実績があっただけに、端的にいえば勝ち馬はこういうスピードというよりもミドルペースからの我慢比べに適性があったということだろう。ではクラシックでこのような展開になるかというと、ちょと想像がつかない。折り合い面に難がなければ菊花賞で面白いかもしれないという思いもあるが、3000mまでいくとちょっとスタミナが心配。やはり芝でも走れるダート馬というのがこの馬に対する評価としては妥当なところか。今後芝路線で勝ちきれないレースを続けたあとに砂路線で本格化という予想をしておきたい。
昨日の更新で物差し馬が・・・といってしまったが、よく考えたら2着のスマイルジャックはこの世代の物差し馬だった。アホなことを書いてすいません。ここまでスマイルジャックと好戦した馬たちが重賞で結果を残しているとなると、ひとつこの馬に勝てるということが牡馬クラシックへのひとつのハードルということになりそう。この馬自体の適性は広いコースでミドルペース。まあギムレット産駒だけにプチウォッカのイメージでよさそう。ダービーで連下には面白いかも。
3着ヤマニンキングリーは平坦中距離がベストの舞台。京都芝1800は考える限りピッタリで、叩いての上積みはあっても、クラシックとなるとちょっと外れそう。7着ブラックシェルは出遅れた時点で終了。あまり斬れる脚が使えるイメージはなくて、平均的にいい脚が使える感じなだけに芝だったらある程度前にいって流れ込むという形でしか競馬ができないかも。こちらもダートにいったら面白そうだが。
レース後のコメント
◇1着レインボーペガサス
※ペリエ騎手 ダートで実績のある馬だけど、調教をつけて芝でもやれそうな感触は持っていた。気性が激しくてイレ込みやすいタイプのようだから、道中はリラックスして走らせるのを心掛けて、うまく流れに乗れたからね。強い内容だったし、将来性も感じた。
◇2着スマイルジャック
※小牧太騎手 イメージしていたより折り合いはついたけど、流れが遅かった分、最初に少しハミに頼ったのがね。それでこれだけ走るんだから、今日は惜しい内容だった。
◇3着ヤマニンキングリー
※藤田騎手 折り合いがついてスムーズなレースができた。最後もしっかり伸びてくれているんだけどね。もう少し速い流れになってくれていれば、また違っていただろう。今日の負けは悔しいけど、体がひと回り大きくなって良くなっていたから次走頑張るよ。
【第52回有馬記念】時代の変遷を財布に覚えこませた有馬記念
2007年12月24日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加
流れは予想通りだっただけに、こういうときに当てないとなあorz
今年の有馬記念を語るには、やはり奇しくも今年と同じ蛯名騎手の勝利した01年の有馬記念を思い出さずにはいられない
6.9-12.0-12.1-12.1-12.7-13.6-13.2-12.6-11.8-11.5-11.3-11.3-12.0(01年)
6.9-11.2-11.2-12.1-12.4-13.4-13.2-12.5-11.9-12.4-12.2-11.7-12.5(07年)
ラップをみると、前半の2ハロンに関していえば、今年はチョウサンが飛ばしてるだけに速くなっているが、その後の流れはラスト4ハロンまでほぼ同じ。問題はラストから4ハロン目である。01年は有力馬が中団の前目にいたために、残り4ハロンから全体が動いて馬群が一気に圧縮し、そこから11秒台の続く厳しい流れとなった。そして一気に伸びてきたマンハッタンカフェが先行した2頭を差し切った勝利となっている。一方今年はというと、VTRをみてもラップを見ても明らかだがワンテンポ後続の仕掛けが遅れ、1000mから800m付近で一瞬馬群が伸びてしまった。結果として、そこで先行馬は一瞬息を入れることができ、最後まで脚を保たせることが可能となりマツリダゴッホが優勝という大波乱を呼んだこととなった。では01年と07年の仕掛けが変わった要因は何か。
端的に言えば一つには「メイショウサムソンが動けなかった」これに尽きるのであろう。事前に予想で述べたとおり、メイショウサムソンはレースの流れを握るほど、信頼の置ける一番人気ではなかった。去年の秋、今年の春の戦績を見ても明らかのように使い込まれるほどに着順を落としている。2~3歳時の成長力が叩き上げというイメージが先行させたが、実際は大型馬の割に使ってよくなるタイプではないのである。「メイショウサムソンが大崩れすることはない」という心理が勝負どころでの仕掛けに影響し結果として前を残らせてしまった。さらに付け加えるとすれば、有力馬が自分でレースの流れは作れないポップロック(というかペリエ)、距離に不安があり前が同じオーナーで潰しに行きづらかったダイワメジャー、テン乗りゆえに馬を信じて強気な競馬にいけなかったロックドゥカンブな点も、仕掛けが遅れた原因ともいえるのかもしれない。これがマツリダゴッホを勝たせてしまった最大の要因である。
ここからは言い訳タイム。上記のような展開は事前の予想済みであり、正直言って4コーナーで「もらった!」と思った。しかしご承知のようにウォッカは惨敗である。予想通りに唯一差し馬の有力馬の中では流れに惑わされない競馬をしたにも関わらずである。このことについても自分の心理も踏まえて言及したい。一言でいえば「ウォッカはディープインパクトでもなければ、マンハッタンカフェでもない。SS産駒ではない」という極めて当たり前かつ、普段から自分に言い聞かせていたことをまたも忘れてしまったということである。ウォッカはこれまでの走りを見ていればわかるように非常に好走スポットが狭い馬だ。「スローからミドルで流れ、かつ上がりの速い競馬となる良馬場&直線の長いコースでの中距離戦」でしか走れない馬なのである。端的に言えば、東京2400限定での名馬である。にも関わらず、ベストの舞台であるJCから、決して得意とはいえない有馬記念で着順があがるのではないかと期待してしまった。これはハッキリ駄予想というしかない。サンデーサイレンス産駒ならば適性の差を絶対能力で補ってしまう馬は当たり前のように存在した。しかし今は時代が違う。これからは平均化された能力の中でいかに舞台に適性があるかで勝負が決まる時代である。その原点を意識していれば、父親タニノギムレットが中山でのパフォーマンスを落としていたことも含め、有馬記念の相性の悪さは簡単に予想できたはずである。好きな馬といえども、絶対能力でクリアしてくれるのではないかという甘い期待を抱いてしまうようでは予想失格である。せめて▲に落とすべきだった。レース後のコメントでぶつけられてしまって云々とあったが、それも含めて能力。この本命は反省すべき点が多い予想であった。
最後に今後について踏まえて各馬への言及。勝ったマツリダゴッホは中山の非根幹距離ベストのSS産駒。今後もその条件ならば好走はするだろう。宝塚記念は向いていない。G1で買うなら来年の有馬。ダイワスカーレットは繊細さゆえに古馬の牡馬相手に自分から仕掛けての競馬ができなかったとのこと。やはり自分のペースで行ってナンボの馬だけに、混合レースで勝ちきるには難しそう。後ろがかりの競馬となれば2着までならあるのだろうが。ダイワメジャーは母父ノーザンテーストらしさ満点の名馬だった。種牡馬としてのイメージはフジキセキタイプと思われる。4着ロックドゥカンブは良く頑張った。4コーナーでまた一瞬置かれてるのが気になるが、来年が楽しみではある。狙いは宝塚記念。ポップロックは今後も善戦どまりで仕方がない。メイショウサムソンは使い込むとダメなタイプ。狙うならゆっくり休んで叩き2走目くらいで次は出て欲しい。ウォッカは来年適性のあるのはヴィクトリアマイルかJC。それ以外は走れないだろう。欧州の競馬は合ってそうなので、思い切って海外遠征して欲しいものだ。好きな馬なのは変わらないだけに走れる条件で強い走りが見たい。
◆レース後のコメント
◇1着マツリダゴッホ
※「いや~、ビックリしましたね。4コーナーでも十分手応えが残っているし、いいところはありそうと思っていましたが、まさか勝つとは…。直線は長くて長くて、ゴールを引き寄せたかったですよ。天皇賞の時とは比較にならないくらい状態がよかったですね。いいスタートが切れて、行く馬がいなければハナに行ってもいいつもりでしたが、行ってくれたので控えようと思ったらハミを噛んでしまって、なだめるのに苦労しました。内に入れられたので落ち着きましたね。馬場の悪い内をずっと走ったんですが、上手にこなしていました。今日は気楽に乗れたのもよかったですね。この馬は色々あって苦労もしましたが、本当に感謝したいですね」
◇2着ダイワスカーレット
※この馬は相手云々より自分のペース、自分のタイミングが大事な馬なんです。並んだりすると掛かる恐れがあるんですが、向正面で掛かったので他の馬と離して行くようにしました。まぁ、3歳牝馬でこれだけ頑張っているんですからよく走っているでしょう
◇3着ダイワメジャー
※妹とは同じ脚質ですし、競り合うのも嫌なのでああいう競馬になりました。馬込みでうまく競馬が出来ましたね。ジョッキーは距離面を心配して終始内にこだわったようですが、ロスなく進んで、それが最後の瞬発力につながりましたね。ただ、4コーナーで躓いていますから、それがなければもっと際どかったでしょうね
【2007年秋G1回顧】マイルCS・JCD・JCをさらっと
2007年12月15日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) | はてブに追加
1ヶ月間回顧をさぼっていたので、超適当にメモを残しておく。
マイルCS
とにかくダイワメジャーの強さが目立ったレース。前崩れの展開で1頭だけ次元の違う走りは強いとしかいいようがない。前走天皇賞秋の結果は不利が全てだったということなのだろう。今回はアンカツも余計な不利を受けないように積極的な競馬をしていた。2着スーパーホーネットも頑張ってはいるが、並んでからまた突き放されたようにここでは力が足らなかった。世代交代を楽しみにしていただけにちょっと残念。もうちょっと時計のかかる馬場だったら面白かったが、G1でそういう馬場状態になることは滅多にないだけに、そこがサンデー産駒との差ともいえるかもしれない。スズカフェニックスは展開を利して伸びてきているが、今回はハマった面も大きく次走も同じようなパフォーマンスをみせられるかというと微妙なところ。
ジャパンカップダート
現地まで見に行っていたレース。こちらもヴァーミリアンがとにかく強かった。正直なところ、人気しすぎだろうと思っていたのだが。万全の状態で競馬が出来るようになったということが能力を引き出したとのことだが、まさかこの時計で走られるとは。これでエルコンドルパサー産駒は連覇。2着フィールドルージュは横山典が勝ちを意識しすぎずに能力を出し切った結果。色気を出して乗るとここまでこれるかは微妙。3着サンライズバッカスは若干距離が長いか。人気なさすぎで本命にしたが、やはり2100では一歩足りなかった感じ。
ジャパンカップ
アドマイヤムーンは2200や1800、札幌の2000で結果を残しているように、非根幹距離に適性がある馬。前半ゆったり流れて後半早めに全馬が動く消耗戦に強いだけに、東京2400は向いていないというイメージがあったが、これは鞍上の好騎乗としかいいようがない。流れも向いたがそれを全て味方につけての勝利。有馬記念により適性があっただけに引退はもったいない印象となった。ポップロックは全体のペースがもうちょっと速ければ面白かったのだが、追い比べになって弱さを見せてしまった。なかなか勝ちきれない。メイショウサムソンには上がりが速すぎた。4着ウォッカは流れは絶好。ここは勝ってもおかしくなかったが、伸び切れなかったのはアクシデントのせいか。完調の状態での走りが見たかった。
【第32回エリザベス女王杯回顧】消化不良に終わってしまった女王決定戦
2007年11月20日 yuta | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0) | はてブに追加
こちらも1週遅れながら、さっくりと回顧。
正直なところウォッカが出走取消した時点でかなりの興味を失ったのも事実。とりあえずは軽症のようでうまくいけば今週のJCに出れそうということだが、正直ダービーでかなり運を使ってしまった感がある同馬。JC挑戦も一度仕上げた中での再仕上げでかなり難しい臨戦過程になっている現状ハードルは高いが、好きな馬だけに頑張って欲しいところ。
それにしても今年のエリザベス女王杯はウォッカがいなかったことを差し引いても、「今年1.2を争うツマラナイレースとなったG1」という印象は否めなかった。勝ったダイワスカーレットにケチをつけるつもりはないが、正直もう少し他の騎手は何か出来なかったのかという思いは拭えない。というかアサヒライジングの柴田善の騎乗が今年のエリザベス女王杯をツマラナイレースにした戦犯といってもいいだろう。絶対に前で競馬をしなければいけないレースでスタートで出遅れ、さらに相手のほうが脚があるのがわかっていながら、ひたすら2番手で流れ込んだレースぶり。もちろんアサヒライジングがダイワスカーレットよりも先に仕掛けて勝てる可能性は相当に低い。たぶん着は悪い結果になったであろう。しかし後ろから追いかけて勝てる可能性はさらに低かった。アンカツの騎乗とダイワの能力がそれをさせなかったといえばそれまでだが、見ていて勝とうという気迫は全く感じられなかった。これはG1である。条件戦ならばレースを壊すことができないということもあろう。だがG1で1%でも勝つ可能性を探らない騎手は、金を賭けている客に勝つ意志を感じさせない騎乗はするべきではないのではないか。何も捨て身の特攻をしろといっているのではない。相手の能力を出し切らせないことと、自分が勝てる競馬をすることは両立することだ。大本命馬が楽な競馬をするのをみすみす目の前でスルーするようなレースを僕はG1で見たくない。
勝ったダイワスカーレットはとにかくアンカツのエスコートに導かれて、秋華賞と全く同じようなレースぶりでの圧勝。自分でレースをコントロールしてるのだから、文句の言えない圧勝に間違いはない。ただ男馬との戦いになったときに同じようなラップが刻めるかというと微妙なところ。強さというよりレースの支配力で勝っている同馬だけに、来年の戦いは牝馬同士でないと難しいかもしれない。2着フサイチパンドラは自分のレースはしている。ただ動こうとしたところで相手はそれ以上の脚を使ってしまった。完敗。3着スイープトウショウは全盛期ならば・・・といったところだが、これが世代交代というものなのだろう。マトモに調教が出来ない状態での3着はこの馬の強さは感じられるが、さすがにもう潮時。お疲れ様といいたい。名牝であった。
◆レース後のコメント
◇1着ダイワスカーレット
※安藤勝騎手 レース前はいろいろ考えず、ゲートを出てからどう乗るか考えようと思っていた。すぐに周りの馬より前にいたのでそのままジワッと行かせた。途中でハミを取って行きそうになったけど、問題ない程度だったし、前走よりゆったりと走れていたからね。最後は際どい着差だったけど、見た目以上に余裕はあった。前走より更に落ち着きがあったし、この感じなら距離はもっと延びてもこなしてくれるかも知れない。
◇2着フサイチパンドラ
※ルメール騎手 4、5番手につけて行って欲しいとの指示。流れが落ち着いたし、4角を回る時も手応え十分だったから勝てるかなと思ったほど。最後も差を縮めてくれているけど、結果的に勝った馬が強かったね。自分としてはいいレースができたと思っている。
◇3着スイープトウショウ
※池添騎手 上がりの速い競馬になりましたが、いい位置で流れに乗れたし、最後まで一生懸命に走ってくれて、馬はよく頑張ってくれました。これで引退することになりましたが、こんな素晴らしい馬にずっと乗せていただいた関係者の皆様に感謝しています。いい勉強をさせてもらいました
【第136回天皇賞(秋)】JCへの布石を兼ねての軽い回顧
2007年11月18日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0) |