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【朝日杯FS】転換点を迎えた日本競馬を象徴する結果となった2歳G1

2006年12月12日 yuta | | コメント(0) | トラックバック(1) | はてブに追加 【朝日杯FS】転換点を迎えた日本競馬を象徴する結果となった2歳G1

サンデーサイレンスのいない牡馬G1がついにスタート。出馬表を眺めればグラスワンダーはもちろん、スペシャルウィーク、キングヘイロー、ステイゴールド、タニノギムレット、ザカリヤ、ジャングルポケットと、つい先日まで競馬場で走っていた馬たちが父親となって戻ってきているのを改めて感慨深いものがあった。よく考えれば、競馬というのは元来そういうもので、この10年が異常だったといってもいいのだが、すっかり感覚が麻痺していた。出馬表だけでこんなに面白いとは。今後は古馬でもこのようなものが見れるようになるのかと思うとわくわくする。

とはいえ、そのSS一色という異常の中で日本競馬は10年以上の先取りを可能とされたのも事実。本来はもっと時間をかけて積むべき経験値を日本競馬はSSのおかげで一足飛びに得ることができた。その経験値が生かされたのが今年の海外遠征の日本馬のパフォーマンスであり、ここまで「普通に」海外でパフォーマンスを見せられた2006年は、日本競馬の競走面において、一つのターニングポイントとなってもいいだろう。

そしてその2006年の2歳牡馬G1を勝ったのがステイゴールド*メジロマックイーン、ノーザンテーストの3*4を持った配合であったというのは、また思うところがある結果ではある。SS以前の日本を支えたノーザンテーストのインブリード、一時代を築いた名ステイヤーの母父、SSの中でも国内ではTOP評価を得ていたとはいえないが、海外での実績に充分だった父親というこの血統表を眺めると、まさに日本競馬はその歴史の蓄積の上にSSというブレイクスルーを超えて、競走だけでなく、生産をも含めた大きなサイクルで、新たなステージに突入したということを否応なしに実感させられるのである。

とまあ、マクロな話をしつつ、個別回顧も。勝ったドリームジャーニーは、ここまで常に上がり最速をマークしてきた。東スポ杯での敗戦で気性面での仕上げ具合に勘を掴んだ陣営が本番で精神面、肉体面ともに見事に仕上げ、また溜めればとにかく伸びるという特性を生かした騎乗がこの結果に結びついたのであろう。例年に比べると、勝ちタイムが遅いが、同条件の1000万下と比較すると極端なものではない。ただラストの止まり方に若干不服を思えるのは事実。ここまで綺麗に差しが決まったのは、1番人気であるオースミダイドウ@ペリエが中途半端に先行策を取ったからという面も大きく、毎回ここまで綺麗に決まるかというと差し損ねというのは今後充分考えられる。特に皐月賞でこのような競馬ができるとは思えない。なかなかクラシックに結びつかない最近の朝日杯だが、買うなら皐月賞よりダービー向きだろう。

2着ローレルゲレイロはキングヘイロー産駒らしく、だらっとした平均ラップを上手く流れに乗せると頑張る。リファール系に乗せたら天下一品の本田騎乗だっただけに、この人気は軽視しすぎだったと言ってもよいだろう。ただ母父テンビーでクラシックでの底力はとなると微妙なところ。3着オースミダイドウはレース後に故障が発生。ただ追ってそれほど味がないのも事実で、結果的にただのペースメーカーになってしまったとはいえ、鞍上の中途半端さを責めるのは、まあ今回に限っていえば酷なのかもしれない。陣営としては抑えて欲しかっただろうけど。5着マイネルレーニアもペースの緩急がないままに、だらっと流れ込んだだけで終わってしまった。G1でこういうアクセントのない騎乗になってしまっては勝てない。本質的に斬れる脚が使えない馬なのかもしれないが、先行するにせよ、差すにせよ、もっと意識的な騎乗をして欲しかった。結果的にはレーニアに限らず、レース全体が一番人気を意識しすぎたがための、流れであり、それゆえに決まった勝ち馬の追い込みといっていいだろう。

◆レース後のコメント
◇1着ドリームジャーニー
※蛯名騎手 今日はゲートの中でうるさくて出なかったが、逆に折り合いがついたのでその点は良かったね。中山の芙蓉Sではあれだけ切れたし、前走の東京スポーツ杯2歳Sでは厳しい競馬をして僅差だった。決め手には自信を持っていたので、あの位置からでも落ち着いて乗ることができたからね。直線の脚が凄かったし、そこでは軽く飛んでいるような感じだったよ。

◇2着ローレルゲレイロ
※本田騎手 オースミダイドウが折り合って逃げていたので、それを目標にしなければならない形に。ただ、直線で予想以上に早くその馬が甘くなったのが誤算だったね。馬体は増えていたけど、馬はグンと良くなっていた。今日は負けはしたけど、この内容には満足をしている。

◇3着オースミダイドウ
※ペリエ騎手 ゲートをスッと出たし、誰も行かないのでそのまま先行しました。自分のペースで走れたんですが、向正面から3角付近にかけて外へ振られてしまいました。自分の馬も伸びているけど、他の馬の伸び脚がそれよりも良かったようですね。

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