ホーム > 02Column > それでも武豊を中心に競馬はまわる
それでも武豊を中心に競馬はまわる
2004年5月24日 yuta | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(8) | はてブに追加
先週の日曜は騎手の重要性と騎乗技術の差についてつくづく痛感させられる結果となってしまった。というのも買ったレース全てが鞍上が違えば結果も違ったであろうと思わされるものだったからである。東京2レースの内田博、東京4レースのオリヴァー・内田博、オークスの福永祐一、東京最終の勝浦、東海Sの高田。前3つは騎手が違ったら好走できなかったであろうし、後ろ2つは騎手が違えば勝っていただろう。で騎手についてボーっと考えてて、ふと思ったのは武豊って最近どうなのよってこと。
というのも、最近の武豊は精彩がない。桜花賞こそダンスで勝ったものの、去年から頼りない騎乗が続いている。確かに去年は200勝したものの、大舞台で輝く武豊というのを見たのはエリ女くらいだろうか。ゴールドアリュールは断然人気だったし。じゃあ何で武豊が微妙に見えるかというのを何となく推論するに、外国人騎手、地方騎手の存在とサンデーサイレンスの微妙な関係が原因な気がしてきた。
サンデー産駒初期のころ、サンデー産駒が脚を矯めるだけためて最後の2ハロンだけ爆発させることで最大の能力を発揮することを最初に手の内に入れたのは武豊である。そしてそれに追随することしか出来なった多くの無能なる中央騎手たちによって、スローペースの競馬が増えた。その結果駆け引きが減り、サンデーの有力馬に乗ることが多く出来、またレースの展開を支配できた武豊は一人勝ち状態となった。スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、エアシャカールがその真骨頂であろう。
しかしここ最近地方騎手、外国人騎手の参戦が増えるにつれて、レースの流れが変わってきた。ただのスローペースの競馬は減り、平均ペースの競馬、またスローペースでも残り4ハロンからペースが上がるような道中脚を削るような競馬が増えてきたのである。結果サンデーの活躍馬も切れ味一辺倒から、ある程度のペースでおっつけながらも最後まで脚を伸ばす出来ることにタイプに変わってきた。ネオユニヴァース、スティルインラヴ、そしてダイワエルシエーロはそちらのタイプに当たるであろう。ただサンデーは早熟性、成長力などによりクラシックにおいてはそのタイプでの活躍馬を出せるものの、そのようなタイプは本来のサンデーの一番のタイプからは外れているため、古馬になりヒシミラクル、シンボリクリスエス、イングランディーレ、タップダンスシチーなどその手の競馬が得意な馬とあたると途端にだらしなくなる。
以上のように、サンデーはこのようにその懐の深さから何とかレースの変遷に対応しているが、武豊はというとまだそのことに対応し切れていない気がしてならないのだ。初期のサンデー産駒のイメージ、レースのイメージに囚われている気がしてならないのである。その結果タメ殺しが増えたり、今週のオークスや天皇賞のようにかかり気味でも無理矢理抑えて残り2ハロンまで待つという競馬が増えているように思える。下級条件では質のよい馬に乗ることで目立たないが、G1ともなるとよりレースの流れがシビアになり、そのような旧来の騎乗法では勝てないことに気づいていない。それが武豊が最近のG1で輝けない理由の思えてならないのだ。もともと武豊はデットーリ、福永洋一、絶好調時のペリエ、デムーロのようにわけのわからない馬を持ってくるような凄みのある天才、鬼才タイプの騎手ではない。限りない探究心と、ペース判断、テクニックによって勝ってきたどちらかというと秀才騎手である。そのため余計に時代の流れ、レースの流れにフィットできないことが響いてきているように思える。このまま武豊がいつも同じ競馬しか出来ないヨシトミ化することはないだろう。ただ今後サンデー亡き後の競馬においてはどのような騎乗が増えるのか。日本のリーディングジョッキーの行方をそのような観点から注目していきたい。
トラックバック(8)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: それでも武豊を中心に競馬はまわる
このブログ記事に対するトラックバックURL:
» ダービーを語ろう(勝つまで辞めん!)~のトラックバック
さて、ダービーだ。 心踊る一週間、まずはダービーの思い出など語りながら、徐々に集まってくる情報を整理していこうか。 と、その前に面白いブログ記事を見つけた。 Brain Squallさんの「それでも武豊を中心に競馬はまわる」という記事。 続きを読む
» 武豊の発言には決意があったのかもしれない(BLOOD DESSERT)~のトラックバック
それでも武豊を中心に競馬はまわる (Brain Squall) ゆたゆたさんの会心の記事(多分)。素晴らしすぎます。外国人騎手、地方騎手の存在とサンデーサイレンスの微妙な関係という論点は非常に興味深い。たしかに、他の騎手たちが(残念なことに外国時騎手、地方騎手が中心だっ... 続きを読む
» 武豊とサンデーサイレンス そして福永(▽血統徒然△)~のトラックバック
それでも武豊を中心に競馬はまわるという素晴らしいテキストを見つけました。誰しもが漠然と感じていることを最初に文章にする人の才能は羨ましいです。スポーツ誌Numberの最新号のいくつかの記述をこのテキストで思い出したのでそこから書いてみます。 武豊がサンデーサ... 続きを読む
» [race]それでも武豊を中心に競馬はまわる(fool’s suite)~のトラックバック
http://yutaka.s51.xrea.com/mt/archives/000178.html 血統徒然さんの武豊とサンデーサイレンス そして福永 経由。こちらも興味深かったです。 近年のG1戦 ... 続きを読む
» ■それでも武豊を中心に競馬はまわるを受けて(魂解放区)~のトラックバック
素晴らしい記事だったので 私の武豊観を一言 私も武豊は天才タイプでなく秀才タイプだと言う意見に同意します。 ただ、以前はペースを直感的に判断することの出来る・・・天才に近い秀才タイプだったと思っています。 そして、サンデー全盛になる前は「タメ殺し」... 続きを読む
» 武豊とサンデーサイレンス そして福永(▽血統徒然△)~のトラックバック
それでも武豊を中心に競馬はまわるという素晴らしいテキストを見つけました。誰しもが漠然と感じていることを最初に文章にする人の才能は羨ましいです。スポーツ誌Numberの最新号のいくつかの記述をこのテキストで思い出したのでそこから書いてみます。 武豊がサンデーサ... 続きを読む
» 【第47回きさらぎ賞】幻影を引きずる2007年クラシック(Brain Squall 【競馬ニュース&コラム】)~のトラックバック
断然の人気を背負ったオーシャンエイプス。結果として4着に終わったわけだが、スター候補を必死で探すその周りの空気には、ディープインパクトの幻影をまだまだ競馬... 続きを読む
» フェアリーSはコスモネモシンで石橋脩が重賞初制覇(BrainSquall【競馬ニュース&コラム】)~のトラックバック
ひとこと ※稲本が川崎フロンターレに加入決定!! 注目記事 ◆中山4レースの競走中止について ◆パトロールビデオ ◆皇成がきっかけ...JRA史上最多9頭... 続きを読む
- Amazon
-
- Recent Entries
- Recent Data
- Recent hateta
- Description
-
- 競馬ニュース・レース回顧を中心に競馬に関する戯言を垂れ流すblog。管理人ゆたゆたの競馬観は「的場均40%・金満血統王国40%・ダビスタ10%・Vライン10%」で構成されている。はてなスターをもらうと、ちょっと更新頻度があがるかも。
- Search
-
-
カスタム検索
-
- Powered by
コメントする